「咲-Saki-」出演メンバー大集合、桜田ひより「のびのび演じた」
女優の桜田ひより(15)、フェアリーズの伊藤萌々香(20)、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛(19)、私立恵比寿中学の中山莉子(17)らが11日、都内でおこなわれた映画『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』の完成披露上映会に登壇、映画撮影の苦労などを振り返った。この日は、作品を手がけた小沼雄一監督も登壇した。
本作は麻雀の全国大会を目指す少女たちを描いた、小林立さん原作コミックを実写化した劇場版青春ストーリーの第2弾。舞台を奈良県の阿知賀に移し、かつて麻雀に青春を賭けながら挫折した一人の女性と、新たに覇を目指す少女たちの奮闘する姿を描く。この日登壇した桜田、伊藤、渡邉、中山、と、女優の恒松祐里の5人は、物語のメインとなる阿知賀女子学院麻雀部のメンバーを務める。
「初めての主演を務めさせていただくということで心から嬉しかった」と、今回主演のオファーを受けた感想を語る桜田。その一方で「でもちょっと緊張したり不安もあったけど、現場に行くと皆さん温かく迎えてくださって、のびのびと演じることができました」と、初の現場をいい環境でやりきった経緯を振り返った。
役柄のため「貫き通していた」という黒髪を、今回初めて茶色に染めたという伊藤は「フェアリーズのメンバーにも言わずに染めたのでびっくりされました」と語るも「『黒髪がよかった』と言われるかと思ったら、意外と茶髪もいいよと言ってもらえたので、嬉しかったです」と髪の色を変えた際のことを回想する。
撮影の1カ月ほど前から出演メンバー全員で麻雀の練習を開始したという劇中の出演者たち。小沼監督は「前作もそうだけど、作品内容自体が団体ものなので、仲良くなってくださいということは、最初に話していました」と振り返り、それがうまく作品に反映できたと会心の出来を噛み締める。
渡邉もそんなひと時を思い出しながら「キャスト全部が女性なので『一人壁ドン』なんかをして、よくみんなで遊んでいました」と共演者同士で気の置けない仲間同士となり、和気藹々と作品作りに向き合った日々を回想する。
またこの日は、作品に登場するライバル校のメンバーとして出演するチームしゃちほこの咲良菜緒(20)、グラビアアイドルの小倉優香、RaMu(20)、桜エビ~ずの水春(18)、Cheeky Paradeの島崎莉乃(21)、アップアップガールズ(仮)の新井愛瞳(20)、女優・モデルの岡崎紗絵(22)、高田里穂(23)、モデルの岩崎春果(14)、レッツポコポコの琴海りお、女優の矢野優花(20)、元Dream5の日比美思(19)、元AKB48の岩田華怜(19)、夢みるアドレセンスの志田友美(20)らも集合。
特に大阪代表高の設定である千里山女子高校の面々は関西弁、福岡代表校の新道寺女子高校生は複数の方言へのチャレンジがあったことなど、かなり細かい演出に常に奮闘していたことを振り返り、撮影に向けての演出にかなりのこだわりがあったことを明かす。
そんな中で中山は「現場がすごく楽しかったけど、(私の役柄は)嬉しくてもそれを表情に出さないので、みんなと撮影中はカメラ回ってないところでも、ずっとみんなとある程度の距離を置いてやっていました。それと鏡を覗いて自分に『あなたはずっと無表情じゃないけない』と唱えて」と真摯に役柄に向き合っていた様子を振り返っていた。
そして今回2作目を作り上げることができたことに対して小沼監督は「前回作で続編があるっぽい終わりい方だったんですけど、基本的に続編を匂わせると、作られないというジンクスがあります。でもそれを乗り越えて今作が作られたのは、ありがたいと思っています」と感無量の表情で感謝の言葉を表していた。
なお、阿知賀女子学院のメンバーを演じた女優の恒松祐里(18)は、インフルエンザのため欠席した。【取材・撮影=桂 伸也】