藤崎彩織

 SEKAI NO OWARIのSaoriこと藤崎彩織(P)が10月28日に、初の小説『ふたご』を発売する。とあるバンドの結成前夜を描く、瑞々しい青春小説となっている。

 藤崎は、SEKAI NO OWARIでピアノ演奏とライブ演出を担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏は、デビュー以来絶大な支持を得ている。雑誌『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載しており、その文筆活動にも注目が集まっている。

 そんな彼女が、10月28日に小説デビュー作『ふたご』の発売が決定。構想から5年以上もの月日をかけて綴られた、とあるバンドの結成前夜を描く、瑞々しい青春小説となっている。

 作品の内容は、いつも一人ぼっちでピアノだけが友達だった中学生の夏子と、不良っぽく見えるけれども人一倍感受性の強い、高校生の月島。彼は自分たちのことを「ふたごのようだと思っている」と言うのだが、いつも滅茶苦茶な行動で夏子を困惑させ、夏子の友達と恋愛関係になり、夏子を苦しめる。
それでも月島に惹かれる夏子は、誘われるままにバンドに入り、彼の仲間と共同生活をおこなうことになる。自分ひとりでは何もできなかった少女が少年に導かれるままに成長し、自らの力で居場所を見つけようとする姿を描いている。

 また、5日から「文春文庫 秋100ベストセレクション」フェアが全国書店店頭で開催。特設サイトで、『ふたご』の序章の手書き原稿が公開されている。

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