宮澤佐江

発売記念イベントで思いを語った宮澤佐江

 元SKE48の宮澤佐江(26)が9日、都内でおこなわれた、自身の書籍『これさえあれば。』(ぴあ)の発売記念イベントに出席。書籍に綴られた自身の過去5年間を振り返るとともに、これからの結婚観などを含めた5年後への思いなどを明かした。

 『これさえあれば。』は、2012年12月にウレぴあ総研でスタートした宮澤佐江の連載『ミラチャイ(“ミラクル・チャイナ・ドリームの略”)』の中から、ファンの人気の高かった回などを厳選し、写真とともに収録した書籍。

 SNH48への移籍に始まりSKE48の兼任、デビュー10年目にしての“卒業”に至るAKB48グループでの軌跡、2016年にヒロイン役として出演したミュージカル『王家の紋章』の、再演を控えた現在の活躍、そして未来への夢と可能性が凝縮されている。

 この連載は、2012年におこなわれたAKB48グループの初めての東京ドーム公演で、宮澤がSHN48に移籍することを発表したことがきっかけで開始したという。この連載を通した5年を宮澤は「あの移籍を考えた時は、自分の中で初めて人生というものを見つめなおして、考えた出来事だったので、それからSKEに行ったり卒業があったり、さらに現在と、この5年は特に濃い5年でした」と振り返った。

宮澤佐江

 『これさえあれば。』というタイトルについては「この5年には大きな出来事がたくさんあり、苦しい思いも、悔しい思いもしたけど、『それを乗り越えたから、今の宮澤佐江がある』というものが詰まっていることと合わせて、AKB48グループを飛び出した先にあったもの、その時のリアルな思いがここに詰まっているので、『これさえあれば』宮澤佐江のことがわかる、という意味付けとしてこのタイトルを付けました」と、自身の名前に引っ掛けてネーミングをした経緯を明かした。

 書籍には、現役時代から“心友”と称し現在でも親しい交流を続けている秋元才加、大島優子への思いを綴った箇所もあり「特別ですね。もう切っても切れない腐れ縁だと思っているし、自分でも言える、彼女らもそう言ってくれるだろうという自信がある。2人に出会わせてくれたAKB48グループに感謝しています」と改めて2人への思いを語った。

 現在はミュージカル『王家の紋章』の再演中、さらに7月にはブロードウェイミュージカル『ピーターパン』に出演することが決定しており、ミュージカルに没頭している宮澤だが「ミュージカル女優さんという肩書きに追いついていないし、そう呼ばれることが申し訳ないという気持ちでいっぱい」と謙虚な姿勢を語りながら「でも今の自分にできることというのはまだ残っているので、今残っている『王家の紋章』や、今後決まっている舞台やミュージカルで発揮していきたいなと思っています」と真摯に舞台に向き合っている様子を見せた。

宮澤佐江

 一方では「ミュージカル女優になりたいという思いはまだ生まれていない。エンターテインメントが好きでもともとアイドルになりたいと思ったのもあるし、生のものというもので続けたい気持ちはあるけど、ミュージカル女優一択というのは、まだ自信がなくて言えないんですけど…」と、まださまざまな進路を模索している様子を語った。

 また、恋愛事情に関しても「卒業後一人になってミュージカルのことしか考えていないので、正直恋愛というものと向き合う時間がない。それにミュージカルでもたくさんの人に愛される役を演じさせていただいているし、役ではあるけどすごくいっぱい愛をもらえているので、別にリア充しなくてもいいかな、って。ちょっと寂しいけど」と現在は仕事一本のようだ。

 しかし、5年後は?と尋ねられると「結婚! 絶対5年後には結婚したい。結婚して(相手に)“お疲れさまでした”って、言っていたい」と断言、年上が理想と明かし、仕事を続けるかどうかについては「好きな人に“続けてくれ”と言われたら続けるし…相手の方に決めてもらいたいかな」と満面の笑みで明るい未来への願いを語った。

 また、間もなく開催されるAKB48選抜総選挙については「大荒れするとは思いますけど…やっぱりさっしー(指原莉乃)を抜かせる人はいないんじゃないかな、って思いますね」と手堅い予想。一方、誰か特定のメンバーに投票しているかと尋ねられると「平等が大好きですから。自分のポリシーもありますし」と完全否定していた。(取材・撮影=桂 伸也)

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