距離あっても近くに感じられるバンドに androp 10周年への序章
INTERVIEW

距離あっても近くに感じられるバンドに androp 10周年への序章


記者:松尾模糊

撮影:

掲載:18年01月08日

読了時間:約10分

タイトルに込められた意味

――カップリングに収録される「Ao」は、また対照的というかホーンセクションも入った温もりのあるサウンドになっていますね。

内澤崇仁 日本赤十字社の「はたちの献血」の為に書き下ろした楽曲ですね。

内澤崇仁

――前作のアルバムも『blue』というタイトルでしたね。内澤さんの中で「青」に対する特別な想いみたいなものがあるのでしょうか?

内澤崇仁 この曲に関しては、「同じ空の下、みんな繋がっているんだよ。一人だとしても色んな人の助けがあって今があるんだよ」というメッセージを込めました。それと、「献血」ということもあり、僕らメンバーがA型とO型なのでそういう意味でタイトルは「Ao」にしました。

――深いですね。

内澤崇仁 赤十字なので、そこは「赤」でしょ、というツッコミもあるかと思いますが、動脈と静脈があって、静脈は青で表すじゃないですか。献血は静脈から採る
ので「青」で。

――なるほど。なかなかマニアックですね。今年はCreepy Nutsさんとコラボした「SOS! feat. Creepy Nuts」を野音でも披露されました。DJ松永さんは残念ながら、風邪で欠席されましたが、あの後お会いされて何かお話はされましたか?

内澤崇仁 あの後、大阪でも一緒に「SOS! feat. Creepy Nuts」を演りました。

佐藤拓也 野音は、当日の朝にスタッフからLINEで「今日は松永さんが欠席ですが、R-指定さんは来てくれます!」というドッキリみたいなメッセージが来て(笑)。楽屋で集まってどうしようかと話をして臨みましたね。

前田恭介

――ずっとワンマンツアーをやられていますが、こういったアクシデントは結構ある?

佐藤拓也 ないことが一番なんですけど、あると言えば、あるので。なるべく動じないようにしようと思っています。

内澤崇仁 逆にあると、どうしてやろうか? とテンション高くなっちゃいますね。いつもと違うことが起こると、それをどう乗り越えようかと考えることが楽しいです。

――今年は「SOS! feat. Creepy Nuts」、内澤さんは、miwaさんとの共作での「アイオクリ」を提供するなど音楽的な幅を更に広げた1年だったと思うのですが、何かインスパイアされたことがあったのでしょうか。

内澤崇仁 昨年、「image world」というレーベルを立ち上げたことで、色んな事に対して自分たちで責任を持って進めていくようになりました。初めてやること、今までやったことのないことにチャレンジしていこうという気持ちで2017年は活動してきました。「SOS! feat. Creepy Nuts」は初めてのコラボだったし、初の野外ワンマンでの野音だったし、初のBillboard Liveや初の主催対バンイベントを企画したり…色々とチャレンジしていこう、という事だったので。今後も新しい事にチャレンジし続けていきたいですね。

――それはメンバーの皆さんも『blue』で作詞作曲をされて意識的になっている?

佐藤拓也 そうですね。あまり自分の楽器に囚われることは、なくなってきていますね。それはアレンジにおいても他のパートについて思うことがあればどんどんディスカッションするようになりましたし、それは『blue』を通してより感じますね。

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