“Y”を多角的に捉えて欲しい、C&K 紅白を本気で見据える新曲
INTERVIEW

“Y”を多角的に捉えて欲しい、C&K 紅白を本気で見据える新曲


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年06月13日

読了時間:約17分

“Y”を多角的に捉えて欲しい

CLIEVYとKEEN

CLIEVYとKEEN

――CDジャケットの写真を見て思ったのですが、タイトルの「Y」はY字路のことだったのですか?

KEEN それもあります。それだけではなく色々な“Y”の意味が入っています。2つの道が一つになっているようにも見えるし、手を組み合っているようにも見える、泣いているような涙にも見える…と、それぞれが思う“Y”を多角的に捉えて欲しいなと。

CLIEVY 見る人に歌とともに紐解いてもらいたいです。“Y"を反対にすると「人」という文字に見えるじゃないですか? こういう角度にするとベンツのマークっぽいし。

KEEN 流石にベンツは無理がある(笑)。

CLIEVY それは冗談として、そういうのを歌詞とリンクして楽しめたらいいなと。

――100人いたら100通りの「Y」があって、あえて答えは出さない方が良いと。

CLIEVY そうです。

――ジャケット写真の撮影場所はどこですか?

CLIEVY 東京都豊島区です。高田馬場あたりですね。『Google Earth』で見つけて「こりゃあいい」と思いまして。

――『Google Earth』のストリートビューは良く見るのですか?

CLIEVY 好きです。あれで旅をするんです。

――それでたまたま豊島区を?

CLIEVY ひたすら坂を描写する“坂アーティスト”と呼ばれる方がいて、その人の作品を調べたりしていたら、この坂がありまして。それで『Google Earth』で見て「ここで撮りたい」と思いました。片側が路地で片側が公道というのがいい感じだったんです。同じ道路のY字路というのはよくありますが、こういった所は少なくて。

KEEN 道からではなく坂からという視点、それも“坂アーティスト”からこの場所に行き着いた、というのが面白いと思いました。

――良い雰囲気の場所で気になります。ファンの方もふらっと訪れたりするかもしれないですね。

CLIEVY “聖地巡礼”的なね。この後に出会って僕が最初にKEENに言ったセリフが「君の名は。」なんです。

KEEN 怒られるわ(笑)。

――初回盤の方のカットは表情が笑顔ですよね。

CLIEVY これは「君の名は。」と言った後のカットです(笑)。

――時系列があるんですね(笑)。「Y(make up ver.)」はアレンジが異なりますよね。

CLIEVY より日本っぽい感じです。より売れるという可能性が高いんじゃないかという事で、アレンジをもう1バージョン作った方なんです。

――ミュージシャンも違う方ですよね。

CLIEVY そうです。歌も違います。これはデモのテイクではなくて、スタジオで録ったテイクを使用しています。

――アコースティックギターが入っていたり、ピアノアレンジが違っていたりして曲の表情が違います。

CLIEVY よりわかりやすいのは「Y (make up ver.)」なんですよね。

――まさにmake up ver.ということなんですね。後半に向かってダイナミックになりますね。

CLIEVY ストーリーがブンブンきてますから。

KEEN アルマゲドンな感じです(笑)。

ミスも笑いに変える

KEEN

KEEN

――「Good Luck」はKEENさんの作詞作曲ですが、どういった時に作った楽曲ですか。

KEEN メ~テレ(名古屋テレビ)『ドデスカ!』のタイアップのお話がきまして、「朝に元気が出る曲にしよう」というのがきっかけでした。僕は人生を大きくみた時に、運の良し悪しが激しくて。それが多過ぎるので、そこに感情をもっていかれないようにする技術を自分の中で得ました。それは「ミスも笑いに変えたり、楽しくしたり」という事です。そういう風に「ポジティブな方向にもっていかなければならない」という事が自分の中で多かったんです。

 今日一日にどんなに良い事があっても悪い事があっても、どちらかにBetしていって、勝ったら勝ったで良いし、負けたら負けたで笑って「次はどっちに賭けるか」という事を楽しめたらいいなという気持ちです。

――悪いクジを引いてしまった時に、より悪い方向に行ってしまった事もあったのでしょうか?

KEEN 例えばライブでたまに声が出なくなったりする時もあったのですが、そういう時に自分の気持ちだけ落ち込んでしまうと、ライブとして成立しないしお客さんにもそれが届いてしまうと思いました。だから、声が出ようが出まいが、テンションだけはむしろ上げていかなければいけない。そういうテンションのもっていき方というのを学びました。

 「自分が落ち込むという事はまわりを巻き込むんだな」と事が分かった時、どんな事があっても笑いに変えて、楽しんでみんなをハッピーにできたらいいなと思いました。

――確かにライブで声が不調でも、テンションでそれをカバーしている時の方が、観ている側としては刺さることが多いです。歌詞にある最後の<いつも僕は自分に期待している>という部分が個人的に印象強いです。

KEEN 今日までが全然駄目でも、明日も駄目だという確証はひとつもないですよね。しかも明日からメチャクチャ良くなる可能性もゼロではない。それを期待していった方が楽しいです。

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