バンドじゃないもん!「この景色は忘れない」念願の新木場公演
東京・新木場STUDIO COASTで『バンドじゃないもん!ワンマンライブ2017 東京ダダダッシュ! 〜ちゃんと汗かかなきゃ××××〜』を開催したバンドじゃないもん!
6人組アイドルグループのバンドじゃないもん!(通称=バンもん!)が去る5月14日に、東京・新木場STUDIO COASTで『バンドじゃないもん!ワンマンライブ2017 東京ダダダッシュ! 〜ちゃんと汗かかなきゃ××××〜』をおこなった。3月にリリースされたアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡』の発売を記念しておこなうというもの。会場には約2000人のオーディエンスが集まった。今年は「PERFECT YEAR 2017」と題し、まさしく文字通り"完璧な1年"をさらなる高みへと昇りつめるべく、2017年を通してバンもん!流エンターテインメントを日本中に席巻させるプロジェクトを実施中。今公演では「鍛え上げ」をテーマに、ニューアルバム曲を中心に展開。ライブ初披露となる「秘密結社、ふたり。」や5月17日リリースの新曲「METAMORISER」、「FAN+TIC」など全21曲を全力で届けた。10月にはニューシングル、ソロ曲集も2年振りにリリース、年末にはホールワンマンと「PERFECT YEAR 2017」下半期の予定も発表した。
お値段以上の最高の思い出を作っていきましょ
開演前には、もんスター(ファンの呼称)に向けて、大型スクリーンを使ってダンスをレクチャー。メンバーの振り付けに合わせ、オーディエンスも真似をしながら、開演までの空き時間を利用して楽しませる。
そして、これから始まるライブに向けて準備体操。ラジオ体操第一の楽曲に合わせ、メンバーのアナウンスで展開。ウォーミングアップを完了し、会場は暗転。カラフルなペンライトの明かりがフロアに広がる中、メンバーがステージに1人ずつ登場。会場は大歓声に包まれた。
オープニングナンバーはニューアルバムから「青春カラダダダッシュ!」。めまぐるしく切り替わるダンスと楽器演奏。エアロビクスを彷彿とさせるダンスにオーディエンスも、「ソイヤ! ソイヤ!!」と声を出し、序盤からテンションマックスの盛り上がりを見せる。鈴姫みさこのスタンディングドラムで盛り上げた「キメマスター!」、七星ぐみによるパイナップル型のカウベルが印象的だった「夏のOh!バイブス」とアクセル全開で突き進む。
ここでメンバー紹介を挟み、「お値段以上の最高の思い出を作っていきましょう」と投げかけるメンバー。そして、ホワイト リリー(White Lilly)氏に作ってもらったという新衣装の説明へ。その衣装に恋汐りんごが、テキスタイルでアレンジしたことを話し、「みんなが可愛く着てくれて嬉しい」と喜びの声をあげた。
MCに続き、腕を鍛え上げるセクションへ。「これからみんなで変身しちゃいましょう!」と投げかけ、始まったのは「FAN+TIC」、続いて、エンディングでは会場とウエーブをおこなった「すきっぱらだいす□」、甘夏ゆずがギターをかき鳴らし、望月みゆのメロディアスなベースソロがキラリと光った「君はヒーロー」と、オーディエンスを楽しませた。
続いては、ウエストを鍛えるセクションへ。「あなたのお点前見せてください」と「結構なお点前で」を披露。扇子を使ったパフォーマンス、“チャチャチャ”とオーディエンスとともにクラップで一体感を作り出した。そして、七星ぐみが作詞した「ロマンティック■テレパシー」へ。ステージを左から右へ動き、フロアに向けて投げキッス。より一層会場はエキサイティングし、熱気を帯びていくのがわかる。
ここで、ステージ後方に設置されたミラーボールが強烈な光を反射。フォーメンションをめまぐるしく変えた、大桃子サンライズ作詞の「強気、Magic Moon Night 〜少女は大人に夢を見る〜」。今回ライブ初披露となった「秘密結社、ふたり。」を歌唱。みゆとゆずとの絡みや、タイトルとリンクした趣で魅せる。どこか切なさが漂う楽曲が、先ほどまでの雰囲気とはまた違った、"バンもん!"のステージを見せた。
