永野らを呼び込んで熱唱する大黒摩季とISEKI(撮影・桂 伸也)

永野らを呼び込んで熱唱する大黒摩季とISEKI(撮影・桂 伸也)

 歌手の大黒摩季と元キマグレンのISEKIが5日、東京・豊洲でおこなわれた、市民参加型スポーツイベント『第3回 ザ・コーポレートゲームズ 東京 2016 アジア パシフィック』のゲームズセレブレーションパーティーに、スペシャルゲストとして出演、ライブパフォーマンスを披露した。

 『コーポレートゲームズ』は、これまで世界各国100万人以上が参加している「市民参加型スポーツフェスティバル」。1980年代にイギリスで創設されて以来、世界30カ国60都市で開催されている。

 この日はお笑い芸人の永野や墨絵アーティストの西元祐貴さんらも参加し、パフォーマンスをおこなったほか、レスリング日本代表として、オリンピック4連覇を達成した伊調馨選手や、銀メダルを獲得した太田忍選手、さらには、元障害者スキー日本代表選手の太田渉子さn、ウィルチェアラグビーの官野一彦選手、元アイススレッジホッケー日本代表の上原大祐選手、TOKYO GIRLS RUNらが登場した。

2曲ながらも心を掴んだISEKI

熱唱するISEKI(撮影・桂 伸也)

熱唱するISEKI(撮影・桂 伸也)

 ISEKIは登場から開口一言、昼間スポーツに奮闘していた慣習に向けて「みんな元気? くたくた? どうか箸休め程度に聴いてください」とねぎらいの言葉をかけながら「まだソロとしてあまり曲がないので…」とことわりを入れ、岡村靖幸の「カルアミルク」をカバーにて披露。

 アコースティックギター1本で、ファンキーでタイトなリズムを刻みながら、リラックスし、楽しそうな表情で、それでも情感たっぷりの歌を聴かせた。その声は「ソウルフル」という言葉では片づけられない、ISEKIならではの非常にスマートで心地よい歌声だ。会場の観衆もその気持ちの良い音楽に思わず手拍子で合わせる。

 さらにISEKIはこの日のイベントを振り返り、ジョークなど着やすい空位を漂わせながら「人と人とをつなぐ誓いのような約束」を歌ったという曲「PROMISE」を披露。1曲目とは打って変わって静かなバラードタッチのじっくり聴かせるリズムとメロディの曲だが、静かに響くメロディの中でもしっかりと強さを見せる部分もあり、初めてISEKIを見た観衆が思わず「いい曲…」と漏らす場面も。

 たった2曲の披露だったが、ISEKIの歌声は観衆の疲れた体に、十分に染み渡り、心地よい余韻を残していた。

圧巻の歌唱力で魅了した大黒摩季

圧巻の歌唱力で魅了した大黒摩季(撮影・桂 伸也)

圧巻の歌唱力で魅了した大黒摩季(撮影・桂 伸也)

 対照的に登場からハイテンションだったのが、大黒のステージ。登場前からステージに代表曲「熱くなれ」が流れると、それまで地面に座ってステージを見ていた観衆は総立ち。そして、サポートメンバーに続いて大黒が登場すると、割れんばかりの歓声が会場を包んだ。

 終始ステージを楽しむかのように、満面の笑みでパワフルな歌声を聴かせながらも、1曲目から観衆をあおり、掛け合いを始める。続いた曲は、テレビアニメ『SLAM DUNK』(スラムダンク)の挿入曲として大ヒットした「あなただけ見つめてる」。この曲では、曲初めから観衆に対して一緒に歌うことをリクエスト。サビのタイミングに合わせて「後ろの方まで!Say!」と叫び、その熱気は止まらない。

 そして「みんなで一緒に、あれをやらないと!」と、大黒がラストナンバーとして披露したのは、これもまた代表曲である「ら・ら・ら」。この日健闘したイベントの参加者、そしてステージに登場したゲストらをねぎらうかのように、ISEKIをはじめとしたイベント参加者を全員ステージに呼び込み、大黒とISEKIのボーカルを中心に、ステージ・観客エリア含め全員でサビを合唱。大盛況のうちにステージの幕を下ろした。

 なお、この日出演が予定されていた歌手の華原朋美は、体調不良のため欠席となった。(取材・桂 伸也)

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