『the peggies ドリーミージャーニーツアー2017 ~野生のペギーズが現れた!!!~』のツアーファイナルを開催したthe peggies

 3人組ガールズロックバンドのthe peggies(ザ・ペギーズ)が6月17日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで『the peggies ドリーミージャーニーツアー2017 ~野生のペギーズが現れた!!!~』ツアーファイナルを開催した。ツアーでは5月10日にシングル「ドリーミージャーニー」でメジャーデビューした彼女たちが、宮城県・LIVE HOUSE enn 3rdを皮切りに、初の全国ツアーで6カ所を回った。この日は、若さとエネルギー溢れるステージで新曲「ずっと」や「ネバーランド」、「BABY!」を初披露し、全16曲を歌い届けた。そして、9月6日に「BABY!」を発売すること、9月15日に渋谷WWWで企画ライブ『ダブダブdeべビべビ』の開催を発表した。

青春時代をバカにするような大人にはなりたくない

北澤ゆうほ(Vo、Gt)

 the peggiesにとって全国ツアーは初。5月10日にシングル「ドリーミージャーニー」でメジャーデビューして間もない彼女たちだが、会場となったLIQUIDROOMには大勢の観客が詰め掛けていた。その光景は、the peggiesが早くも多くの人々に支持されていることを証明していると言っていいだろう。

 爆音のBGMをバックに観客はハンドクラップ。メンバーがステージに登場し、北澤ゆうほ(Vo、Gt)の「せーのっ!」という言葉を合図に1発目に披露したのは、「アイラブユー」。大貫みく(Dr)のパワフルなドラムが、フロアに轟きながら、彼女たちの純水で率直なラブソングが届けられた。

 みくのカウントを合図に続いたのは、女の子のキュートな想いが詰まった「ときめきシンフォニー」。ゆうほがサビの<ときめきシンフォニー♪>を愛らしく歌うと、観客は腕をひらひらと揺らしながら独特の雰囲気を醸し出していた。そのまま、ゆうほが「みんな今日何曜日~? 昨日は? 聴いてくださいっ! 金曜日の夜!」と叫び、3曲目の「金曜日の夜」へ突入、駆け抜ける爽快なサウンドで会場を満たした。

 MCでは、ゆうほから「みなさんこんばんは! the peggiesです。今日はドリーミージャーニーツアー2017~野生のペギーズが現れた!!!~ツアーファイナルです。ようこそ~! 5都市回ってついに東京に戻ってまいりました。みなさん今日はthe peggiesと一緒に楽しむ準備はできていますか? もっともっと楽しめますか? 今日はみんなと一緒に最高の一日にできたら嬉しいなと思います。どうぞ最後まで楽しんでいきましょう」と元気いっぱいに挨拶。

 青い閃光が彼女たちを照らし、続いたのは「スプートニク」。石渡マキコ(Ba)の重圧がありながらも、滑らかなベースラインが際立ち楽曲のサウンドを支えている。

 ここで観客から盛大な手拍子が鳴りだす。その音に包まれながら「the peggiesと朝まで遊べちゃうぐらいテンション上げれちゃいますか? the peggiesとっておきのキラキラテンションアゲアゲチューンいきましょうか!」とさらに、ゆうほが会場を煽り「MOTTO」を演奏。若さみなぎるエネルギッシュなナンバーを送り、その勢いを保ったままアップビートな「ATOM」へと突入した。

 この日のステージには「the peggies」と大きく書かれたバックドロップ幕が張られており、彼女たちのライブを彩っていた。ゆうほは「見てみて~今日からこのバックドロップもあるんです。5回ツアー廻ってきましたけど、今日みんなと初めましてのバックドロップ。めっちゃオシャレで良くないですか?」と嬉しそうに語る。

石渡マキコ(Ba)

