国立代々木競技場第一体育館での公演のもよう(写真提供・WOWOW)

 浜崎あゆみは現在、自身最多の全60公演にも及ぶロングツアー『ayumi hamasaki「Just the beginning -20- TOUR 2017」』を開催中だ。そのうち、7月17日の大阪城ホール公演の模様がWOWOWで生配信され、その後、7月30日に放送される。その放送に先立ち、WOWOWから、6月におこなわれたあゆにとっての聖地、国立代々木競技場第一体育館での公演のレポートの提供を受け、以下にその内容を紹介する。

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 6月17日・18日、国立代々木競技場第一体育館。同会場は7月から改修工事に入るため、彼女にとって休館前最後の“聖地”でのステージとなった。

 真っ赤な緞帳が上がった瞬間から、圧倒的な存在感で巨大な会場を支配する浜崎。ライヴは、バーレスクをモチーフにしたショースタイルで進行。序盤は「ourselves」「NEVER EVER」などロック調のナンバーを焚き付けながら、「代々木行くぞー!」「叫べー!」と盛り上がりを先導。ダンサーと妖艶に絡みつつ、時に膝をつきながら、時に頭を振りながら激情を表現し、エモーショナルなパフォーマンスで観客の心を揺さぶった。

 その後、しっとりとバラードを聴かせるパートやパーティムード全開のパートなど、浜崎が見せるエンターテインメントの多彩さを感じさせながら場面が転換していく。そのたびに彼女の衣装も替わり、ミリタリー風ブラックブーツスタイル、ヴェール付きのウエディングドレス、ヒップにボリューミーな白い羽を付けてショーアップされたスタイリング、大胆に露出したレオタードとバリエーション豊か。中でもウエディングソング「Virgin Road」の際の、メインステージからセンターステージまで続く長く美しいヴェールをまとって歌い上げる姿は圧巻で、目を離すことができなかった。

 「Fly high」「UNITE!」では、トロッコに乗った浜崎がアリーナを回り、その姿をスマホで撮影する人が続出。国内のアーティストのライヴに珍しい本編全て撮影OKという試みを取り入れたのも、本ツアーの特徴と言えるだろう。

 本編は、ここまで展開された幻想的な物語を締めくくるような「Voyage」で感動的に幕を閉じる。一転してアンコールでは「SURREAL」「Boys & Girls」といった、歌って踊れるライヴ定番曲を連投して会場はヒートアップ。ダンサーやバンドメンバーとも仲睦まじい“素のあゆ”を見せてくれた。ファンの温かい声援を受け止めた彼女は、ダブルアンコールで涙ながらに最後の曲を歌い、「代々木!またここで会おうね!」と笑顔で呼びかける。そしてステージにマイクを置いて、「ありがとうございました!」と肉声をアリーナに響かせ、熱狂のステージを終えた。

 「Just the beginning -20-」というツアータイトルが示すとおり、20周年への布石ともいえるツアーはまだまだ続いていく。

WOWOW番組情報

「浜崎あゆみ ayumi hamasaki『Just the beginning -20- TOUR 2017』」

先行生配信:7月17日(月・祝)午後4:00 [WOWOWメンバーズオンデマンド]
放送:7月30日(日)夜9:00 [WOWOWライブ]
収録日:2017年7月17日
収録場所:大阪 大阪城ホール

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