音楽好きの桜田ひより×恒松祐里、役によって聴く曲が変わる
INTERVIEW

音楽好きの桜田ひより×恒松祐里、役によって聴く曲が変わる


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:18年02月13日

読了時間:約17分

音楽は、無くてはならないもの

――撮影を終えた感想をお聞かせください。お二人の役柄である阿知賀女子学院麻雀部というチームとしては、ほかにフェアリーズの伊藤萌々香さん、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛さん、私立恵比寿中学の中山莉子さんといったアイドルの方に囲まれての共演となりましたね。

桜田ひより

桜田ひより(撮影=桂 伸也)

桜田ひより とても良い経験でした。MVの撮影は、私たちは1回もやったことがなかったんですけど、萌々香ちゃんや幸愛ちゃん、莉子ちゃんにいろいろ聞いて「自分が歌っていないところも、映像を回しているから」とそのときの動きなどを聞いたりしました。

恒松祐里 そうそう。むしろお芝居も舞台などでやられている方々なので、現場ではアイドルというよりも本当に女優さんとして出演されていて、逆に私たちの方がその姿勢に感化されたり。それにみんな一緒に話していて、本当に楽しい方ばかりだったので、現場がすごく楽しかったです。待ち時間ですら、みんな会話が絶えなかったんです。

桜田ひより 本当、ずっと笑っていました。

――逆にアイドルの立場というか、自身が歌を歌うということに挑戦してみるというのは? 今回は「阿知賀女子学院麻雀部」として主題歌「笑顔ノ花」を歌われていますよね。

恒松祐里 どうでしょう? でも私は歌うことがすごく好きなので、今回の機会は、すごくありがたいというか、楽しい機会でしたね。カラオケが大好きでよく歌いに行って、何時間でも歌っているんですよ(笑)

桜田ひより へぇ~そうなんだ。私は人前で歌うというより、聴くのが好きなんです。人前で歌ったことがなかったので、今回はすごくいい機会になりましたね。

――でも今回の機会のように、アイドルの方と一緒にいたら「私もああいう場に行って歌ってみたいな」と思うことは?

桜田ひより いや~私は…(笑)

恒松祐里 演技の役柄としてだったら是非やってみたいと思いますね。最近、撮影で歌うシーンがあって、その部分がとても快感で楽しかったんです。みんなエキストラさんなんかも「わーい!」って盛り上がってくれて。それがすごく楽しかったから、またこういう役の機会があったら、やってみたいです。すごく楽しかった。スポットライトを浴びる感じが、すごく快感でした。

桜田ひより それはいいね、やってみたい。

――ステージから「みんな~!」って叫んで、マイクを向けるとか?(笑)

恒松祐里 そう!(笑)そういうのをやっていて楽しかったです。

――普段はどのような音楽を聴かれていますか?

桜田ひより 私は、back numberさんとか。あとSEKAI NO OWARIさん、心に刺さるような曲を歌っているような方がすごく好きなんです。

――かなり聴き込むタイプですね。恒松さんはいかがでしょう?

恒松祐里 私は小さい頃から洋楽が好きで、仕事で疲れたらオアシスなんかを聴いてシッポリしながら帰ったりとか。あと海外ドラマで『glee』というタイトルが好きで、昔の海外のヒット曲等をアレンジして新しく歌う、という演出があって、それで知った曲もあります。それとお父さんがすごく洋楽好きでテレビの音楽番組『洋楽主義』や『ベストヒットUSA』なんかを見ながら育ったので、洋楽一家なんです。

――好みがはっきりしているというか…なかなか筋金入りですね。

恒松祐里 逆に日本の曲は、カラオケで歌うために、自分で歌いたい曲を調べるという感じ。海外の曲の方が、聴いている時間は多いかもしれません。

――なかなか興味深い趣向ですね。『glee』を気に入られているということは、ミュージカル舞台に挑戦したいという気持ちも?

恒松祐里 あります! 海外のミュージカルが好きで、ブロードウェイ作品が日本語版にアレンジされることはよくあるけど、そういう作品にいつかは出てみたいという気持ちもあります。

桜田ひより それは絶対見に行きたい!(笑)

――私も是非見に行ってみたいですね。ところで映画の主題歌「笑顔ノ花」についてもお聞きしたいのですが、曲を聴かれてどのような印象を持たれましたか?

