SOL「太陽みたいに皆さんの心の中に」ワールドツアー日本公演
『TAEYANG 2017 WORLD TOUR <WHITE NIGHT> IN JAPAN -SOL STADIUM LIVE-』を開催したSOL
BIGBANGのメインボーカリスト・SOLが9日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで『TAEYANG 2017 WORLD TOUR <WHITE NIGHT> IN JAPAN -SOL STADIUM LIVE-』を開催した。このツアーはSOLにとって2度目となるワールドツアー。日本公演は8日、9日に千葉・ZOZOマリンスタジアムから始まり、兵庫・ほっともっとフィールド神戸で8月5日、6日に追加公演が実施される。この日は、4人組韓国グループのWINNERがオープニングアクトとして参加。WINNERのラッパー・MINOとのフィーチャリング曲「FEAR feat. SOL」などを披露し、観客を魅了。SOLは1stアルバム『RISE』の中から「RINGA LINGA」、「1AM」などを含む全18曲を披露し、日本スタジアムツアーを盛り上げた。SOLは「皆さんの心に毎朝変わらず新しく昇る太陽ように、温かい感動を伝えられるアーティストになります」と愛のあるメッセージをファンに届けた。
太陽が沈まない夜という意味
マリンスタジアムは海が近い野外会場ということもあり、夕日が場内を照らす中、気持ちの良い潮風が吹いていた。会場にはツアータイトルでもある「WHITE NIGHT」と書かれた青色のTシャツを着たファンたちが、大勢詰めかけていた。
開演時間を回ると、オープニングアクトを務める4人組韓国グループWINNERが、黒いシックな衣装で登場。メロウなナンバー「EMPTY」や「REALLY REALLY」を観客に歌い届け、観客のテンションを上げる。リーダーのスンユンは「僕達WINNERは、SOL先輩の大ファン。先輩のソロツアーに出られて本当に光栄です!」と嬉しそうに述べた。
WINNERの出番が終わると、ステージの巨大バックスクリーンには黒、赤、青に覆われた雲や、宇宙、海、オーロラといった壮大な大自然の映像が映し出される。すると、ステージ中央から白一色の衣装に身を包んだSOLが登場。1stアルバム『RISE』の中から「RINGA LINGA」で幕を開けた。SOLは、クールな顔つきで男らしいワイルドなダンスパフォーマンスを魅せながら歌う。観客は、楽曲に合わせるかのように、手にしているケミカルライトを力強く振り、黄色、赤、青などの光がきらびやかに輝いていた。
ステージ中央の特効の炎が勢いよく発射される中、SOLは女性ダンサーをバックに引き連れ、女性ダンサーと絡み合う素振りを見せるダンスを披露。色気のある空間を表現していたようだった。
SOLにとってスタジアムでライブをやるのは初めて。MCでは「みなさん、こんばんは。千葉2日目のコンサートへようこそ。皆さんに会えて本当に嬉しいです。僕の初めてのスタジアムコンサートで、胸がいっぱいです。実は、BIGBANGとしては色んなスタジアムに立っていましたが、一人でこんなに大きい会場に立っていることが未だに信じられないですね」と喜びと同時に、ライブの実感が湧いていないことを明かした。
続けて「僕は子供の時から歌手になることを夢見て、いつもスタジアムに立つことを想像しながら練習していました。それが今叶ったので、本当に夢みたいですね。そして、この1年で太陽が一番熱い夏の日にコンサートが出来るなんて、昨日よりもっと死にそうです(笑)。皆さんの愛が超暑くて死んじゃう。みなさんも死にそうですか?(笑)」と冗談を交えながらファンに呼びかける。
さらに今回のツアータイトルは「WHITE NIGHT」。この意味は白夜という意味があるようで「太陽が沈まない夜という意味です。カッコいいでしょ? 夜が来ました。でも、僕がこのステージにいますので、今夜はずっと日が沈まないです!」とツアータイトルに触れながら語った。
SOLが「本当の夜の曲です。何かわかります? SOLの曲の中で、夜の時間が入っている曲です」と紹介し、中盤では「1AM」を披露。サビの一部フレーズでもある<気づけばもうセビョクカンシヤ♪>という歌詞を観客も一緒に歌う姿が印象的で、温かみのある一体感を作り上げていく。
「I NEED A GIRL(acoustic ver)」では、観客の近くに少しでも行けるようにとSOLが白いゴンドラに乗り、透明感のある歌声を歌い届けていく。観客もSOLが至近距離まで来たことに大興奮で、幸せそうな笑顔で溢れていた。そんな嬉しいパフォーマンスをしてくれるのも、SOLが誰よりもファン想いで心優しい人物だという証拠だろう。
この瞬間は、僕の心の中で永遠に消えずに輝く
後半のMCでSOLは、今回のコンサートでは新曲を完成させることが出来なかったと悔しそうに話す。「でも今日は、スペシャルな曲を皆さんの為に用意しました。次の曲は僕の曲の中で最新の曲です。まだライブでは昨日見せた曲で、新しい曲です。一生懸命歌ってみます」と伝え、最新曲「SO GOOD」へ突入。
ライブ終盤では、WINNERのラッパーMINOがステージに登場。そしてMINOとのフィーチャリング曲「FEAR feat. SOL」を披露し、SOLの透き通る歌声とMINOの流暢な言葉使いが絶妙なこのナンバーで、会場の熱を更に上昇させていく。歌っている最中、互いを見つめ、手をハイタッチする場面もあり二人の仲の良さが伝わってくる瞬間だった。
「今日の千葉の夜空は、末永く皆さんの良い思い出になるでしょう!」と言葉を放つSOL。さらに「僕はこれからもBIGBANGの一人のメンバーとして、そしてソロアーティストとして出来ることを一生懸命頑張って、一番明るく輝きながら、いつも皆さんの傍に一緒にいます。皆さんの心に、毎朝変わらず新しく昇る太陽のように、温かい感動を伝えられるアーティストになります。皆さんのおかげで、このコンサートが白夜みたいに輝いてます。そしてこの瞬間は、僕の心の中で永遠に消えずに輝いていると思います。ありがとうございます」と感謝の思いと決意を語った。
ラストは観客と美しいシンガロングが生まれる「EYES,NOSE,LIPS」を披露。間奏中、「皆さんありがとう。愛してます」と愛の言葉を観客に囁くように届けると、スタジアム上空には大きな花火が何発も放たれる。その光景は、今宵のライブのフィナーレを飾るに相応しい程美しく、夏の始まりを感じさせる絶好の演出となった。
本編が終わってもなお、アンコールの声は鳴りやむことはなかった。すると黒いTシャツに白いキャップを被ったSOLが再び登場。アグレッシブなダンスパフォーマンスをしながら、4曲アンコール曲を歌い、観客も歓声で応えた。最後にSOLは「ありがとう。また会いましょう!I LOVE YOU!」という言葉をファンに向けて叫び、この日のライブは幕を閉じた。
(取材=橋本美波)