指原さんの歌詞は真っ直ぐ心に響く、＝LOVEがみせるクリスマス曲

　代々木アニメーション学院×HKT48の指原莉乃（25）によるプロデュースで誕生した12人組アイドルグループの＝LOVE（イコールラブ）が、６日に2ndシングル「僕らの制服クリスマス」をリリース。今年１月から開催された『代々木アニメーション学院 Presents 指原莉乃プロデュース声優アイドルオーディション』で結成され、指原の作詞による「=LOVE」で９月６日にデビューした。「僕らの制服クリスマス」も指原の作詞で、ポップで切なさのある王道アイドルソングに仕上がった。ソロパートもあり、「自分の中で新しい挑戦になりました！」と、それぞれの魅力がより表現された１枚になった。今回は、メンバーを代表して大谷映美里（19）、齋藤樹愛羅（13）、佐々木舞香（17）、佐竹のん乃（19）、瀧脇笙古（16）、野口衣織（17）にインタビュー。クリスマスの過ごし方や最近ハマっていることなどを聞いた。【取材＝榑林史章】

グレンチェックのマフラーがキーワード

佐々木舞香

――今回はクリスマスソングですね。

佐々木舞香　オープンなカップルじゃない歌詞で、私たちの世代に馴染みやすく心に響く感じです。指原さんの歌詞は、いつも遠回しではなく直球が多いので、それも好きなポイントですね。この曲も、まっすぐ心に響きます。

佐竹のん乃　王道のかわいい曲で、街で流れていたら、思わず歌っちゃいそうな感じですね。たくさんの人に、今年のクリスマスはこれを聴いて過ごして欲しいです。制服じゃない大人の方は、学生時代のクリスマスを思い出してもらえたら嬉しいです。

瀧脇笙古　クリスマスの曲は、毎年新しく作るってわけにもいかないと思うので…この曲を大事にして、毎年みんなで歌っていけたら良いなと思います。

齋藤樹愛羅　最初のイントロは雪が降っている感じで、全体に冬感のあるサウンドです。毎年冬とかクリスマスの時期に聴いてもらえる曲になったら良いですね。

野口衣織　「僕らの制服クリスマス」だけあって、＜コンビニケーキ冷めたチキン＞というフレーズが出てくるところが、すごく学生らしい歌詞です。この歌詞を見ているだけで、情景が想像出来ます。

大谷映美里　今年はグレンチェック柄が流行なので、トレンドをしっかり取り入れるところが“さすが指原さん”です。

野口衣織　じゃあ流行が終わったら、もう歌えないじゃん！

大谷映美里　た、確かに…

佐々木舞香　また私たちで、流行らせればいいんだよ！

――野口さんは、後半でソロを歌っていますね。いかがですか？

佐竹のん乃

野口衣織　すごく好きなフレーズで、＜繋いだ掌から好きがあふれる＞っていう表現が素敵です。本当に良くないですか（笑）？　どうやったら好きが溢れる感じを出せるか、聴いてくださる方に“好き”って思ってもらえるか。歌い方を考えている時間さえも幸せでした。

　＜大人にはもう見えない世界＞というところも、どういうパターンで歌えばいちばん曲に合うか、考えたのも楽しかったです。指原さんの歌詞は、一つひとつのフレーズが大切に感じるので、歌っていて、とても楽しいです。舞香もソロで歌っているパートがあるよね。

佐々木舞香　私は＜初めてのトキメキは＞のところです。１枚目の「=LOVE」は元気に歌う感じだったけど、この曲は元気というよりも、しっとりとバラードっぽく歌うイメージだったので、曲とのマッチングを考えてやさしいイメージで歌いました。私はいつもやさしく歌うことが少ないので、レコーディングした自分の声を聴いたときは、一瞬誰の声か分からなかったくらいです。その点では、自分の中で新しい挑戦になりました！

――2ndシングルなので、レコーディングで緊張するようなことはもうなくなったと思いますが。

佐竹のん乃　まだ全然します。でも、自分がどうやったら、どういう声が出せるか、だんだん分かってきて。私は、胸に手を当てて直立不動だと、上手く歌えるということに気づきました。緊張すると声が震えちゃうんですけど、そういう歌い方をすると、震えが止まるんです。

齋藤樹愛羅　私はリズムを取って。音をよく聴くと、「ツッツッツッツ」という音が聞こえたので、そこを意識して歌ったらリズムに乗って歌えました。

瀧脇笙古　私は、ハンドマイクで歌っていますよ。レコーディングだと、ライブのときと同じように声が出せなかったので、ディレクターさんが考えて提案して下さったんです。私の場合ですけど、ただ立って歌うよりもハンドマイクのほうが、声が出て歌いやすいです。

