歌手は“自分”を追求する場、板野友美 聴く人の“今”に寄り添う
INTERVIEW

歌手は“自分”を追求する場、板野友美 聴く人の“今”に寄り添う


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年05月20日

読了時間:約10分

ここまで相手を思えるくらいの恋愛をしてみたい

板野友美

ーー「#いいね!」の歌詞の主人公は、ちょっとドジだけどめげないキャラクターですね。

 私もドジなので、細かい失敗は本当にたくさんあって、何でもないところでつまづいたり、鍵を忘れたりとか。最近は気をつけていますけど、海外へ行くときにパスポートを忘れるとか、タグが付いたままの洋服を着て出かけちゃったことありました。そのときは、ちょっと背中がチクチクするなって気づいて(笑)。

 最近は、からあげを作ろうと思って、買い物をした時。私、片栗粉をまぶして作るんですけど、片栗粉を買い忘れてしまって…家に着いてから気づいて、片栗粉だけ買いにまたスーパーに行きました(笑)。

ーー板野さんは、ご自身でもインスタグラムやツイッターをやられていますが、誰かの写真に「イイネ」を押すことは?

 私がイイネを押すときは、けっこう動物系が多いと思います。それも、普通のワンちゃん猫ちゃんではなくて、ライオンとか虎とか、猛獣の赤ちゃんの動画とか写真ですね。海外サイトで、虎や豹の赤ちゃんとじゃれている動画がけっこうアップされていて、それを見るのが好きなんです。

 あとは、神秘的な風景写真とか。見ているだけで単純に癒やされるし、こういう素敵な景色を一生のうちに一度は見てみたいなと思ったりしますし。

ーーそう言えばMVには、大きな犬が出て来ますね。

 私、犬が大好きで。家では小型犬を飼っているんですけど、せっかくの機会だから大型犬と戯れたいと思って、私からのオーダーで出演してもらったんです。いろんなCMとかにも出ている女優犬で。すごく頭が良いし大人しくて、一緒に遊べてすごく楽しかったです。

 でも、当日途中で雨が降っちゃったんですよね。映像では、ぜんぜんそんな風に見えないと思うんですけど、外のシーンは実は雨の中での撮影だったんです!

ーーカップリングには、切ないバラードの「ドウシテ」という曲が収録されていますね。

 「#いいね!」が、すごく爽やかで晴れの日のイメージなので、カップリングにはそれとは対照的に、しっとりと心に入ってくるような曲が良いなと思って、この曲を選びました。

 メロディがすごく良くて、スッと入って来たので、最初に聴いたときから素敵な曲だなって思っていました。

ーーこういうバラードは、これまでには?

 まったくなかったわけではないですね。バラードだけど強さがあるものとか、ロックバラードのような曲はありました。でも、恋愛の歌詞のバラードは、あまりなかったんです。だから、ライブをやる上では、こういう曲がもう少しあったほうが、構成も広がるんじゃないかと思って。

ーー明るく幸せな恋愛ではなく、悲しげな恋愛の歌詞ですけど、こういう曲を歌うときは、どういう風に気持ちを入れるんですか?

 私個人としては、ハッピーな歌詞のほうが好きなんですけど、結末がどうであるかは別にして、「ここまで相手を思えるくらいの恋愛をしてみたいな」という憧れはありますね。なので、それほど好きになれる相手が現れたら良いなと想いながら歌いました。

ーー本番のレコーディングでは、どんな風に気持ちを入れたんですか?

 実際に歌う前に、曲を何度もリピートして聴いているうちに、自然とその気持ちになって世界観に入ることが出来ます。だから、事前に何かをするみたいなことはないですね。

 でもバラードは、やっぱり難しいです。明るい曲は、テンポ感もあるので、テンションを上げるだけでも大体表現出来ます。バラードはスローテンポだから、勢いではごまかせない部分があるので、きれいに歌い上げるのが難しかったです。

ーーラブソングで好きな曲などは?

 私、あまり恋愛ソングを聴かないんですけど、聴いたとしても前向きな曲とか…例えば、YUIさんの「CHE.R.RY」みたいな、恋する気持ちを歌った曲が好きです。だから、あまり切ない曲は聴かないです。聴くと自分も切なくなっちゃうから。どちらかと言うと、夏に恋するみたいな、ハッピーな気持ちになれる曲が好きですね。

ーー今回は、いつもとは違ったシングルになりましたね。

「#いいね!」も「ドウシテ」も、今までのシングルともアルバム収録曲とも違ったテイストになったので、こういう曲ももっと増やしていけたらと思っています。

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