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ミュージシャンの奥田民生が、7月15日に全国公開になるディズニー/ピクサーの作品『カーズ/クロスロード』の日本版エンドソング「エンジン」を書き下ろした。『カーズ』シリーズ最新作となる本作は、クロスロード(人生の岐路)というタイトルの通り、過去作よりもさらに人生観を考えさせる作品。奥田は「エンジン」制作にあたって、「レースとレースの間の旅をしているシーンのイメージが強かった」と自身が感じた作品のポイントを話す。車好きでもある奥田が語る『カーズ』の魅力とは。
『カーズ』は2006年に第1作品を発表した、ディズニー/ピクサーの作品。今作では“クルマの世界”を舞台にした圧倒的なスケールのアクションと、人間よりも人間らしいキャラクターによる“人生の岐路(クロスロード)”と仲間との絆のドラマを描いている。
日本車はエンジン音で車種が分かった
――車好きになった原点はどういったものだったのでしょうか。
親戚の家がモータース(自動車整備工場)をやっていて、よくそこに預けられていまして。その影響が一番大きいですね。まだその頃はおんぶされているような年頃だったのですが、広島の山中だったので外車はほとんど通らないし、わからないのですが、日本車はエンジン音で車種が分かっていたらしいです。
――やはり耳が良かったのですね。
良かったのでしょうか(笑)。車のカタログを絵本の代わりによく読んでいました。なので、日本車はよく知っていましたね。当時、そのモータースで働いていた人の「コスモスポーツ」のようなスポーツカーも身近にありました。
――今作のタイトルは「エンジン」ですが、車のパーツで一番魅力的なのは、やはりエンジンですか?
やっぱり音楽、音ということでエンジンですよね。例えばサスペンションなどは、あまり音はしないほうが良いような気もしますしね(笑)。エンジンでいうとアメ車も好きなのでV8(V型8気筒)エンジンのサウンドなどが好きです。
――もしかして、エンジン音だけの音源などお持ちですか?
鉄道オタクのくるり岸田(繁)君じゃないから、そこまでマニアックなものは持ってないです(笑)。カタログを見ていて、一番馬力のあるやつに「おおっ!」とはなりましたけどね。ハイパフォーマンスエンジンには憧れはあったので、車が買えるようになりましたが、同じ車であってもエンジンがゴツい方を選びがちです。
――『カーズ』のような車が登場する映画は元々お好きでしたか?
そうですね。昔よく見たアニメで、その話と話の間に車が喋る作品がありまして。『カーズ』のような感じでした。それもあって2006年に『カーズ』が登場した時、懐かしさがありました。
――ディズニー/ピクサーの作品で他に好きな作品はありますか?
ちょこちょこは観ているのですが、う〜ん…(悩)。もともと映画自体そんなにたくさん観る方ではなくて。やはり、車関係ということもあり『カーズ』1作品目の衝撃がありすぎて、ダントツに好きですね。
――今年は映画関連のお話が多いと思うのですが、どのように受け止めていますか。
そうなのですよね。今年は当たり年で戸惑っています。あまり映画には詳しくないので、いつ「映画とは?」と聞かれるかと、ビクビクしている感じです(笑)。
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