梶裕貴、平田広明、瀬戸麻沙美、石川界人

 声優で歌手の梶裕貴が21日、都内でおこなわれた、Netflix オリジナルアニメ『B: The Beginning』全世界配信記念ワールドプレミアイベントに登場。この日登壇した、同作で共演の平田広明、瀬戸麻沙美と、制作を指揮した中澤一登監督に振り回されタジタジになる表情を見せ、会場を沸かせていた。またこの日は共演の石川界人も登壇した。

 『B: The Beginning』は群島国家「クレモナ」を舞台に、王立警察特殊犯罪捜査課(通称「RIS」)の伝説的な捜査官・キース・フリック(CV:平田)が、犯行現場に必ず「B」の文字を痕跡として残していく連続殺人犯【Killer B】を追う様を描いたクライムサスペンス。ストーリーでは、【Killer B】の事件を追っていく中で【マーケットメイカー】と呼ばれる組織による襲撃やテロなど、様々な事件が連鎖的に発生。謎の少年・黒羽(コクウ CV:梶)や、キースと共に事件解明へと奔走するRISの若手捜査官・星名リリィ(CV:瀬戸)、【マーケットメイカー】のリーダー・皆月(CV:石川)をはじめとした多彩なキャラクターたちが登場し、事件の謎に彩を与えている。

梶裕貴

 この日は作品名にちなみ、登壇者5人はみな「“B”lack(黒)」のドレスコードに身を包んで登壇。1年程前に、すでに動画は完成し完成した画によってアフレコをおこなっていたという平田は「さっき音響監督と話していたんですけど、ちょうど1年前なんです、ちょうどちょうど5話から6話を録っていたんですけど…」と1年前の様子を振り返るが、脚本を読んだときの感想をたずねられると「最初の印象?お察しください!」と一蹴。

 さらに「配信もの、オンエアだからということでは、僕らはそんなに感じ方は変わらないんです。ただ原作のないオリジナル作品だったので、概要は聞いていたんですけど、どんな風に進んでいくのかは、毎週次の台本をもらうのが楽しみだったので、そういう意味で脚本的にも濃いのは分かっていたので、楽しみでもあり、“しゃべるなよと…”」と、最後にオチをつけ笑いを誘う。そのオチに梶は「まだしゃべってないですよ!」と焦ったように突っ込み、さらに観衆を沸かせる。

 一方、梶もストーリーの感想について「海外ドラマみたいな空気感、世界観、日本らしいファンタジー要素の両面が楽しんでいただいただける作品だなと資料をいただいたときには分かっていて、これは絶対に面白い作品になるという思いがあって、オーディションも何とかこの作品に参加したいという気持ちで受けさせていただきました」とオーディションを受けた際に読んだ台本の印象を振り返る。

平田広明

 またアフレコを振り返ると「オリジナル作品というところもあって、大枠として黒羽が最終的にどういう立ち居知みたいなのは、監督にうっすらはうかがっていたんですけど、細かい部分は次週の台本をいただくまで僕たちも分からないという状況だったので、本当に毎週楽しみな気持ちでした」と平田と同意見。

 現場の雰囲気も「出演時みんなが本当にこの作品のことが好きで、一ファンみたいなところがあったので、楽しみな反面、もしかしたら来週は自分が死ぬんじゃないか? とそういうスリルもありつつ、みんなで愛情をもってこの作品に望んでいたような印象があります」と和気藹々とした様子であったことを回想する。

 そして司会者が、今後の展開に対し「どうなっていくんでしょうね…」などとコメントすると、平田はすかさず「喋りましょうか?」と合いの手、またも梶は慌てて「ダメダメ! 3月2日の配信まで待って! そういうところ抜け目がない…」とフォロー、会場の笑いを誘っていた。

瀬戸麻沙美

 一方、瀬戸が演じる星名リリィは、ひねりの効いた本作の他のキャラと比較し、中澤監督曰く「正直に自分を出している」というキャラクター。その性格が、瀬戸の天然的な性格とダブって感じられたという意見が、現場で共通して認識されていたことがこの日のトークで明かされ、瀬戸のアフレコ第一声に中澤監督は、皆が「おーっ!?」と納得の大歓声を上げていたことを振り返る。

 一方で、このキャラクターの発想について、中澤監督が「清涼剤みたいなものが欲しくて…で、リリーと…」と、少し舌足らず気味にその理由を語ると、瀬戸は「それは清涼剤の名前っぽいということですか?仕込み水みたいな…」と驚きの表情で頓珍漢な突っ込み。そんな瀬戸を梶は「ま、まあもうちょっと話を聞こうか…」とまたも焦り気味に抑える。

 また司会者からキャストに対し、この日披露された3話までのストーリーの中で、それぞれ印象に残っているセリフは? とたずねられると、瀬戸が「え~っと、3話ってどのシーンですかね、自分が言うのかな?」とここでも天然ぶりを発揮。梶は少しあきれたような表情で「ほらね…リリーでしょ?」と突っ込んで、爆笑を誘っていた。

石川界人

 中澤監督は、この作品の大きなポイントであるダークヒーロー的な要素として、もともとはプロデューサーからのリクエストから話を進めたことを明かしながら「ダークヒーローとは何ぞや?という所から始まり、イメージからいろんなものを見て、一人ぼっちと。一人ぼっちという所から、孤独とか虚無の空ですよね。それが単語で出てきて、言葉遊びをしていたら、黒い羽と書いてコクウ=虚空と読めるなと。なので黒い羽を生やしちゃえ、って」と、梶の役柄である黒羽の誕生秘話を淡々と初公開。

 梶もこの話は初耳だったことを明かしながら「現場で聞きたかったな…そんな秘密があったんですね…」と、少々肩の力が抜けたようにコメント、会場を沸かせていた。

 本作の主題歌「The Perfect World」は、作曲・編曲・ギターをロックギタリストのマーティー・フリードマンが担当。ボーカルにはMAN WITH A MISSIONのボーカリスト、Jean-Ken Johnny、ベースにLIFE IS GROOVE、Dragon Ash、RIZEのメンバーであるkenKenが参加、クレジットもマーティー・フリードマン feat.Jean-Ken Johnny、KenKenとされている。また、全体の音楽もアフレコが完了した後に、シーンに合った音楽を、完全に尺を合わせた格好で作るなど、かなりのこだわりを見せる作品となっている。【取材・撮影=桂 伸也】

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