「62年型フェラーリ250GTO」のレプリカを前にポーズを決める西川貴教

主催する「イナズマロックフェス」について語った西川貴教

 ミュージシャンの西川貴教が20日、都内で映画『スクランブル』(22日全国公開)の公開直前イベントに出席。トークセッションをおこない、イベント後に報道陣による囲み取材に応じた。先日おこなわれた、西川が主催する野外ロック・フェスティバル『イナズマロックフェス』の2日目の公演が台風18号の影響で中止されたことに対し、西川は「来年は“キャリーオーバー”で」と来年初開催から10周年を迎える同フェスについて前向きな姿勢を見せた。

 『スクランブル』は、ヨーロッパ中の高級クラシックカーを専門で盗む世界一の強盗団、フォスター兄弟があるきっかけでマフィアから40億円とも言われる走る芸術品「62年型フェラーリ250GTO」を1週間で盗み出すというミッションを与えられ、世界最大の強奪作戦を描くクライム・エンタテインメント。『96時間』や『ワイルド・スピード』シリーズ製作陣とともに、兄のアンドリューをクリント・イーストウッドの息子である米俳優のスコット・イーストウッドが、弟のギャレットを英俳優のフレディ・ソープが演じる。本作のイメージソング「BIRI×BIRI」を西川が担当。ゲストボーカルにShuta Sueyoshi(AAA)を迎えたコラボ作品となっている。

 西川は映画について「ヨーロッパとハリウッドの良いところが詰まっていると思います。ヨーロッパの情景も綺麗だし、クライムサスペンスも楽しめますし、非常に面白い映画」と絶賛。会場に設置された1500万円はするという「62年型フェラーリ250GTO」のレプリカをしげしげと見つめ、「これはギャランティということですか?」とボケて、会場からも笑いが起こった。

「62年型フェラーリ250GTO」のレプリカを前にポーズを決める西川貴教

 また、イベント後に西川は記者による囲み取材にも応じた。

 西川が主催する滋賀県・草津市の芝生広場で毎年9月におこなわれる野外ロック・フェスティバル『イナズマロックフェス』。昨年は落雷のため中断、今年は2日目となる17日の公演が台風18号の影響で中止となった。西川は「去年、今年と悔しい思いはしているのですが、来てくださる方と出演してくれるアーティストとの絆は深まっていると思います。来年10周年なので、その思いが繋がったらいいなと思います」と語った。今年の1日目は“リターンズ”と呼称して成功させた。西川は「来年は“キャリーオーバー”で」と前向きな姿勢。

 そして、西川は今年8月に他界した母親の西川一子さんについて「たくさんの人に励ましの言葉を頂きましたし、皆さんの中に少しでも残っていることは母も喜ぶと思います。その思いを繋げていく為にもイベントを続けていきたい。母親もこのイベントを楽しんでくれていたし、みんなが盛り上がったり楽しんでくれている姿を見せることが一番の供養になると思います」と自身の想いを語った。

 なお、西川は19日に誕生日を迎えた。「その日は朝から秋の特番の収録で楽屋にひっそりとケーキが置いてありました。この後ご飯行ったりするのかな? と思ったのですが、あっさり帰されました(笑)。自宅で犬と一緒にロケ弁食べて終わりました」と寂しい誕生日だったことを明かした。

 記者から一緒に過ごす“いい人”の存在について尋ねられると、「本当に質問だけじゃなくて、誰か『こういう人いますよ』と紹介してくれませんか?(笑)」と冗談を飛ばしながら、「忙しくさせて頂いてますし、もう少し精進させて頂いて。その中で良いご縁があれば。本当は母親にそういう報告をしたかったのですが、何にもないままだったので、そこが母も一番不安だったんじゃないかと思います」と最後まで母親想いの様子を見せた。【取材・撮影=松尾模糊】

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