DearDream、新たな夢へ向かって 最高を超えた約3年間の集大成
DearDream
5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』で活躍するDearDreamが2月25日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブ『DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」』のファイナル公演をおこなった。1月10日のTOKYO DOME CITY HALLを皮切りに、全国5都市を回るというもの。ライバルユニットのKUROFUNEもゲスト出演し、ダブルアンコール含め「ユメノコドウ」や「シンアイなる夢へ!」など全29曲を熱演。約3年間の集大成ともいうべきパフォーマンスで魅了した。
「Real Dream!」でライブは幕開け
ホールにはライブを楽しむための準備をするファンの姿。早くも会場はこれから始まるステージへの期待感で満ちていた。開演時刻になると明かりが落ち、スクリーンに映像が映し出される。メンバーのイメージカラーの光がパシフィコ横浜に集結。テンションの上がるオープニング映像から5人がステージ後方から階段を登り登場。大歓声のなか石原壮馬(as:天宮奏)の「パシフィコ〜!」のシャウトから「Real Dream!」でライブの幕は開けた。キラキラとポジティブなエネルギーが会場を包み込み、畳み掛けるように「騒ごうぜ!」と盛り上げながら「PLEASURE FLAG」を披露すると、早くもクライマックスのような盛り上がりを見せた。
メンバーの自己紹介を挟み「イケるっしょ!」コールから溝口琢矢(as:及川慎)と富田健太郎(as:佐々木純哉)の2人によるクールな空気感を放つ「Symmetric love」、太田将熙(as:片桐いつき)、正木郁(as:沢村千弦)のユニット“W-MaSKat”(ダブルマスカット)によるポップロックな「You are my RIVAL」、「アブラカダブラ魔法の呪文」と対照的なユニットによるナンバーでカラフルにステージを彩る。そして、石原と溝口、富田の3人で「グローリーストーリー」を披露し、再び5人が集結し「Dream Greeting!」で、この5人ならではの結束力を改めて感じさせる。その唯一無二のパフォーマンスに呼応するかのように、オーディエンスの掛け声も大きくなっていく相乗効果を見せた。
5人がステージを後にすると、ライバルユニットであるKUROFUNEの戸谷公人(as:風間圭吾)と株元英彰(as:黒石勇人)がステージに登場。まさにここ横浜に黒船襲来のインパクトを与えるかのごとく「ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-」を披露。DearDreamとは違った男性的な魅力を振りまく。情熱的でセクシーな「君はミ・アモール」、アニメでは見ることができなかった「FACE 2 FAITH」のダンスバージョンを初披露と幅広いジャンルで楽しませる。そして、2人の絆を歌った「Whole New World」はハードエッジなサウンドに2人の強い想いが際立ち、「Future Voyager」でKUROFUNEのステージを締めくくった。
戸谷は「プリンスモードで行こうと思ってたけどテンションが上がりすぎた」と約5000人のオーディエンスを前にして興奮を隠しきれない様子。株元も「僕らこれで本当は終わりなんだけど、まだまだ行っちゃっていいですね?」と投げかけると、DearDreamの5人が「ちょっと待ってください!」と遮るようにステージに乱入。そこから7人によるMCを展開。このツアーでのハプニングを各々話し会場の笑いを誘った。
和やかな雰囲気に続いて、石原がオーディエンスにペンライトのカラーをブロックごとに分けることを提案。カラフルに色分けされた空間が出来上がり、7人で「Paradeが生まれる」を届けた。ホールは絵の具を配置した巨大なパレットのような美しい光景が広がる。7人もその景色に見とれるように歌い紡ぐ。
そして、バラードナンバー「White Pavement」を5人でしっとりと歌唱。マイクスタンドを使用し、情感を込め丁寧に歌い上げていく5人の姿を静観するオーディエンス。スクリーンにはメンバーの表情が映し出され、目がキラキラと潤んでいたのが印象的だった。
ライブは中盤に突入。「まだまだ僕らと踊りましょう!」と「ユレルMIDNIGHT」でダンサブルなナンバーで熱気が再び戻ってくると、石原、溝口、富田の順にダンスを披露、ここから「Butterfly Girl」、「STARTING TOGETHER」とアゲアゲなナンバーをノンストップで披露し、エキサイティングな空間を作り上げていく。
