防弾少年団

 韓国の7人組ヒップホップグループ・防弾少年団が10日、東京・六本木ヒルズアリーナで、ミュージック移籍第1弾シングル「血、汗、涙」(同日発売)の発売記念イベントを開催。「血、汗、涙-Japanese ver.-」などを披露した。リーダーのRAP MONSTERは「パフォーマンスが楽しくできました」と満足な表情を浮かべてコメントした。

 防弾少年団は、RAP MONSTER(ラップモンスター)、SUGA(シュガ)、JIN(ジン)、J-HOPE(ジェイホープ)、V(ブイ)、JIMIN(ジミン)、JUNG KOOK(ジョングク)による韓国出身の7人組ヒップホップグループ。

 現在は、チリ、ブラジル、アメリカ、タイ、インドネシア、フィリピン、香港、オーストラリア、日本を含む、世界10カ国32公演、40万人動員予定のワールドツアーの真っただ中。それにも関わらず新曲「血、汗、涙」を日本のファンに届けようと、その合間をぬって来日した。

 このイベントは、10日に発売したニューシングル「血、汗、涙」の発売を記念したもので、当日はCD購入者を対象に抽選限定で招待。あいにくの雨模様だったが、会場には防弾少年団の姿を一目見ようと2500人のA.R.M.Y.(防弾少年団のファン)が集まった。

 ステージを白い煙が覆うなか、メンバーそれぞれ、黒のシャツや白いシャツといったモノトーンな衣装で登場。さっそく「血、汗、涙-Japanese ver.-」を初披露し、クールなダンスパフォーマンスで魅了。

 その後、「血、汗、涙」の3曲目に収録されているミディアムテンポの「Spring Day-Japanese ver.-」を披露し、キレのあるダンスでみせた。A.R.M.Y.からは黄色い歓声が沸いた。

防弾少年団

 2曲を披露した後はトークセッションへ。久しぶりの日本でのライブに、リーダーのRAP MONSTERは「日本でのパフォーマンスをするのは、去年11月以来なので少しみんな緊張しました。でもみなさんがこうして来てくださったので、パフォーマンスが楽しくできました」と笑顔で答えた。

 「血、汗、涙」は、昨年10月に韓国で発売した2ndアルバム『WINGS』のリード曲「Blood Sweat&Tears」の日本語バージョン。『WINGS』は世界各国・地域のiTunesアルバムチャートで1位を獲得。全米ビルボード200では、韓国アーティストとして26位という記録を残した。

 SUGAは、この曲に対し「誘惑に出会った青春をコンセプトに制作しました」とコメント。RAP MONSTERは「拒絶できない誘惑ほど、悩みと葛藤があると思います。僕たちは、それを成長の過程と捉えてつくりました。こうした部分が、日本語の歌詞としてどのように表現されているかを想像して聴いてほしい」と聴きどころを語った。

 同曲で、“ウォネ マニ マニ”というパートを歌っているJ-HOPEは「多くの方が好きでいてくださっている“ウォネ マニ マニ”という歌詞は(もとの)韓国(バージョン)と同じですが、また違った面白さを感じていただけたら嬉しい」と聴き比べて欲しいと述べた。

 防弾少年団は日本が大好きなようでJUNG KOOKは、音楽のストリーミング配信サービスSpotifyのプレイリストに、映画『君の名は。』に関する曲を入れていることを明かし「最近、映画『君の名は。』を観ました! 音楽も全部好きです!」と日本のアニメへの関心を示した。

 そして、メンバーが最近覚えたという日本語の話題へ。JUNG KOOKは「親指~」、JIMINは「よろよろ~」「ひょろひょろ」、SUGAはリードラッパーとして「言葉」を覚えたと語った。

 世界での活躍が目覚ましい防弾少年団は、『2017 ビルボード・ミュージック・アワード』「トップ・ソーシャル・メディア・アーティスト」部門にノミネートされている。Vは「ノミネートされたと聞いて本当に驚きました。僕たちの音楽を世界の皆さんが聴いてくださって、SNSで応援してくださることが本当に嬉しい。それがビルボードのノミネートに繋がったと思います」と述べた。

 防弾少年団は、日本では5月30日・大阪城ホールから7月1日・2日の札幌・真駒内セキスイハウスアイスアリーナまでライブツアーをおこなう。RAP MONSTERは「待ちに待った日本でのツアーですね。今も日本語を勉強していますから、楽しみにしていて下さい。ツアーでまた会いましょう」と次なる再会を心待ちにした。(取材=橋本美波)

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