歌手は“自分”を追求する場、板野友美 聴く人の“今”に寄り添う
INTERVIEW

歌手は“自分”を追求する場、板野友美 聴く人の“今”に寄り添う


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年05月20日

読了時間:約10分

音楽業と女優業は180度違うもの

「#いいね!」初回盤A ジャケ写

ーー現在板野さんは、女優とアーティスト活動の両方をやられていますね。

 今後もその2つに絞って、極めていきたいと思っています。最近では、Amazonプライムビデオで配信中のドラマ『ガキ☆ロック-浅草六区人情物語-』に出演しています。

 下町を舞台にした人情物語で、仲間ってこうあるべきだなって共感が出来る内容なので、若い方から大人の方まで、きっと何かを感じていただけると思います。私はガールズバーのオーナー兼ママみたいな役で、物語のキーパーソン的な面もある重要な役をやらせていただいているので、ぜひ見てください。

ーーアーティスト活動と女優業は、それぞれにはどんな気持ちを持って臨んでいますか?

 アーティスト活動は、板野友美という自分自身を尊重したり、自分というものを追求する活動の場だと思っています。それに対して女優は、自分ではない誰かになり切って表現するものなので、音楽とは180度違うものだと思っています。

 そのギャップを活かして、より素に近い自分自身をアーティスト活動で表現しています。女優業では、それとまったく違った新しい自分を見せたり発見したり出来たら良いなと思っていますね。

ーー気持ちの切り替えみたいなものはあったりしますか?

 特に自分の中では、スイッチをオンオフするようなことは考えてないのですが、そのときの役のことや歌う音楽のことを考えていれば、自然とそのモードに入ります。ただその分、すごく頭と神経を使うので、1日が終わるとどっと疲れますよね。でも、その疲れを溜めないように、自分の好きなことをやる時間を作って、リフレッシュを心がけています。

 私の場合は、友だちと話したり、好きな映画を見たり、好きなものを食べるとか。自分の好きなことをやっていると、仕事から頭を切り換えられるので、すごく癒やしになりますね。

 (取材=榑林史章)

 ◆板野友美 2006年にAKB48のメンバーとしてデビュー。同グループ在籍時の2011年にソロシンガーとしてシングル「Dear J」でデビュー。オリコンウィークリーチャート1位を獲得した「ふいに」など8枚のシングル、2枚のアルバムなどをリリース。アジア圏でも人気が高く2016年にはアジアツアーを開催。女優としても活動し、『仮面ライダー』シリーズや映画『のぞきめ(主演)』などに出演している。

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