「めがみさま」の舞台挨拶をおこなった左から新川、松井、廣瀬、宮岡監督

廣瀬智紀にツッコミを入れる松井玲奈と新川優愛

 SKE48の元メンバーで、女優の松井玲奈(25)と女優の新川優愛(23)がW主演を務める映画『めがみさま』が10日に公開初日を迎え、その舞台挨拶に松井と新川、廣瀬智紀、宮岡太郎監督が登壇。松井は時々に、役柄さながらのキャラクターを見せる廣瀬が気になる様子を見せていた。

 映画『めがみさま』は、いじめなどで精神をむしばまれ引きこもりがちのヒロインが、ある一人の美しいセラピストとの出会い、その生き方に触れたことがきっかけではい上がろうとする姿を描いたストーリー。主人公のヒロイン・佐倉理華役を松井、ヒロインと出会うセラピスト・ラブ役を新川が務めている。また廣瀬は、人生に悩みながらもラブに出会い、マネージャーとして働くようになる男性・川崎拓海役を務める。

 廣瀬はトークの中でも役柄さながらに、真面目そうな回答をしながらも、どこか抜けたところがあるトークを展開し、新川から「大丈夫なの?」と痛烈なツッコミを受ける。そんな廣瀬に対し松井は「本当に面白い」と終始笑いが止まらない様子。

 以前、別の現場で仕事をしたことのある新川と、今作で新たに廣瀬と仕事をした宮岡監督は、両者の演技を絶賛しながらも、ある日、新川と廣瀬が部屋の隅でいすを突き合わせて何かの話をしていることに気が付き、よく話を聞いてみたところ「広瀬さんが新川さんに『俺、今の人生に悩んでいるんですよね』とすごく弱気な感じで話していたんですよね」と、映画さながらにセラピーを受けていたことを暴露。とたんに松井は廣瀬に向かって「大丈夫なんですか!?」と心配気に声をかける。

笑いをこらえる松井玲奈

 廣瀬は「まあ…そんなこともありましたね」とあっさり答えながら「昔ドラマでも共演させていただいたんですけど、そのころから印象が変わらず、頼りになるというか…お姉ちゃんみたいな」と語ると、新川は廣瀬を指さしながら「7コ年上ですから」と突っ込みを入れていた。

 またこの日はそのセラピーとかけて、劇場に訪れた観衆に悩みを事前に投書してもらい、登壇者に相談するという趣向の企画が実施され「就職に悩んでいます、皆さんは悩んだことは?」と質問が出されると、廣瀬が「僕は、なかったですね」とスパッと回答。その答えに、思わず松井は「決め手が?」とすかさずツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。

 本作は、日本の一つの地域にスポットを当てて映画を製作し、その地域の方とともに映画を育て、全国に広げていくというコンセプトで企画された映画シリーズ「Mシネマ」の第2弾作品。第1弾作品である映画『gift』でも、松井が主演、宮岡監督がメガホンをとっており、2作続いてのタッグとなる。

 松井についての印象を、宮岡監督は「前回もすごく天性のものを持っているなという雰囲気を感じたんですけど、今回は役が完全に憑依していて、すごかったですね。(松井さんが)現場に来る時はフワッと真っ白な感じで来るんですけど、芝居が始まった瞬間に現場の空気がフッと変わるような瞬間が何度もあって、『gift』の時よりさらに素晴らしい女優さんになられました」と松井の演技を絶賛していた。

 なお、この映画の主題歌はロックバンド・SHE’Sの楽曲「Ghost」が起用されている。(取材・撮影=桂 伸也)

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