中島みゆき

中島みゆき

 シンガーソングライター・中島みゆきの歩みに迫る特集が「歌姫の21世紀」というテーマのもとに、NHK総合テレビ『SONGS』で10日に放送される。ナレーションは女優の満島ひかりが担当する。

 シンガーソングライター・中島みゆきは、激動の21世紀に何を歌ってきたのか――。米国同時多発テロに始まった21世紀は、不況、東日本大震災、政治変動、格差社会、社会全体をおおう閉塞感と未来への漠たる不安につつまれた時代になった。

 かつての日本では想像できないほど、揺れ動いてきた21世紀だからこそ、20世紀には「女」や「恋」を歌って一時代を築いたシンガーソングライターの中島みゆきは、21世紀に、この国で生きる全ての人々の背中を押し、その気持ちに寄り添うアーティストへと、変貌した。今回、彼女の21世紀の歩みに、SONGSは注目する。

 彼女はこの16年間で何を歌い、そして今、この国の「前途」に、何を伝えたいのか――。

 番組では、今の想いを率直に語る中島みゆきのコメントと初公開のライブ映像を交え、中島みゆきのメッセージを探っていく。ナレーションを担当するのは女優・満島ひかり。2012年にCMで「ファイト!」をカバーし、昨年は女性アーティストたちが中島の歌をカバーする舞台で、初めてシンガーとしてステージに立った。表現者として中島みゆきをリスペクトする彼女が、心をこめて希代の歌姫の軌跡を語る。

中島みゆきの軌跡

ナレーションを担当する満島ひかり

ナレーションを担当する満島ひかり

 ◆2001年 中島みゆきはNHK「プロジェクトX」のテーマ曲として「地上の星」を発表。それは、それまで注目される事もなく、忘れられていた企業戦士への讃歌だった。中島みゆきの21世紀は、名も無き男たちへの共感で、幕を開けた。

 ◆2012年 震災の翌年、中島みゆきは大きな反響を呼ぶことになる楽曲を発表する。「倒木の敗者復活戦」。「倒木」が「東北」に聞こえると言う人も多く、たくさんの人が励まされる楽曲となった。

 ◆2014年 連続テレビ小説「マッサン」主題歌「麦の唄」は大反響を呼ぶ。そして同年、中島みゆきは実に12 年ぶりの紅白に出場。「生きる意味」を問う歌は、大みそかに再び全国民の心を揺さぶった。

 ◆2016年 そして今年、中島みゆきは自ら21 世紀の軌跡を封じ込めたアルバムを発表する。彼女はタイトルを「前途」と名付けた。彼女はこの言葉に、何を託したのだろうか。

番組情報

SONGS「中島みゆき」
総合テレビ 11月10日(木)22時50分~23時15分

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)