一般参加者にまざって作業をおこなうmiwa

 シンガーソングライターのmiwa(27)が8日、都内でおこなわれた、熊本地震・東日本大震災で被災した写真の修復ボランティアに、一般参加者にまざって作業に参加した。当初緊張しながらも、作業がはかどるようにと和やかな雰囲気を作りあげている姿が印象的だった。その表情からは彼女の魅力の一端がうかがえた。

 今年で4回目の開催となるボランティア推進プロジェクト『RockCorps supported by JT』。この日はmiwaが、一般参加者のボランティアスタッフとともに、熊本地震の被災地、東日本大震災の被災で津波に流されてしまった写真を、あらかじめ洗浄されたものを整理、スキャンし、データ化する作業をおこなった。

 今回のイベントのように直接ファンらと交流する機会が普段あまりないmiwaは、登場から笑顔を見せながらも、少し緊張した様子。サプライズゲストの登場に歓声が上がる中、手を振って応える余裕もない感じではあった。しかしボランティアに対しては真面目な表情を見せ、作業説明の一言一言に小さくうなずきながら説明を確認、そして実際に作業が始まると、自分の座ったテーブルのスタッフたちとともに和やかな雰囲気の中、作業を始めた。

 miwaが取り組んだのは、熊本地震の被災地で流されたアルバムから写真一枚一枚を分離させ、スキャンするチームに渡す役。作業を初めて1時間もしない頃、作業対象となるアルバムを整理しながら、同じテーブルのボランティアスタッフと、写真に付けられた日付に驚いたり、スタッフの一人のニックネームを聞いて「それ、ミラクルネームだね!」と楽しそうな表情を見せ、周りを笑わせたりと、初対面とは思えないほどにフレンドリーな雰囲気を見せていた。

 そんな表情こそ、彼女の魅力なのだろう。人前では緊張するときもある、そんな普通の女の子。一方では今すべきことに対する真摯な表情。そしてそこにいるだけで、すぐに周りの人とも打ち解けられる雰囲気。そんな雰囲気こそが、聴く人の心に寄り添える、多くの人に受け入れられる歌を作り、歌うことができる理由があるのではないだろうか。そんな一端が垣間見られたひと時でもあった。(取材・撮影=桂 伸也)

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