全部がサビの感覚、PassCode 居場所を探すラウド系アイドル
INTERVIEW

全部がサビの感覚、PassCode 居場所を探すラウド系アイドル


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年04月22日

読了時間:約13分

ロックバンドさながらの激しさとアイドル然とした見た目のかわいらしさの両方を擁するPassCode

 大阪発の4人組ラウド系アイドルのPassCodeが19日に、メジャー2ndシングル「bite the bullet」をリリースした。2014年に結成し、ラウドロックやEDMなどを採り入れたミクチャーサウンドと、およそアイドルらしからぬシャウトやスクリームで、音楽シーンで異彩を放つ。昨年10月26日にリリースしたメジャーデビューシングル「MISS UNLIMITED」は、iTunesロックチャートで2位にランクインし、ドイツやフランスなど海外のiTunesでもランクインした。本作についてメンバーは「いつものPassCodeの一歩先を行くような感じ」と語り、自信をのぞかせる。ロックバンドさながらの激しさとアイドル然とした見た目のかわいらしさの両方を擁する、PassCodeの魅力に迫った。

シャウトすることで、ストレスを発散!

南 菜生

――PassCodeさんは、ヘビーなロックサウンドや激しいEDMのサウンドで、シャウトやスクリームをしながらダンスして歌って、アーティスト性とアイドル性の両面を兼ね備えているのが魅力ですが、自分たちではどちらだと思っていますか?

南 菜生 音源を聴いたりライブを見てくれた人が、好きなように受け取ってくれれば良いと思っています。その人がアイドルだと思えばアイドルだし、バンドだと思えばバンドだし。

 実際にバンドさんが出るロックフェスも、アイドルのイベントにも両方出ているし。欲を言えば、どちらからも「良い」と言ってもらえるようになれたらと思っています。

――ライブではバンドをバックにして、ものすごい音圧で楽曲を届けていますが、結成したときから、こういう音楽性だったんですか?

南 菜生 最初はもっとアイドル寄りでした。ライブを重ねるうちに、サウンドやパフォーマンスが、どんどんラウドなものになっていきました。

 転機になったのは、昨年8月に初めてバンドセットでのライブをやったことです。音源を流してライブをするのとはまったく違った楽しさを知って、その頃から、ロックフェスにもたくさん出させていただくようになり、自然にアイドルとロックアーティストの両面を持って、やっていきたいと意識が変わっていきました。

高嶋 楓 音源を流してやっていたときは、バンドさんがメインのフェスに出ると、アイドルというだけで見てくれへん時があって。今は、基本バンドセットで出ているので、バンドセットというだけで見てくれる人の幅が広がりましたね。

――PassCodeという名前は?

高嶋 楓

南 菜生 事務所で付けてくれたんですけど、意味よりも語呂とか雰囲気じゃないかな(笑)。でも、これで良かったです。変にキラキラした名前だったら、けっこうキツかったと思う。

大上陽奈子 もうひとつ候補があったんです。

高嶋 楓 ピンポンパール(笑)。

南 菜生 金魚の品種名らしいですけど、ピンポンパールになっていたら、完全に終わってた(笑)。

大上陽奈子 みんな、いわゆるアイドル的な変にキラキラしたものがあまり好きではなくて、性格もサバサバしてちょっと男っぽいところがあるんです。きっとそういう性格だから、こういう歌詞と曲調がやれるんじゃないかなと思います。

――今田さんは、スクリームとかシャウトをやっていますけど、こういうのは自分から?

今田夢菜 本当は、叫びたくなかったです(笑)。

南 菜生 ギャップです。メンバーの中で身長がいちばん低くて、いちばん叫びそうにないから。そういう子がやるのが、いちばん面白いじゃないですか。

今田夢菜 最初は「シャウトって何?」くらいの感じで、めっちゃ戸惑いました。どう声を出せば良いのか、どう魅せれば良いのか、何も分からなくて。最近は、自分なりに「こうしたらカッコイイ」とか分かって来たので、自分でイメージしてやれるようになりました。

 あと、シャウトするようになってからは、ストレスが溜まらなくなりました。シャウトすることで、発散出来ているみたいです。

南 菜生 めっちゃ良いやん(笑)!

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