BIGBANG「5人でまた戻るその時まで」東京ドームで伝えた感謝と絆
BIGBANG
韓国出身の5人組グループ・BIGBANGが2017年12月6日、7日、13日に、東京ドームで日本ドームツアー『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-』の東京公演をおこなった。ツアーは11月18日の福岡 ヤフオク!ドームを皮切りに、12月24日の京セラドーム大阪までおこなうというもの。全4都市14公演で69万6000人動員。「FANTASTIC BABY」や「LAST DANCE」などアンコール含め全25曲を披露し、オーディエンスをBIGBANGのエナジーで魅了した。2018年からグループ活動がブランク(休養期間)に入ることにSOLは、「5人でまた戻るその時まで僕たちを待っていてください」とファンに告げた。東京最終日である13日の公演のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】
ここに立てているのが夢見たい
寒さも本格的になってきた12月も半ば。東京ドームのなかは外とは裏腹に熱気の満ちたオーディエンスで超満員。会場にはBIGBANGのMVがエンドレスで流れ続け、「FANTASTIC BABY」のMVが流れるとオーディエンスも映像に合わせシンガロング。そして、会場が暗転するとスクリーンにゴージャスな光景が映し出され高揚感を煽る。
大歓声のなか、G-DRAGON、SOL、D-LITE、V.Iの4人が登場し、「HANDS UP」でライブの幕は開けた。ダンサーを引き連れ、ダイナミックなパフォーマンスに盛り上がれずにはいられない。続いての「SOBER」では腕立て伏せのパフォーマンスで会場を沸かせるV.I。そこに絡むG-DRAGONからのSOLの乱入で息もつかせぬ展開。そして、「LOSER」でのムービングステージによる演出で、アリーナを縦断し、その卓越したダンスでオーディエンスをエキサイティングさせていく。
MCではG-DRAGONがこの日はこの公演の前に開催された、ファンミーティングだけのつもりだったとライブのことを忘れていたと明かす。その勘違いもあって「ここに立てているのが夢見たい...」と感傷に浸る姿が印象的であった。そして、メンバーが一人づつ一文字を担いファンに感謝の言葉を送る。出てきたワードは「サランヘヨ」と愛してるということをファンに伝え「BAD BOY」に突入。そして、バックバンドによるグルーヴィな演奏を堪能した後はソロコーナーへ。トップバッターはSOL。「WAKE ME UP」では仰向けの状態で天を見上げながら優しい歌声を響かせ、続いての「DARLING」では、スポットを浴び舞台でも観ているかのようなストーリー性を打ち出した。
続いてはG-DRAGONの「SUPER STAR」。無数のライトがG-DRAGONを捉えるなか、クールな歌声を届ける。ショートMCでは「僕も楽しい」と感情を表に出し、「Untitled, 2014」へ。スモークがステージを包み込むと、雲の上で歌っているかのような幻想的な空間が広がった。
D-LITEはその天真爛漫なキャラクターをフルで発揮した、軽快なナンバー「D-Day」を届ける。眩しいほどの笑顔がスクリーンいっぱいに広がり、ポジティブなエナジーが満ちるなか、あなたの全部をちょうだいの略「あ・ぜ・ちょ!」へ。どこか80'sの空気感を感じさせるノスタルジックなナンバーは、会場全体を振り付け楽しませた。
ソロコーナーラストはV.I。ミディアムバラード「アイなんていらない [COME TO MY]」では、情感を込めた歌を丁寧に届ける。切なさを感じさせる歌声にオーディエンスも静かに耳を傾ける。そして、「I KNOW」では清涼感のある歌声で魅了していく。そして、D-LITEが登場しV.Iとのコラボで「ナルバキスン(Look at me, Gwisun)」を披露。イントロでは強風を真っ向から受け、キャッチーなダンスと歌で盛り上げていく。
お祭り騒ぎのようなステージから一転して、G-DRAGONとSOLによる「GOOD BOY」では、赤と青のフレイムがステージから立ち上る演出にオーディエンスのテンションも上昇。2人のクールなパフォーマンスに魅了される。
5人でまた戻るその時まで...
ライブは後半戦へ。再び4人が集結し、スクリーンには灯台の光。始まったのはスローバラード「IF YOU」、その美しいメロディは聴くものの感情を揺さぶりかけてくる。グッとBIGBANGの世界観に惹き寄せられ、「HaruHaru -Japanese Version-」では、5万5000人のシンガロングも巻き起こり扇情させていく。12月12日が誕生日であったV.Iを所属事務所会長がサプライズで祝った映像がスクリーンに流れる。動画で嬉し涙を流すV.Iの姿に会場から歓喜の声。
SOLは「ファンの皆さんに会えることを楽しみに活動してきました。ステージで皆さんに会えることが一番大きい。このツアーが終わると、皆さんとはしばらく会うチャンスが少なくなるということ、その心の準備は出来ているつもりでしたが、ステージに立ったらこの時間が永遠に続きそうな気がします。ここにいないT.O.Pも含め、5人でまた戻るその時まで僕たちを待っていてください」とファンに投げかけ「FANTASTIC BABY」へ。
オーディエンスが腕につけたライトが輝き、曲の進行によってその色を目まぐるしく変えていく。そんな鮮やかな光景がドームに広がるなか、本編ラストは「BANG BANG BANG」でヒートアップ。<燃え尽きろどこまでも♪>とボルテージはどこまでも上昇していくなか、4人はステージを後にした。
ドームにはオーディエンスによる「MY HEAVEN」のシンガロングが響く。<逢いたくて 逢いたくて♪>とその声に導かれるように再び4人がステージに登場。D-LITEとV.Iはムービングステージでアリーナをゆっくりと前進、G-DRAGONとSOLはトロッコに乗り、両サイドから笑顔を振りまきながらのパフォーマンス。メンバーがドーム後方で合流し「声をきかせて」、今度はD-LITEとV.Iがトロッコ、G-DRAGONとSOLがムービングステージで移動しながら「FEELING」を披露。会場の隅々まで感謝を伝えるかのように、歌とダンスを届ける4人。
V.Iは「最後にBIGBANG全員の気持ちを込めた曲を、ラストに聴いてください。僕たちBIGBANGは、いつまで側にいるということを忘れないでください」とファンに思いを告げ、SOLの鍵盤を伴奏に「LAST DANCE」を届ける。珠玉のバラードは、聴くものの心を捉えていく。再会を約束するかのような、エモーショナルな4人のその歌声はオーディエンスの体に浸透していくよう。活動休止中のT.O.PのラップパートとともにT.O.P映像が映し出されると、歓声が巻き起こる。記憶に残るラストシーンを迎え、「きっとまた逢える」の言葉をV.Iが告げライブは大団円を迎えた。
セットリスト
『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-』
12月13日 東京ドーム 01.HANDS UP ENCORE EN1.MY HEAVEN |
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