“Y”を多角的に捉えて欲しい、C＆K　紅白を本気で見据える新曲

アレンジが凄く大変

CLIEVY

――レコーディングではファーストテイクの採用率が高いですか？

CLIEVY　そうですね。最近はそれが多いかもしれないですね。スタジオで録る意味というものが分からなくなってきた、というか。

――デモのテイクは自宅で録られるのですか？

CLIEVY　それもありますし、スタジオもありますし、スタジオではない所で録ったりもします。

――デモ録りの段階で、良い意味で力が入っていない状態、必要最低限の表現を入れるという意識などが後々、良く思えたりするのでしょうか？

CLIEVY　僕は逆な気がします。硬いし、削ぎ落としてないんです。歌い慣れていないので、そこがまた良かったりもして。出来たままというか。

KEEN　気を使うから繊細な部分が出てたりするんです。レコーディングの方でデモよりも良い歌が歌えたら、そっちの方が良かったんでしょうけど。

CLIEVY　その試しがない（笑）。

――ファーストテイクを採用というのはあるのですが、デモのテイクを採用というのは初めて聞きました。制作過程で印象深かった事は？

CLIEVY　けっこう長く時間が掛かったというのがあります。

――どれくらいの期間でしたか？

KEEN　１年以上です。

CLIEVY　今までこんなに掛かったことはなかったので。リリースという所にかかるスパンとしてはそんなにかかっていないんですけど、出来てからやり直したりするスタジオの作業が一番長かったです。やっぱりピアノ１本が一番良かったりして。「Good Luck」は前に作っていたものだったので大丈夫だったんですけど、「Y」に関してはアレンジが凄く大変でした。

――アレンジはピアニストの栗本修さんとやられて、話合いながら詰めていった？

CLIEVY　アレンジを詰めたというよりもニュアンスです。

――骨組みは栗本さんが？

CLIEVY　ストリングスのラインなどは栗本さんが作っています。いつも曲を作るスタイルというのも、「こう歌うので、こういうコードを弾いて下さい」とか、そういうやり方で進めていきます。

――それこそ和音の積み方から？

CLIEVY　そうです。ピアノが弾けないのに、僕はその辺はメチャクチャうるさくて。リリックと一緒でイメージなんです。「この音はその音と合わないです」と栗本さんに偉そうに伝えて（笑）。

KEEN　そのやりとりがまた面白くて。ケンカみたいになっちゃいますからね（笑）。

――現在ライブツアー『CK無謀な挑戦状 Case3 ～紅白への道！紅白へGOGO！55分ライブ!!日頃の感謝を込めて39価格～』真っ只中ですが、どのような気持ちでおこなっていますか。

CLIEVY　身体を壊さないようにと、それが一番かもしれないです。今回はライブの後に、予約をしてくれた全員と握手をするためにライブの時間を55分という設定にしました。そういう部分でも体調管理です。

　あとは“過酷”というのが今回のテーマなので、それに対応できる体が一番大切です。それでも、それをやるくらい紅白に行きたいなと思っているので、僕達が出来る最大限のことをやっていきます。僕らは「歩兵」として又は「足軽」として機動する感じで、少しずつ進んでいきたいです。

KEEN　同じライブはひとつもないので、ツアーの終盤に向けてもっと面白くなると思います。そこは楽しみにしていてほしいです。その時々のみなさんの「Y」を見つけに来てくれたら嬉しいです。

（取材＝村上順一／撮影＝桂 伸也）

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