ここで、会場右手に設置されたスクリーンを使い、インタルードともいうべきドキュメント風映像が放送される。メンバーと振り付けを担当したQ-TAROが「“チョモランマキャンプ”」をテーマに映像は展開。メンバーも恥ずかしいポーズを取らされながら、照れながらも全力でパフォーマンスを見せた。
今日のために頑張ってきてよかった
映像が終わると再びステージにメンバーが登場し、ソウルフルでファンキーな「YAKIMOCHI」に突入。映像にも登場していた、電撃チョモランマ隊所属のQ-TAROもサプライズ登場し、みさこのドラムソロと、Q-TAROのダンスによるバトルに会場はさらにヒートアップ。オーディエンスに休む暇を与えない。大桃子のスクリームが響き渡った「タカトコタン-Forever-」へ。首を鍛え上げるコーナーということで、ラウドなセクションではメンバーもヘッドバンギング。ライブが進むにつれ激しさは増して行く。
「ツナガル!カナデル!MUSIC」から、「私たちの気持ちを受け取ってください」と「ショコラ・ラブ」、続いて、はっぱ隊のカバーで「YATTA!」を披露。天井からはハート形の葉っぱが降り注ぐ。<YATTA! YATTA!♪>と笑顔にさせてくれる動きと、言葉の響きがポジティブでハッピーな空間を作り出していく。音楽の楽しさを存分に凝縮したナンバーで、本編を終了した。
アンコールでは新曲「METAMORISER」のMVが一足早く公開された。オーディエンスも初だし映像を真剣に視聴。そして、メンバーがMV同様の着物をモチーフにした新衣装を着用しステージに再び登場。そのまま新曲「METAMORISER」を生で披露した。続いて、「COASTでこの曲が出来るのが嬉しい」と「ドリームタウン」を届け、「エンド・レス」でアンコールを終了。
止まないアンコールの声に応え、すぐさまステージに舞い戻ってきたメンバー。ここで1人ずつファンに向けメッセージを送る。
リーダーのみさこは「色んなことがあったけど、今日のために頑張ってきてよかった」とこの場所でライブができたことへの喜びを述べた。
大桃子は「道を照らしてくれるのはみんなのこの明かりだけです。うちらだけしかできないことを、やっていくのでヨロシク!!」と熱い想いを叫んだ。
ぐみは「加入して4年。私にとってはバンもん!がすべてなので、みんなと過ごす思い出の時間をもっと大切にしていきたいです。大好きだ〜!」とバンもん!とファンへの愛を告白。
みゆは「みんなと掴み取ったメジャーデビューから1年が経とうとしています。バンもん!の今は自転車で例えると補助輪が取れた状態。みんなに支えてもらわないとすぐに転びます(笑)。もっと遠くまで行きたいです。バンもん!が永遠になるまで手を離さないでください」さらなるステップアップに向け意気込んだ。
ゆずは「みんなとこの光景を作ることができてとっても幸せものだ〜! 一緒に素敵な夢をどんどん叶えていきたい」と元気よく夢へ邁進していくことを話した。
最後にりんごは「目標にしてきた場所をみんなと楽しむことができて、本当に嬉しいです。今日見たこの景色は一生忘れないと思います。小指に結んだ運命の糸を外したくないです。ずっと一緒にいたいです」とそれぞれコメントした。
そして、「COASTをソールドアウトしたら歌いたかった曲です」と投げかけ、ダブルアンコールは「UP↑ぷらいむ」を全力でパフォーマンス。会場がサウナのように高まる温度、清々しい達成感で満たされるなか、ライブの幕は閉じた。「PERFECT YEAR 2017」のミッションはまだまだ続く。
(取材=村上順一)
セットリスト01.青春カラダダダッシュ! ENCORE EN1.METAMORISER WEN1.UP↑ぷらいむ ※■はハートマーク黒字 |