佐々木舞香　そういうのもアリなんだ！　私もやってみようかな〜。

大谷映美里　私は、レコーディングの直前にレッスンを受けて、声出しをしっかりやってから録るようにしています。地声で高い音がなかなか出なくて、裏声で歌うと全体のバランスが悪くなるので、地声で高い音を出す練習をさせてもらって。あと、ヘッドフォンをちょっと耳から離して、自分の声も聞こえるようにして歌うんです。

野口衣織　DJみたい（笑）。

サンタはいるのかいないのか？

大谷映美里

――MVは、いろんなシーンがあって面白いですね。

佐竹のん乃　プレゼントの箱がツリーみたいに積まれた上に座って歌うシーンでは、私はいちばん上だったんですけど、隙間から下が見えてすごく怖かったです。落ちないように気をつけながら歌いました。あと、グレンチェックのマフラーを使った振り付けがポイントです。

佐々木舞香　マフラーは“ぬくぬく〜”っていう感じにやるところが、かわいいです。練習では失敗もたくさんあって、間違って首が絞まっちゃったり取れちゃったり、全員で揃えるのが難しかったです。

大谷映美里　手で三角を作って、ツリーの形を作る振り付けもあるんですけど、私はずっと“栗の形”をやっていると思ってました（笑）。

野口衣織　クリスマスだけに栗だと（笑）？

大谷映美里　そうそう。秋の味覚だし？

――もう冬ですけど（笑）。他に、マフラーを編んでいる演技のシーンもありますね。

佐竹のん乃　私は、中学時代のクラブ活動が手芸部だったので、けっこう得意なんですよ！　マフラーはもちろん、編みぐるみとか作っていました。だから当時を思い出して、懐かしくなっちゃって。

野口衣織　私は、編むのが楽しくなって本気で編んじゃって。撮影が長かったから、編み終わってマフラーが完成しちゃって。そのたびにほどいて編んで、何本分編んだことか（笑）。

齋藤樹愛羅　私は編めなくて、ぐちゃぐちゃになっちゃって。毛糸が黄色っぽかったから、焼きそばみたいで（笑）。

――ちなみにクリスマスの思い出ってありますか？

佐々木舞香　私の家はみんなバラバラに過ごすので特に何もないんですけど、今年のクリスマスイブは、リリース記念握手会があるので、ぼっちの身にはありがたいです（笑）。それにハロウィーンのときは、12人みんなで完全プライベートのパーティーをしたから、クリスマスでもやりたいね！

佐竹のん乃　やりたいね〜！　思い出と言えばうちは父親が料理好きで、毎年父がケーキを作ってくれるんです。

佐々木舞香　すご〜い！　イクメンパパだ！

大谷映美里　うちは、小さい頃にプレゼントを開けたら玉ねぎだったことが。それはフェイクで、ちゃんとしたプレゼントもあったんだけど、私が「ええ〜！」って驚いているのを見て、母親が笑うという（笑）。そういうイタズラをされた思い出があります。

瀧脇笙古

野口衣織　それは“たまげた”ね。玉ねぎだけに（笑）。私は、高１くらいまでサンタさんを信じていました。毎年サンタさん宛てに欲しいものを書いてハガキを出すと、それがちゃんともらえていたから、本気でいると信じていて。

佐々木舞香　宛先不明で戻ってきたハガキを両親が見て、それでプレゼントを買うと。

大谷映美里　なるほど！　それいいね。将来子どもにやらせよう！

佐竹のん乃　あの、今も信じていて隣でショックを受けている子が（笑）。

瀧脇笙古　私も手紙を書いて、欲しいものをもらっていたんです…。でも、もう書くのやめます。

大谷映美里　ダメ〜。書いて〜！

齋藤樹愛羅　絶対いるから！

佐々木舞香　ニュージーランドから来てくれるから！　あれ？　ニュージーランドだっけ？

野口衣織　サンタはフィンランドだよ！

イコラブ、沼にハマる。

野口衣織

――「届いてLOVE YOU■」は、かわいい曲ですね。ここにはいませんが、齊藤なぎささんがセンターで。（■は白抜きハートマーク）

佐々木舞香　な〜たん（齊藤なぎさ）の口癖が「大好き」で、それを取り入れて、指原さんが書いてくださって。＜大好き＞って、たくさん散りばめられています。王道アイドルソングで、な〜たんにぴったり。「制服クリスマス」とは違ったかわいさがありますね！