 続けて「私、こんなやったー! みたいな感じだけど、毎日考えて思い巡らせてるエモーショナルなハートの持ち主なんですよ(笑)。色々考えて毎日生きてるんだけど、その中でね、青春とはなんぞやって思ったんです。それって、例えば高校生の時の淡い恋愛とかそういう年齢じゃなくて、一つのものに夢中になって失敗して、間違って、カッコ悪い姿を色んな人に晒しながらも、一生懸命に絶対やらなくても人生進んでいけるようなことに対して、全力を注いでやっていける、ということ。その姿勢こそが人間の青春時代になるんだろうなって凄く思いました」と持論を熱く語った。

 「そういう想いを込めて作った曲を次1曲やりたいと思います。青春時代をバカにするような、若さをバカにするような大人には絶対になりたくないと思います!!」と言い放ち、「青春なんかに泣かされて」を披露。穢れのない真っすぐな言葉が、聴く人々の胸に突き刺さるようなロックナンバー。

新曲を初披露

大貫みく(Dr)

 ライブ中盤戦では、ミディアムロックの新曲「ずっと」を披露し観客の心に染みわたる繊細な音で会場を満たした。

 MCでは制作エピソードを挟み、観客のリクエストに応え「カウンター」と「ブリキ」の一部を特別に披露。これには、観客も喜びの表情を見せ会場はヒートアップ。

 ゆうほは「the peggiesの可愛い部分は今までで十分伝わったと思うので、ここからはカッコいいthe peggiesを見せていこうと思います! みんなついてこれますか?」とフロアを煽り、後半戦に突入。「JAM」を披露。前半戦で魅せた可愛らしい一面ではなく、クールで力強い一面を見せた。

 さらに「もう1曲新曲やっていいですか?」とゆうほが言い、新曲「ネバーランド」を披露。赤色のギラつくライトを浴びながら、内に秘めた感情を演奏にぶつけていく。

 ゆうほがハンドマイクを片手に、「遊ぶ準備はできていますか? 夏と言えばなんでしょう?」と告げ、11曲目の「ちゅるりらサマフィッシュ」へ。ライブでお馴染みのサマーチューンで、<すいかすいかすいかすいかわっしょいっ!>とフロアでコール&レスポンスが巻き起こった。

ライブのもよう

 ライブ終盤では、恋愛ソング「ボーイミーツガール」と「LOVE TRIP」を披露、the peggiesが彩る愛に満ち溢れた空間ができ上がっていた。「最後はみんなで歌って終わりましょう!」とゆうほが話し、ラストはメジャーデビュー曲「ドリーミージャーニー」を披露。彼女たちの想い詰まった音楽を届け、3人はステージを後にした。

 フロアからはもう一度the peggiesのライブを見たいと手拍子が鳴り響く。それに応えるように3人がステージに再び登場した。アンコールでは、9月15日に渋谷WWWで企画ライブ『ダブダブde べビべビ』を開催することを発表。さらに、新曲「BABY!」を9月6日にリリースすることも発表した。

 ゆうほは「今日、2曲新曲やったけど、もう1曲新曲やっていいですか?」とフロアに投げかけ、「BABY!」を披露。そして、「グライダー」を続けて奏で、ライブは終了した。全16曲を演奏、メジャーデビュー後初のツアーファイナルは、20代の若さ輝く、ガールズロックバンドの勢いを見せてくれた一夜だった。(取材=橋本美波)

セットリスト

the peggies ドリーミージャーニーツアー2017 ~野生のペギーズが現れた!!!~
2017年6月17日@恵比寿LIQUIDROOM

1 アイラブユー
2 ときめきシンフォニー
3 金曜日の夜
4 スプートニク
5 MOTTO
6 ATOM
7 青春なんかに泣かされて
8 ずっと
9 JAM
10 ネバーランド
11 ちゅるりらサマフィッシュ
12 ボーイミーツガール
13 LOVE TRIP
14 ドリーミージャーニー

アンコール
En01 BABY!
En02 グライダー

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)