初競演を果たしたザ・カンレキーズことTHE ALFEEと堺正章(撮影・HAJIME KAMIIISAKA)

 今年デビュー42年を迎えたTHE ALFEEが24日、通算90本目となる日本武道館公演を開催。「星空のディスタンス」「STARSHIP-光を求めて-」など代表曲を歌い上げた。この日は堺正章がゲスト出演。日本のバントとしては最多コンサート本数となる2608本も記録したTHE ALFEEを祝福した。

 THE ALFEEが初めて日本武道館のステージに立ったのは1983年の夏。1984年からは毎年恒例となった日本武道館でのクリスマス公演、今年も12月23日・24日とおこなわれ、2日間で約1万6000人を動員した。

 この日は、「星空のディスタンス」「STARSHIP-光を求めて-」とTHE ALFEEの代表曲で星にまつわる曲が届けられ、クリスマスムード一色に染め上げた。

THE ALFEE(撮影・HAJIME KAMIIISAKA)

 「2016年東京でのシメがやってきました! 今年の嫌なことは全部おいていきましょう!!」と坂崎幸之助。「デビューから42年。初めてクリスマスに武道館でライブをしてから33年!」とコンサートを続けられていることを、ファンに感謝した。

 THE ALFEEは12月21日に、グループサウンズ(GS)に特化したバンド「The KanLeKeeZ」(ザ・カンレキーズ)を結成したばかり。恒例でもある武道館アンコールでTHE ALFEEが用意したクリスマスプレゼントは、そのザ・カンレキーズと、元祖GSのザ・スパイダーズの堺正章との豪華共演だった。

 高見沢俊彦が「今夜のクリスマスイヴのミラクルゲスト、ザ・スパイダースの堺正章さんです!」との呼び込みで、チャックベリーの「Around And Around」のイントロに合わせて堺が登場。歌い出しで演奏が止まり大きくズッコケ、会場は大爆笑に包まれた。

 堺から「アルフィー武道館公演おめでとう! こんなに嬉しいことはございません!!」「このユニフォームを見てください!! この3人は偽物です。私が本物のスパイダースです!」といった具合に、登場と同時にすっかり堺正章のペースに。これには還暦を超えたTHE ALFEEもタジタジだった。

The KanLeKeeZ (撮影・HAJIME KAMIIISAKA)

 笑いだけでなく、伝説のグループ、ザ・スパイダースの楽曲を元祖GS堺正章とザ・カンレキーズの奇跡の共演で会場を魅了。「夕陽が泣いている」をはじめとし「あの時君は若かった」「さらば恋人」と大ヒット曲を3曲も披露した。

 THE ALFEEと堺正章は何度も一緒に仕事をしたことはあっても、ステージで共演するのは今回が初めてのことだった。高見沢のMC通り、ミラクルゲストともに奇跡のステージで観客はすっかり魅了された。

 「今年で42年、お陰さまで『メリーアン』から連続50作連続でオリコンTOPという記録はひとえにみなさんのおかげです」「最高のクリスマスでした」と最後にリーダー高見沢から感謝の言葉を述べ、最初から最後まで最高潮の盛り上がりのままコンサートは幕を閉じた。

 デビュー42年のTHE ALFEE、2016年もまた新しい記録を樹立し、まだまだ進化を続けている。

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