東京ドームで『G-DRAGON 2017 WORLD TOUR IN JAPAN』を開催したG-DRAGON

 BIGBANGのリーダーであるG-DRAGONが9月20日、東京ドームで『G-DRAGON 2017 WORLD TOUR IN JAPAN』を開催した。世界29都市36公演をまわるワールドツアーの一環で、日本公演は8月19日の福岡ドームを皮切りに、8月22日・23日京セラドーム大阪、9月19日・20日東京ドームの日本3都市でおこなわれた。そのうちの東京ドーム公演では、ソロ活動初期の代表曲「HEARTBREAKER」や「ONE OF A KIND」、「CRAYON」、最新ソロ作品『KWON JI YONG』から「Untitled, 2014」を披露するなど、新旧織り交ぜたセットリストを展開。さらにアンコールでは、BIGBANGのメンバーであるV.Iがサプライズで登場し、G-DRAGONの大ヒット曲「ピタカゲ(CROOKED)」や「BIGBANGメドレー」を共に歌唱し、ファンを喜ばせた。G-DRAGON は、グループのリーダーとして、「こうやってBIGBANGが11周年を迎えられたのも、皆さんのおかげです。皆さんがいなかったら僕も、BIGBANGもここにいなかった。本当にVIP(ファンの名称)愛してる。これからもずっと一緒にいよう」とファンへ感謝の想いを届けた。

BIGBANGが11周年を迎えられたのも、皆さんのおかげ

G-DRAGON

 開演前の東京ドームには、BIGBANGのケミカルライトを持つファンや、G-DRAGONの本ツアーのコンセプトカラーである、赤を基調としたTシャツを着用している人々が集まった。場内ではG-DRAGONのミュージックビデオがエンドレスで流れており、その映像を見ながら今か今かとライブが始まるのを楽しみにしているファンの姿が見られた。
 
 開演予定時刻から35分程がすぎると、「ピタカゲ(CROOKED)」のMVが流れ始め、音は徐々に大きくなっていき、眩い程の光が場内をキラキラと照らし出す。映像が終わると、壮大なストリングスの音が鳴り響き、細胞や骨、街並みなどといった不思議な映像が次々に映し出されていく。すると心電図の映像が映し出される。心臓の活動を示す波形が0になり大きく「ピー」という音が鳴りだす。それを合図に、ステージ前の特効の炎が勢いよく噴射される。その後、本ツアーのコンセプトカラーである赤を基調とした衣装を身にまとい、ワイルドなグラサンをかけたG-DRAGONがステージに登場。盛大な歓声を浴びながら、ソロ活動初期の代表曲「HEARTBREAKER」でファイナル公演のステージは幕を開けた。バックダンサーと共に、軽やかなステップを刻んだり、体をくねらせたりしながら絶妙なダンスパフォーマンスを魅せつける。そしてマイクを斜めに持ちながら、流暢なラップを聴かせる「BREATHE」へ続いていった。

 最初のMCでG-DRAGONは「久しぶりだな。元気してた? 今日はねG-DRAGONじゃなくてKWON JI YONGです」とツアータイトルでもある本名を告げ、ありのままの自分でこの日のステージに立っている事を明かした。
 
 その後もメロウな楽曲「BUT I LOVE YOU」や、黒いタンクトップ姿で自由気ままに歌った「R.O.D」などを披露していき、インストナンバーへ突入する。G-DRAGONの音を支えるバックバンドとあって、華やかな演奏でファンを一気に興奮させた。
 
 中盤ではアコースティックギターの心地の良いサウンドが、場内に鳴り響く中「THAT XX」を披露。G-DRAGONはステージ中央の大きな椅子に座り、優しくファンに歌い届けているようだった。
 
 13曲目の「I LOVE IT」では、カメラ目線でウインクをしたり、赤いジャケットのフロントラインを開けて、上半身をチラッと見せる場面も。女性心をくすぐるセクシーなパフォーマンスに黄色い歓声が上がった。

 後半のMCでG-DRAGONは「正直、一人でドームツアーをまわるのは大変。でも本当に嬉しいです。今日は最終日だから寂しい気持ちもあって。色んな気持ちがあります。でも一番は楽しい」とありのままの気持ちを語った。

 その後、アルバムの話をはさみながら最近の出来事へ。「最近、ふと寂しくなるときもあります。些細なことで考えすぎる事もあります。でも、ステージに立ち皆さんの前で歌っていると、幸せで胸がいっぱいになります。本当にありがとうございます」と想いを述べた。

 そして、自身のグループBIGBANGの話題へ。「今年でデビューして11年。日本では8年。これも本当に今でも信じられない感じ。時間が早いね。こうやってBIGBANGが11周年を迎えられたのも、皆さんのおかげです。皆さんがいなかったら僕も、BIGBANGもここにいなかった。本当にVIP(ファンの名称)愛してる。これからもずっと一緒にいよう」とファンに愛と感謝を届けた。

 ラストはG-DRAGONの人生について語ったナンバー「OUTRO: Divina Commedia」を披露し、ステージは幕を閉じた。

V.Iがサプライズ登場

ライブのもよう

 だが、本編が終わってもファンは「KWON JI YONG」とアンコールの歓声を大きく届けていた。すると、「ピタカゲ(CROOKED)」が流れ始め、その音に導かれるかのように再びG-DRAGONが登場!と思いきや、BIGBANGのメンバー・V.IがG-DRAGONの衣装に扮して登場。突然のサプライズゲストにファンからも、驚きと喜びの声が上がっていた。V.Iは、G-DRAGONを真似るようにノリノリで歌唱しながらも、途中からはG-DRAGONが参加。二人で仲睦まじく歌唱しており、その姿はファンにもたまらない瞬間だったことだろう。

 V.Iは笑いに包むトークを展開しながらも、「日本ドームツアー最終日おめでとうございます! お疲れさまでした! ツアー中、メンバーとしても会えるチャンスはなかったので、年下のメンバーとして何かしたいと思い登場しました!」と想いを明かした。

 そして「GDさんと打ち合わせして、どうやって日本の皆さんを喜ばせるかどうか考えました。まだ終わりじゃないよ!」と話し、この日は特別にG-DRAGONとV.Iによる「BIGBANGメドレー」を披露。人気曲「FANTASTIC BABY」や「BANG BANG BANG」などを含みながらファンを多いに盛り上げた。

 メドレーが終わると、2人は熱い抱擁を交わしV.Iはステージから去っていった。そして、今宵のフィナーレには、最新ソロ作品『KWON JI YONG』に収録されている泣けるバラード「Untitled, 2014」を披露し、約2時間半にも及ぶ日本ツアーファイナルは幕を閉じた。【取材=橋本美波】

セットリスト

1. HEARTBREAKER
2. BREATHE
3. A BOY
4. BUT I LOVE YOU
5. OBSESSION
6. ミチ GO
7. ONE OF A KIND
8. R.O.D
-BAND JAM-
9.THAT XX
10.BLACK
11.MISSING YOU
 YOU DO_OUTRO
12.WHO YOU?
13.I LOVE IT
14.TODAY
15.CRAYON
16.SUPER STAR
17.INTRO: KWON JI YONG(Middle Fingers-Up)
18.BULLSHIT
19.OUTRO: Divina Commedia

En1.ピタカゲ (CROOKED)_G-DRAGON&V.I
EN2.BIGBANGメドレー_G-DRAGON&V.I
En3.Untitled, 2014

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