伊原木隆太岡山県知事を挟んでトークを展開する前野朋哉監督と高尾美有

高尾美有、前野朋哉、伊原木隆太岡山県知事ら

 アイドルユニット・my♪ラビッツの元メンバーでタレント、女優の高尾美有と、俳優の前野朋哉、伊原木隆太岡山県知事らが1日、都内でおこなわれたイベント『ハレウッドムービー ワールドプレミア』記者発表会に出席、制作の裏話等を語った。

 「ハレウッド」とは、岡山が「晴れの国」と呼ばれるほど天候が良く、美しい街並みや風景が多いことなどを背景に、映画やドラマのロケ地として向いているとされ、近年岡山県を舞台とした作品が数多く制作されていることから、映画の都・ハリウッドならぬ日本の「ハレ(晴れ)ウッド」を目指してアピールするという趣旨で名づけられている。

 今回、岡山県では、新たに制作する県のPR動画に出演する俳優を6月からインターネットオーディション形式で募集する「ハレウッド俳優オーディション」を開催。オーディションは岡山県をアピールする動画を自ら撮り、ネットにアップして応募するという形式で、1カ月間で237人からの応募を集めた。

元my♪ラビッツ高尾美有

 このうち30人が岡山市内でおこなわれた第二次審査へ進み、桃太郎をモチーフにした創作劇の中で各々が演技力や岡山県に対する思いをアピール、その結果主演男優、主演女優、助演男優、助演女優の4人が決定し、8月12日・13日の2日間にわたり県内でおこなわれたPR動画の撮影に参加した。

 選ばれたのは、現役大学生でもある高尾とともに、この日登壇した船津大祐さん(高校教師:ハレウッド主演男優)、ブレイズ・ダニエルさん(自営業:助演男優)、水島麻理奈さん(女優:助演女優)の4人。高尾はハレウッド主演女優に任命されている。

 本作でメガホンをとったのは、岡山県倉敷市出身で近年個性派バイプレイヤーとして注目を浴びる俳優の前野朋哉。最終選考に対しては「30人は本当に素晴らしかった。4人しか選べなかったというのが申し訳ない」と最後の最後まで出演者の選考は難航、選考に頭を悩ませていた様子を明かす。

 そんな中、高尾は「今回私はこの撮影で、すごい初めてのことばかりで終始ドキドキしていたんですけど、前野監督が優しく演技指導してくださり、共演者の皆様やスタッフの皆様が優しくしてくださり、非常に団結力のある楽しい撮影でした」と撮影を振り返りながら「この岡山のPR動画を通して、2020年には日本で東京オリンピックもありますし、日本だけでなく世界中の皆様に岡山県の良さを伝えられたらと思います」と今回公開される動画アピールした。

前野朋哉監督

 PR動画は魅力あふれる名所、観光地を取りあげつつ、前野が「以前からやってみたかった」という、ゾンビが登場するストーリーをユニークに構成した「The Land of Sunshine」篇と、フルーツをはじめとする岡山県の農産物にフォーカスを当て、ラブストーリー仕立てのストーリーをユーモラスに組み合わせた「LOVE & PEACH」篇の2篇が完成した。

 特に「LOVE & PEACH」については、最後に船津と高尾のキスシーンもありと本格的なラブストーリー仕立てとなっており、お互いに緊張していたという船津と高尾も撮影には時間が掛かり、合計で7テイクの撮り直し、ようやく撮影が完了したという。前野は「ラブストーリーは初めて。とくにキスシーンがあるものなんて。ちょっとこれに関しては楽しくてしょうがない」と、撮影時にはモニターを見ながらニヤニヤしていたというエピソードを明かす。

 一方で前野がそのキスシーンに対して「美しい瀬戸内海をバックにあんな青春は送っていないけど、こんな青春が送れたらよかったなという夢があった」と自らの願望を含めたイメージがあったことを明かすと、高尾が前野に「ちゃんと出来ていました?」と質問、前野は「できてた。ちゃんと俺の夢がかなった」とコメント、笑いを誘っていた。
【取材・撮影=桂 伸也】

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