インパクトのある映像

 女優の長澤まさみ(30)が水着姿で銭湯で激しく踊る姿が話題を集めた動画が公開後1カ月で、再生数345万回を超えた。

 動画は、スポーツブランド「UNDER ARMOUR」の新PV。銭湯で寛いでいる長澤が突然キレキレの不思議なダンスを踊り始め、湯船に飛び込む。映像の冒頭から長澤は激しく動き出し、脱衣所や風呂場、湯船のなかで激しく踊る内容だ。

 水着姿で一心不乱に踊り狂う長澤まさみの姿も見所だが、監督や振付を手掛けたスタッフが豪華な点もひとつのポイントと言える。PVを撮影したのは、数々の映像に関するアウォーズで受賞歴を持つ柿本ケンサク氏。

 柿本氏はMr. Childrenや桑田佳祐、RADWIMPS、平井堅、斉藤和義などのミュージックビデオを手掛けている。使用した楽曲は「SET YOU FREE」。疾走感のあるビートが映像の激しさにリンクしており、柿本氏のインスピレーションや女優・長澤の魅力が存分に詰まった作品と言えそうだ。

 また、振付を担当したのは、LAを拠点に活動する振付のRyan Heffington氏。ライアン・ハフィントン氏をアサインし、コンテンポラリーな内容にSIAの音楽ビデオをはじめ、カンヌを受賞したKENZOのPVを手がけるなど、今世界的に注目されている。

 当時、両者を起用した理由を広報担当者に問い合わせたところ、詳細についての回答は得られなかったが、尺の短いストーリーのなかで物語を展開しながらインパクトのある映像を作るにはベストな布陣とも言え、ミュージックビデオ(MV)仕立ての作りはそれを実現させている。

 ある音楽関係者にこの動画を見てもらったところ、「使用している楽曲はパンク寄りのオルタナティブロック。長澤さんが暴れ狂うという演出にマッチした楽曲といえます。また、銭湯の湯舟に飛び込むシーンもありますが、その時に楽曲のサウンドはこもるようなものになっており、楽曲にあわせて映像づくりがなされているとも捉えることができます」と話した。

 ユーザーのコメントをみても「振り切れててカッコいい」「普段ドラマやCMで見る長澤まさみとは大違いでギャップにとても驚きました」と長澤の吹っ切れた演出が好評であるとともに「曲がかっこいい。CMというよりかはMVに近い「曲がすごくいい」と曲や振付を賞賛する声もあった。

 実際に、このPVは好評で、YouTubeに公開された同PVは直後から話題を集めていたが、公開1カ月後となる8月17日に再生数は340万回を超え、20日時点で345万1000回を記録。コメント数も1100件を超えた。

 このPVに先駆けて今年3月に制作された第一弾では、同じく長澤は出演しているが、今回のとは異なり、大人の雰囲気を演出した作りになっている。再生数は20日現在で61万回超で、いかに、今回の動画がインパクトがあったかがうかがい知れる。【武田雄樹】

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