マジカル・パンチライン「まだまだEpisodeI」初ワンマンで魅了
1stワンマンライブ『World’s End Wonderland:EpisodeI』のもよう(撮影=林晋介)
5人組アイドルグループのマジカル・パンチライン(通称・マジパン)が7月15日、新宿ReNYで、1stワンマンライブ『World’s End Wonderland:EpisodeI』を開催した。魔法とRPGをコンセプトに持つ彼女たちの世界観をそのままに、ファンタジーとアイドルが融合した世界観を広げ、まるで1本の物語を見るようなステージでファンを魅了した。
魔法少女とアイドルという二足のわらじ
マジパンは、『ハリー・ポッター』好きで知られる佐藤麗奈の発案で結成され、楽曲や歌詞、衣装やMVなどの細部にわたって、魔法やRPGの要素が落とし込まれている。それをライブで表現するにあたって「マジパンにしか出来ない、マジパンらしいライブを!」と、考えられたのが、このラジオドラマとライブステージの融合だ。
ストーリーは、あるときプロデューサーから「君たちは今から魔法使いだ」と告げられ、魔法少女とアイドルという二足のわらじを履いて活動することになった5人が、珍道中を繰り広げるというもの。暗転したステージに流れる5人のユーモアたっぷりのワチャワチャとした会話劇と、華やかなアイドルステージが交互に繰り返されていった。
ひょんなことで魔法少女になった彼女たち。1曲目の「Overture〜Magiかよ!? Bili Bili☆パンチライン」では、ことの成り行きにびっくり、でもワクワクするといった、楽しみと不安もあるという様子が、ミュージカル調の振付と共に歌われた。
続いて魔法の練習をするシーンでは、ハイハイと盛り上がるテンション高めの「小悪魔Lesson 1・2・3♪」を歌う。モンスターを迎えての戦闘シーンでは、メタル調の激しいロックナンバー「万里一空Rising Fire!」を披露。パンチやキックを採り入れたバトルスタイルの振り付けに会場が沸き、観客はペンライトを振って合いの手を入れて、5人の戦いを応援した。
ラップナンバーの「108 煩悩 BOMB」は、魔法の呪文のように難解な歌詞を早口でまくし立てるラップが非常に楽しく、観客もノリノリになって盛り上がった。
5人のユーモアたっぷりの会話劇にツッコミを入れながら盛り上がり、ライブではペンライトを点灯して声援を送るファン。幕間に流れた、5人のキャラが全開になったドタバタコメディ映像でも、会場は爆笑に包まれた。
1stワンマンライブの気持ち
そんな本編ステージを終え、やり切ったという表情で「どうでしたか?」と、問いかけるメンバー。会場からは「楽しかった」「良かったよ」などの声があがった。MCでは、この日の5日後にCDデビュー1周年を迎えるということもあって、1年を振り返りながら、1stワンマンライブの気持ちを伝えた。
「1年前は、こんな光景は想像も出来なかった。まだまだEpisode Iです。これからも無限にエピソードを作っていけるように、切磋琢磨していきます!」(浅野杏奈)
「不安や緊張もあったけど、こんなにもたくさんの人と楽しい時間が作れて幸せです。これもファン、スタッフ、素晴らしい仲間のおかげ。これからも、もっとパワーアップしていきたいです」(小山リーナ)
「あと5日でデビュー2年目。それでまさかの1stワンマンライブ、しかも新宿ReNYで、ソールドアウト。不安が大きかったけど、みんなのリツイートが心の支えになりました。私を好きで、マジパンを好きになってくれてありがとう。私も大好きです!」(清水ひまわり)
「デビュー1周年も泣いたから、今日は泣きたくないと思ったけど(と、涙ぐむ)。次々と夢が叶った1年でしたが、2年目もマジパンらしく頑張っていきます」(沖口優奈)
「夕べ考えたんですけど、人生って何で1回なんだろう?って。でも1回だから、リリイベもワンマンも楽しいんだなって。これからも大きい会場、全国ツアー、どんどんやっていきたい」(佐藤麗奈)
この日は、他に8月9日にリリースする新曲「パレードは続く」の他、佐藤麗奈がデモの段階からのお気に入り曲「マジック☆ガール」などを披露。ファンはいつものライブの雰囲気で、声を出してペンライトを振り、この日一番のパワーで5人を応援した。そしてアンコールではストレートなパンクナンバー「誇り」などを披露し、サインボールも投げて、メンバーもファンも大満足のエンディングとなった。
(取材=榑林史章)
セットリストマジカル・パンチライン 「1stワンマンライブ "World’s End Wonderland: Episode I"」 01. Overture~Magiかよ!? BiliBili☆パンチライン <アンコール> 14. 誇り |