恒松祐里 私はすごく好きな曲でした。明るいし、オープニングにすごくもってこいの曲。「ここから始まる」という出だしからそう思いますし。

桜田ひより 私も好き。歌詞がすごくいいですよね。

――伊藤さんや渡邊さん、中山さんのほうからのアドバイスはあったのでしょうか?

恒松祐里 アドバイスというか…「信じていれば、大丈夫だよ!」みたいな(笑)。すごくざっくりしたアドバイスをいただきました(笑)

桜田ひより そうそう、「大丈夫、もっと楽しんでよ!」みたいに。

恒松祐里 だから…私は自分が歌うパートばっかり聴いて、自分が歌うときが来るまでドキドキしていましたね、レコーディングでは(笑)。でも、なんか笑顔でやっていたら…いけたね。

桜田ひより うん、いけた!

恒松祐里(撮影=桂 伸也)

――その反面、快感になって“またやりたい”なんて思ったりして(笑)

恒松祐里 どうでしょうね…? 今回はレコーディングスタジオにこもって音を録っていたから。しかも一人ずつ収録して、みんなではまとめて収録はしなかったし。すごく緊張感のある中で進んで、ずっとドキドキでしたね。

桜田ひより しかも前に歌っている人の歌声が聴こえてくるから、より一層緊張してました(笑)

恒松祐里 「あ~この人、うまく歌っているのに、私は…」みたいな(笑)

桜田ひより ちなみに私の前のレコーディングは、祐里ちゃんだったんです!

恒松祐里 私は萌々香ちゃんだったから「あ~もうだめ!」みたいな(笑)。“うまいなぁ”と思って聴いていました。

――でも楽しそうなレコーディングでもあったようですね。いきなり難しい話ですが、お二人にとって音楽はどんなものでしょうか?

桜田ひより 私にとっては、本当に無くてはならないものです。たとえば仕事に行くときに、すごく暗い女の子を演じるときには、そんな雰囲気のある曲を聴いて自分の気持ちを変えていく。逆にすごく明るい女の子だと、結構テンポを激しめのものにしたり、すごくポップな曲を選んで聴くと、本当にそういう気持ちになる。だから仕事をするときには本当に欠かせないものになっています。

――なにか、音楽の雰囲気に引っ張られる感じなのでしょうか? では、そういうことでかなり活用されている感じですね。

桜田ひより そうですね、すごく引っ張られます。音楽は常に聴いていますし、今日も電車の中でback numberさんとか、いろいろな音楽を聴きながら来ました。

恒松祐里 私も同じかもしれないですね。私も役によって聴く音楽が変わって、撮影に行くときも、まったく同じなんですけど、悲しいシーンを撮るときは悲しい曲を聴いたり。本当に音楽で気持ちの表情を変えています。

――普段の生活ではいかがでしょう?

恒松祐里 掃除をするときなんかも、アップテンポな曲を聴いて、気持ちをアゲたりしますね。逆に仕事帰りなんかは、先程もお話ししたようにオアシスを聴いてしんみりしてみたり。やっぱり音楽のプレイリストとか、アーティストの方とかで、気持ちを変えるところは大きいので、無いと困るなと思います。だから、無かったら自分で歌ったりして(笑)

――ちなみに今回の撮影ではどんなものを?

恒松祐里 どうだったかな? 今回は、私がいつもロケバスで聴いている、自分で作ったプレイリストのものを。それは“すごく眠れる”プレイリストで(笑)。ロケバスって、2時間ぐらい移動するんです。だからその間にいい感じに眠れるプレイリストを聴きながら、この現場には行きました。どちらかというと落ち着いた感じというか。

桜田ひより 私は逆に役柄がすごくテンションが高いものだったから、ロケバスの中でもめっちゃテンションが高い曲を聴いていました(笑)

恒松祐里 しかも、そのまま控え室で流していたよね(笑)。そう、控え室で最近思ったんですけど、朝にメイクしているときに音楽が流れていると、すごく気持ちが落ち着くし、テンションも上がるなと思います、どんな現場でも。

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