親子の間で社会現象、ミラクルミラクル なぜ人気?関係者に聞く
INTERVIEW

親子の間で社会現象、ミラクルミラクル なぜ人気?関係者に聞く


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年02月17日

読了時間:約8分

 24年ぶりに復活した女児向け特撮実写ドラマ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』(テレビ東京系)に登場するアイドルグループ「miracle2」(ミラクルミラクル)がテレビの枠を超えて人気を集めている。ショッピングモールでおこなわれるフリーライブには数千人の親子が詰めかけ、特典会には整理券持った親子が長蛇の列を作る。ファミリー層には社会現象になっている。なぜ、それだけの人気を集めているのか。関係者インタビューやイベント取材でその秘密を探った。【取材=木村陽仁、村上順一】

フリーライブに3000人の親子

 ドラマは、不思議な力を与える宝物『サウンドジュエル』を巡り、世界征服を企む魔王とその手下・毒毒団から「音楽の国」を守る物語。妖精「リズムズ」と共に戦うのが、一ノ瀬カノン、神咲マイ、橘フウカ、白鳥アカリ、白鳥ヒカリの5人による「ミラクルミラクル」で、変身すると「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」になる。

イオンモール大牟田でおこなわれたイベントの様子(撮影=松尾模糊)

 その劇中に登場する「ミラクルミラクル」が子供たちの間で人気を博している。各都市のショッピングモールでおこなうフリーライブには平均して2~3000人の親子を動員。更に、過去にリリースした2ndシングル「JUMP!」はオリコン週間ランキング初登場7位を記録。Amazonのキッズカテゴリー、童謡カテゴリーでは1位を獲得している。

 MusicVoiceではその人気ぶりを確認しようと、昨年12月、福岡県のイオンモール大牟田でおこなわれたイベントを取材。ステージを取り囲む観客が2階の通路にまで溢れ、ステージから離れた場所では子どもに彼女たちを見せたいと必死になる親の姿も多く見られ、家族総出でのイベントとして盛り上がりを見せていた光景を目の当たりにした。

 ステージに彼女たちの姿を確認すると、子どもたちの歓声が会場に響き渡った。熱狂ぶりを感じさせられた。まだあどけなさの残る表情からは想像できないパフォーマンスで会場を盛り上げる5人。サビでは観衆の子供たちに「せーの!」と呼びかけ、一緒にジャンプするなど、一体感を演出した。

セブンパークアリオ柏でのイベント時。ライブを終えて観衆と記念撮影を撮るミラクルミラクル(提供写真)

 更に、今月2月11日に、セブンパークアリオ柏でおこなれたイベントにも訪れてみた。午後2時の開演から30分前、すでに大広場(スマイル・パーク)にはたくさんの親子でびっしりと埋まっていた。同店の公式サイトによれば、スマイル・パークの敷地面積は約4000坪で、約3000人を動員することができるという。この日は、その広場だけでなく、施設の2階や入り口にも人がびっしり。この数字からみても3000人は軽く超えていたと思われる。

 特長的なのは、いわゆるアイドルファンの姿はあまり見られず、そのほとんどが親子だったことだ。「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」の格好や応援うちわなどを持つ子供の姿もあった。いざ、彼女たちがステージに現れると、イオンモール大牟田の時と同様に、子供たちから大歓声が送られる。一緒になって踊ったり、歌ったりと、心酔している様子がうかがえた。その後の特典会でもその人気ぶりがうかがえた。特典会が始まったのは午後3時頃。早々に長蛇の列が作られる。会場アナウンスで整理番号を読み上げる。日も暮れた午後5時半過ぎ。もう終えている頃だろうと思いきや「整理番号1300番台の皆さま~」というアナウンスが響き渡っていた。

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