左から西川貴教とカミナリ・竹内まなぶ、石田たくみ

左から西川貴教とカミナリ・竹内まなぶ、石田たくみ

 ミュージシャンの西川貴教が20日、都内で映画『スクランブル』(22日全国公開)の公開直前イベントに出席。トークセッションをおこなった。西川は、同映画のイメージソング「BIRI×BIRI」を担当。ゲストボーカルにShuta Sueyoshi(AAA)を迎えたコラボ作品。普段からも親交のある彼と制作するにあたり「現場で音楽的な話をしていくというのが、また新たな関係性ができて面白かったです」と振り返った。また、イベントにはお笑いコンビのカミナリが登場しネタを披露。会場の笑いを誘った。

 『スクランブル』は、ヨーロッパ中の高級クラシックカーを専門で盗む世界一の強盗団、フォスター兄弟があるきっかけでマフィアから40億円とも言われる走る芸術品「62年型フェラーリ250GTO」を1週間で盗み出すというミッションを与えられ、世界最大の強奪作戦を描くクライム・エンタテインメント。『96時間』や『ワイルド・スピード』シリーズ製作陣とともに、兄のアンドリューをクリント・イーストウッドの息子である米俳優のスコット・イーストウッドが、弟のギャレットを英俳優のフレディ・ソープが演じる。本作のイメージソング「BIRI×BIRI」を西川が担当。ゲストボーカルにShuta Sueyoshi(AAA)を迎えたコラボ作品となっている。

 イベント会場には1500万円はするという「62年型フェラーリ250GTO」のレプリカが設置され、西川はその車に合わせたような真っ赤なセットアップで登場。

 西川は映画について「ヨーロッパとハリウッドの良いところが詰まっていると思います。ヨーロッパの情景も綺麗だし、クライムサスペンスも楽しめますし、非常に面白い映画」と絶賛。

西川貴教

 西川はソロプロジェクトのT.M.Revolution(TMR)としての活動を始めて、昨年20周年を迎えた。その一連のツアーなどを終えて新たなシンガーとしての可能性を探っていこうということで「西川貴教」名義での活動を始めたという。

 その「西川貴教」名義での初楽曲が今回の「BIRI×BIRI」。普段から親交もあるAAAの末吉秀太とのコラボレーション作品となった。西川はその経緯について「映画の人間模様からインスパイアされました。今回は主人公が兄弟で車を盗難する物語だったので、単独じゃなくてコラボレーションした方がいいんじゃないかと思って、AAAのShutaと一緒に楽曲作っていきました」と説明。

 製作について「自分のディレクションは好き勝手できますが、キャリアも10年以上あるアーティストのディレクションする機会はなかなかないので。普段から飲みに行ったりするので、不思議な感じでしたね。現場で音楽的な話をしていくというのが、また新たな関係性ができて面白かったです」と振り返った。

 Shuta Sueyoshiの歌唱について「声のノリだったり、楽曲のテイストも映画のアクションだったり色々な場面に合わせながら作りました。僕の持っていないテイストを持っていると思うので、良かったと思います」とコラボが上手くいったと語った。

 この日は、TMRの20周年記念のベストアルバムのWeb向けCMにも出演した、カミナリの2人が登場。「BIRI×BIRI」のタイトルにちなみ、ビリビリと低周波の流れる低周波治療器=ビリビリマシーンをカミナリ・竹内まなぶが装着して、ボケるという漫才を披露。カミナリ・石田たくみがツッコみながらマシーンを作動させ会場の笑いを誘った。【取材・撮影=松尾模糊】

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