大谷映美里　MV撮影は、青春を満喫している感じの映像で、撮影も楽しかったです。でも衣装のスカートがめっちゃ短くて、ちょっと恥ずかしくて。

佐竹のん乃　教室のシーンは、高校のときのことを思い出して、ジーンとしました。こんな風に友だちとおしゃべりしてたな〜って。３月に卒業して、まだ１年経ってないんですけど、妙に懐かしくて。

――ズッキュンされて、みんなで倒れるところも見どころですね。

齋藤樹愛羅　（大場）花菜だけ、倒れるのが遅いんだよね。

佐々木舞香　２番目に撃たれるのに、いちばん最後まで倒れない。

野口衣織　映像を見たら、自分たちが思っていた以上にシュールで。好きなのは、（諸橋）沙夏がムンクの叫びみたいな顔で倒れるところ。めっちゃスクショしました（笑）。

瀧脇笙古　あと曲としては、全員ソロパートがあって。私は初めてのソロパートだったので、注目して聴いてほしいです。

佐竹のん乃　私も、ここで失敗したらもうソロパートをもらえないんじゃないかって、緊張感が走りました（笑）。ここで自分のすべてを出し切ろうという勢いでした。

大谷映美里　ファンの方をがっかりさせないように頑張りました！

齋藤樹愛羅　私は、何かみんなより浮いちゃって、大丈夫かなって。

佐々木舞香　今世紀最大にかわいいよ！　みんなメロメロだよ！

野口衣織　悶絶です。これぞ萌えの極み！

齋藤樹愛羅　そんな（笑）。

――そしてビッグバンドジャズサウンドの「ようこそ！　イコラブ沼」も。ハマって抜け出せなくなることを、“沼”と言うんですよね。

齋藤樹愛羅

野口衣織　そうなんです。私は、＜今夜は帰さないぜ＞って、キザっぽく言うセリフがあって。レコーディングのとき風邪をひいて枯れた声で録ったら、ディレクターさんから「そんなんじゃ帰っちゃうよね」って言われて（笑）。＜帰りたくない＞って言ってもらえるように、何度も録って頑張りました。

大谷映美里　それを受けて、私は＜今夜は帰りたくない！＞っていうセリフを言うんですけど…。うん、衣織は頑張ったよ。私も＜帰りたくない＞っていう気持ちになったし。

野口衣織　ホントに？　ありがと！

大谷映美里　大人っぽくとか、ぶりっ子とか何パターンか録ったんですけど、使われたのはぶりっ子系の声で。私は年齢的にも“大人メン”なので、いつもとは違った一面を聴いてもらえます。＜帰りたくないわ＞という言葉の意味は、だいぶ大人ですけど（笑）。

佐々木舞香　ライブで歌ったら楽しそう。ファンのみなさんが一緒に歌って盛り上がれるところがたくさんあるので。ガンガン声を出して盛り上がってほしいです。

佐竹のん乃　最初に聴いたときは難しそう！　と思ったんですけど、何度も聴いているうちにハマっちゃって。頭でずっと＜イコラブぬ〜ま〜＞って、離れなくて（笑）。中毒性がある曲です。ファンの方も、最初はイコラブっぽくない曲だと思うかもしれないけど、何度も聴いているうちにどんどん沼にハマってしまうと思います！

――ちなみに、最近ハマっている、“～沼”はありますか？

通常盤

野口衣織　私は二次元沼です（笑）。イケメンを育成する『A3！』というゲームは、イベントにも行きました。課金は当たり前です！

佐々木舞香　私も二次元！　『ツキウタ。』の霜月隼くん沼！　１年前からハマって、グッズを箱買いして…。隼くんの誕生日には、プリントケーキを頼んで一緒にお祝いしました！

瀧脇　ガチすぎる（笑）！　私は、足立佳奈さんの歌です。「笑顔の作り方〜キムチ〜」という曲とか、すごく癒やされるので楽屋でもずっと聴いています。足立さんが、Twitterでいいねしてくださったときは、すごく嬉しかったです。

大谷映美里　私は、二郎系ラーメンかな。初めて行って、美味しくて感動しました。私、けっこう量も食べれるほうなので。天地返しもしたし。脂たっぷりなので、ノドにも良さそうです（笑）。

佐竹のん乃　私は、純情のアフィリアのカナちゃん。ツイキャスで出勤情報を得て、通い詰めています（笑）。お客さんは先輩って呼んでもらえるんですけど、近い距離感でお話できるので、すごく楽しいんです。ぜひ行ってみてください！

齋藤樹愛羅　私は相変わらずピンクです。クリスマスには130センチのクリスマスケーキを…。

佐々木舞香　え！　そんな大きなケーキを？

齋藤樹愛羅　間違えた。ツリーです。

野口衣織　だよね（笑）。