19人最後のステージ『E-girls LIVE 2017 〜E.G.EVOLUTION~』のもよう

 ダンス&ヴォーカルグループのE-girlsが15、16日、さいたまスーパーアリーナで『E-girls LIVE 2017 〜E.G.EVOLUTION~』を開催した。この公演はメンバー19人でおこなう公演最後の集大成であり、11人の新生E-girlsとして初のライブパフォーマンスを披露した特別なメモリアルライブとなった。前日公演と2日間合わせて約6万人を動員し、全国各地でライブビューイングもおこなうなど、盛大に特別なひと時をファンとともに盛り上げるものとなった。

19人で最後のステージ

ライブのもよう

 E-girlsは2011年12月のデビュー以降、ソロやユニット活動も展開していたが、6月5日にDreamのAya、Ami、Shizuka、HappinessのMIYUUと川本璃、Flowerの藤井萩花、重留真波、中島美央の8人が離脱して11人体制となることを発表。今回は、そんな11人の新たな決意表明と、「E.G.family」のスタートを告げる内容で全グループのメンバーが集合し、メドレー含む計38曲を披露した。

 開演時刻を迎えると、ステージ上のモニターにはE-girlsの歩みを19人のメンバーが振り返るVTRが映し出される。「もっと皆さんを笑顔にするために、E-girlsは進化していきます」という言葉とともに会場が暗転すると、ステージから長く伸びる花道に1列に並んだ19人の姿が。ガウンのフードを一斉に脱ぎ去った彼女たちは「Go! Go! Let's Go!」でライブの幕を切った。

 メタリックグリーンの衣装に身を包んだメンバーは、ダンサブルな「E.G. Anthem -WE ARE VENUS-」「DANCE WITH ME NOW!」と立て続けに披露。Amiの「盛り上がってますか!? 次の曲は皆さんと踊りたいと思います!」という呼びかけでスタートした「Highschool ■ love」では、ステージの上手と下手に分かれた各メンバーが思い思いのキャッチーな振り付けを踊り、他のメンバーが続くというフリースタイル風のダンス。Ayaが三代目J Soul Brothersの「RYUSEI」でヒットしたランニングマンの振り付けで観客たちは湧き上がる。

 ピンク色の照明に照らされた鉄棒上のポールの前で妖艶にパフォームした「Pink Champagne」を経て、「E.G. summer RIDER」では客席にカラフルな巨大バルーンが放たれ、「E.G.!」のコール&レスポンスでメンバーとオーディエンスは一体となった。

 MCではAmiが「今回は『メモリアル』をテーマにステージを考えてきました」とファンに伝え「もっともっと懐かしのあの曲で盛り上がっていきましょう!」と呼びかける。ここからデビュー曲「Celebration!」を皮切りにメドレーで「One Two Three」「CANDY SMILE」とポップなナンバーが披露され、「ごめんなさいのKissing You」ではメンバーがステージいっぱいに広がって、ドリカム世代も包み込む「うれしい!たのしい!大好き!」でオーディエンスを盛り立てる。「Follow Me」では観客がリズミカルにフラッグを振って大合唱。

新体制「E.G.family」

ライブのもよう

 その後は、新体制「E.G.family」のお披露目へと移行。PKCZ(R)のMC VERBALが盛り上げ、DJ DARUMA、MAKIDAIがターンテーブルを操る。SAMURIZE from EXILE TRIBEがステージを彩り、各グループがモニターに映し出される。

 米歌手のアリアナ・グランデのようなポニーテールで登場した藤井夏恋とスレンダーな体型が光る藤井萩花によるShuuKaRen、真っ赤な衣裳に身を包んだFlower、ウルフの覆面・DJディカプリオがHappinessとパフォームし、90年台のガールズヒップホップグループを彷彿とさせるスダンナユズユリー、花冠を付けてガーリーに唄い上げたソロ活動中のDream Ami、ShizukaのボーカルとEXILEのトップパフォーマー・USAとTETSUYAが参加するDANCE EARTH PARTY、の全グループが発足後初めて勢ぞろいし、躍動感あふれるパフォーマンスで魅了する。

 そして、新生E-girlsが姿を見せるとパフォーマーそれぞれのダンスリレーから「Love ☆ Queen」へと繋げ、華やかなステージングで新体制の幕開けを華々しく飾った。藤井夏恋は「この曲でラストです。最後は皆さんとひとつになりたいと思います!」と呼びかけ、「Smile For Me」へ。メンバーはファンと笑顔を交わし、ステージをあとにする。

ライブのもよう

 最後は再び19人で登場すると、Ayaが「ステキな時間をありがとうございました。今の私たちの気持ちが込められている曲です」と紹介し「ボン・ボヤージュ」を披露。その後のMCパートでは、Ayaが「6月5日に新体制になると発表したことで、皆さんに不安な思いをさせてしまったと思います。ここでメンバーからお話をさせていただきたいと思います」と切り出し、メンバーひとり一人が想いを述べた。

 ソロアーティスト活動に専念するAmiは、話し出す前から大粒の涙を流しながら「節目となる大事な時を一緒に過ごせて幸せでした」とファンに感謝。「Dreamと出会って、自分の人生は180度変わったと思っています。これからもDreamという名前を輝かせ続けられるように、皆さんと一緒にたくさんの夢を輝かせていきたい」と意気込むと、大きな声援が送られた。

 続けてAyaが涙で言葉を詰まらせながら「みんなと出会えたことに感謝の気持ちであふれています。これからもしっかりと前を向いて、この19人で頑張っていきたいです」とスピーチ。最後の「Love, Dream & Happiness」は涙で時おり声を震わせながらしっとりと歌い、3時間、30曲におよぶメモリアルライブを大盛況のうちに終えた。

(取材=多司真咲)

セットリスト

7月16日 E-girls@さいたまスーパーアリーナ

01. Go! Go! Let's Go!
02. E.G. Anthem -WE ARE VENUS-
03. DANCE WITH ME NOW!
04. Highschool ■ love
05. All Day Long Lady
06. Dance Track
07. Pink Champagne
08. Dance Track
09. E.G. summer RIDER
10. Anniversary!!
11. Medley
(Celebration!~One Two Three~Diamond Only~CANDY SMILE~Mr.Snowman~ごめんなさいのKissing You~うれしい!たのしい!大好き!)
12. ヒマワリ
13. Follow Me

▽ShuuKaRen

14. UNIVERSE
15. Take-A-Shot! feat.PKCZ(R)

▽Flower

16. モノクロ
17. たいようの哀悼歌

▽Happiness

18. Ordinary Girls
19. Sexy Young Beautiful

▽スダンナユズユリー

20. こんにちWhat's Up!
21. OH BOY
22. CALL ME NOW

▽Dream Ami

23. トライ・エヴリシング
24. はやく逢いたい
25. 君のとなり

▽DANCE EARTH PARTY

26. NEO ZIPANG~UTAGE~
27. WAVE
28. POPCORN

▽E-girls

29. Love ☆ Queen
30. Smile For Me
31. ボン・ボヤージュ
32. Love, Dream & Happiness

※文中■は白抜きハートマーク

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