今回は邪道に逃げず正攻法で、BiS 7人体制で再び目指す武道館
INTERVIEW

今回は邪道に逃げず正攻法で、BiS 7人体制で再び目指す武道館


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年05月31日

読了時間:約13分

BiSHはいつか潰してやろうと思います

プー・ルイとカミヤサキ

プー・ルイとカミヤサキ

――新メンバーの2人、ももらんどさんとパン・ルナリーフィさんについて、教えてください。

プー・ルイ ももに関しては、合宿オーディションの期間中にいちばん成長しました。最初は声もすごく小さかったのに、最後には、叫び声をあげるくらいまでになっていて。その成長スピードに期待しています。

 あと、いちばん歌もダンスも出来なかったけど、ニコ生の人気投票では常にトップ3にいて、どこか人を惹きつける魅力を持っていますね。最初は「やっていけるのか?」って、悩んでいましたけど。

カミヤサキ 今ダンスレッスンとか、すごく頑張ってて。メキメキと上達していますよ!

――パンさんは?

プー・ルイ パンは明るいし、表情を作るのが上手い。ライブ審査のときは、すごく良い顔をしていたし。ニコ生の投票で叩かれたときがあっても、変に動揺することなく、最初から最後まで変わらず真っ直ぐで、気持ちがすごく強い子です。

――やっぱりアイドルには、メンタルの強さは必要?

カミヤサキ 絶対に必要でしょう。それに前にどんどん行こうとする、良い意味での貪欲さとか。

プー・ルイ 前のBiSにあって今の新生BiSに欠けているのは、闘争心です。前のBiSの6人は、何なら全員メインボーカルを執るけど、みたいな空気感があって。

カミヤサキ でも、本人達はあまり意識していないところで、そういうのが自然と出ていたんだよね。

プー・ルイ だからこそ、6人の個性があんなに立っていたんだと思います。新生BiSは、そういうのがあまりなくて、ほんわかしている感じだったんですけど、新メンバーの2人が入ったことでちょっと変わって来ていて。これを言うとみんな嫌がるけど、先に入ったキカ、ペリ、ゴ・ジーラの3人は、今めっちゃ燃えてます。

カミヤ うん。私がトレードで入った日から比べても、変わったと思うくらいなので、プー・ルイから見たら、もっと変わってるんだろうなって思う。

プー・ルイ 後輩が入ると、どうしてもみんなの目は後輩に向くので、それを肌で感じて「このままじゃヤバイ」って思ったんだと思います。そういう嫉妬心みたいなものが、良い方向に働いているんじゃないかな。

プー・ルイとカミヤサキ

プー・ルイとカミヤサキ

――最近は激しいロックを歌うアイドルが増えて、それは前のBiSが確立した部分が大きいと思いますが、新生BiSでは、音楽的にはどういうものを考えていますか?

プー・ルイ アイドルがロック系の曲を歌うのは、うちが本家ですからね。曲は松隈ケンタさんが手掛けてくれるので、おのずとロックになるだろうし、そこは信頼しているのでお任せしています。

 あと、WACK(BiSの所属事務所)は、歌詞を書かせてくれることが多くて。他のグループでは、自分たちで歌詞を書いているところは、そこまで多くはいないと思います。作詞することで、より自分たちの気持ちを込めることが出来るし、その分、よりアーティスティックに見せて行けるのかなって思います。

――そのとき嫌だと思ったことも、歌詞で訴えることが出来るし。

プー・ルイ 嫌だと思ったことしか、書いたことないですけど。そもそもうちら、わりとみんなそうだけど、他人のハッピーなことには、ほぼ共感しないんで(笑)。自分で聴くのもそうじゃない? 失恋の歌ばっかり聴くし。

カミヤサキ そうかも。

――前のBiSと新生BiSで、変わったところは?

プー・ルイ スタッフは前のBiSから変わっていないんですけど、今は全国ツアー中で、「今日はダメだった」とか「もっとここをこうしたほうがいい」とか、ケツを叩いてくれるようになりました。

カミヤサキ 前のBiSのときは、そんなのなかったよね。反省会も、やったことなかったし。

プー・ルイ そうそう。それで前のBiSが終わったとき、「あれじゃダメだったんだ」と、メンバーもスタッフもみんな気づいたんです。

カミヤサキ あのときは、スタッフもアイドルを手掛けるのが初めてで、うちらもそうだったし。手探り状態でやっていたところが大きかったからね。

――そんな反省もあって生まれたのが、BiSHだったと思いますが、BiSHに対しては、どんな気持ちですか?

プー・ルイ もちろん最初の頃は、思うところがありましたよ。でもそれは、“ヤキモチ”みたいなもので。

 そもそも、私とマネージャーの渡辺淳之介さん、作曲家の松隈ケンタさんとで始めたのがBiSで、それを私のいないところで、渡辺さんと松隈さんで始めたのがBiSHです。だから、女特有のあれで、単純なヤキモチ。今は渡辺さんと松隈さんと私で、新生BiSを始めたことで、ヤキモチも収まりましたけど。

カミヤサキ 私もBiSHが出来た当時は、プー・ルイと同じで、すごく黒い気持ちでしたけど、今は自分の中で消化出来ています。ライブを見れるなら見に行きたいし、参考にしたいことはたくさんあるし。今はそういう目線で、BiSHのことを見ているし、曲も聴いています。

――良いところを盗んでやろうと。

プー・ルイ いつか潰してやろうとは思いますけどね(笑)。今はその時期じゃないんで、敵に回すと怖いから褒めておきますけど。

カミヤサキ 虎視眈々と首を狙ってますよ(笑)。

(取材・撮影=榑林史章)

 ◆BiSとは 2010年にプー・ルイを中心に結成。2014年7月8日に神奈川・横浜アリーナライブで解散するが、2年後の2016年7月8日に再始動を発表。新メンバーオーディションをおこない、プー・ルイ、ペリ・ウブ、ゴ・ジーラ、キカ・フロント・フロンタール、アヤ・エイトプリンスの5人で、アルバム『Brand-new idol Society 2』で再デビュー。2017年に所属事務所WACK主催によるBiS/BiSH/GANG PARADEの合同合宿オーディションを開催。4月にももらんど、パン・ルナフィーリが加入。アヤ・エイトプリンスがGANG PARADEへ、GANG PARADEから一期BiSメンバーだったカミヤサキが、BiSへトレード移籍した。

作品情報

BiS
新体制1stシングル「SOCiALiSM」
発売日/5月31日
レーベル/つばさレコーズ

CD+DVD盤(CD+DVD)
4100円(税抜)XQJZ-1059/60
通常盤(CD)
1000円(税抜)XQJZ-1061

▽CD収録内容
M1.SOCiALiSM
M2.Did not

▽DVD収録内容
『BiS誕生の詩-ディレクターズカット版-』
映画『BiS誕生の詩』に、2016年9月4日に実施したお披露目ライブ「THiS is BiS」から、「Give me Your Love全部」「My Ixxx」のライブ映像など、映画未収録シーンを多数追加。

ライブ情報

『BiS BAD SOCiAL TOUR』

5月30日 東京・LIQUID ROOM
6月4日 沖縄・output
6月11日 静岡・SUNASH
7月1日 広島・BACK BEAT
7月15日 札幌・BESSIE HALL
7月16日 仙台・CLUB JUNKBOX
7月17日 石巻・BLUE RESISTANCE
7月22日 大阪・味園ユニバース
7月23日 高松・DIME
7月27日 名古屋・CLUB QUATTRO
7月29日 熊本・Be.9 V2
7月30日 福岡・DRUM Be-1

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