続いてのコーナーでは、1月31日にリリースされた『SHUFFLE LIVE 01』の収録曲を披露。1組目は「SAKURA LETTER」を溝口と戸谷で叙情的に届け、石原と株元で「ユレルMIDNIGHT」を、太田が「すごく歌いたかった」という「BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~」を富田とともに披露。そして、まさに“キラキラバビューン”といった正木の表現通り、ミラーボールによる光が幻想的な空間を作り上げた、正木と株元による「MAY BE, LADY!」と息もつかせぬメドレー形式でDearDreamとKUROFUNEのコラボレーションで扇情した。
もらった愛を最大限に返していきたい
ライブは後半戦へ突入。DearDreamはこの曲から始まった記念すべきナンバー「NEW STAR EVOLUTION」にオーディエンスもエキサイティングし、真夏のような熱い空間を作り出した「真夏色ダイアリー」では、メンバーもオーディエンスもタオルを回転させ、熱気をかき回していく。「ユメノコドウ」では、脈打つ鼓動音が聞こえて来そうなほどのアクティブなステージングと歌で魅了した。
石原はこのツアーについて「今まで感じたことがなかったことを感じたツアーでした。1stライブ以上に時間をかけてセットリストを組みました。2年半の集大成となるセトリになった」とこのツアーに掛ける思いを述べた。さらに「ここまでこれたのはスタッフとファンの皆さんの愛があってここまでこれました。もらった愛を最大限に返していきたい。ラストの曲です...」と話すと、オーディエンスから「もっと聴きたい!」と言う声が飛び交うなか「シンアイなる夢へ!」を届ける。エンディングでは盛大にメンバーカラーの銀テープが舞い、本編を終了した。
会場からは約5000人による天宮奏のセリフ「イケるっしょ!」コールが盛大に響き渡る。アンコールに応え、メンバーがステージに再び現れると「ありがとうの数だけ笑顔の花を咲かせたい」を早速披露。タイトルのごとく会場が笑顔で満たされた瞬間。KUROFUNEの2人を招き1人ずつ想いを告げた。
株元「いつか立ちたいと思っていたステージに立てて嬉しい。ドリフェス!も大事な家族になりました。スタッフさんは親、僕らは兄貴でDearDreamは弟。そして、皆さんは温かく見守ってくれているおじいちゃんとおばあちゃんかな(笑)」。
戸谷「僕たちの仕事は夢を与えることです。DearDreamやKUROFUNEはまだ夢を追いかける方だったけど、与えられるようになったと活動してきて感じました。ドリフェス!って本当にすごくて、ここまでのプロジェクトに出会ったことないです。全員の想いを胸に、この景色を忘れずに突き進んでいきます」。
正木「ドリカを配っていた時から考えると、こんな景色を観れる日が来るとは思っていませんでした。一人ひとりの人生があるけど、同じ時間を過ごしてくれてありがとうございます。そして、お父さんお母さん、本当に産んでくれてありがとうございました!こんな幸せになりました」。
太田「このツアーを回って思ったことは、僕らと出会ってくれてありがとうという感謝の気持ち。関わってくれたみんながいるから僕らはここに立てています。未来のことなんて誰にもわからないなと思います。これからもみんなの笑顔を作っていきたいし、一緒に歩んでいきたいなと思います」。
富田「素晴らしい空間だと心の底から思います。ライブ中に意識が飛ぶことがあって、歌って踊っていると自分も楽しくなってしまって、ステージにいることを忘れてしまうんです。メンバーがいないとここには立てません。みんながいるこのライブ空間が楽しいし、今日までの楽しい日々は僕は忘れません」。
溝口「青色を見ると幸せな気持ちになるようになりました。それはきっとライブで見ていた景色が本当に幸せなものだったから、そう思えるようになったと思います。自分だけが幸せじゃなく、ちゃんと返していきたいです。この感謝の気持ちだけは忘れないで皆さんに届けていきたいです」。
石原「このツアーでたくさんの人に愛されて、支えられてここに立てているんだと感じました。「横にはメンバーがいて、後ろには支えてくださるスタッフさんがいて、目の前にはみんながいる。俺はもう最強だな!」」と最後に“万歳三唱”で一体感を高め、「みんなと一つになって歌いたい」と「ALL FOR SMILE!」へ突入。<夢が叶った先がきっと本当のスタートさ♪>とここからが新たなスタートラインだと感じさせたナンバーで感動のクライマックスを迎えた。
メンバーがステージを去った後も、会場には多くのオーディエンスが残る。その想いに導かれるように再びステージに舞い戻ってきた5人。もう一度「シンアイなる夢へ!」を全身全霊でパフォーマンス。オーディエンスのシンガロングも盛大に響き渡り、『DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」』は大団円を迎えた。石原は「皆さんのおかげで無事に走りきることができました。本当にありがとうございました!」とありったけの声で感謝を告げ、ステージを去った。その先にはKUROFUNEの2人も見守っており、5人一人ひとりと拳を合わせ、ハイタッチでお互いを称賛。このライブの充実感が伝わってきた余韻を残し幕は閉じた。
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