ハロウィーンの夜を楽しませたナオト・インティライミ(撮影・山内洋枝)

ハロウィーンの夜を楽しませたナオト・インティライミ(撮影・山内洋枝)

<日テレ HALLOWEEN LIVE 2016>2日目◇10月29日◇東京・代々木第一体育館

 「Are You Ready?」と会場を扇動してから、「いつかきっと」でこの日のエンディングアクト、ナオト・インティライミの演奏が幕を開けた。打ち込みで歌うアーティストが続いたので、バンドの生音が新鮮に聴こえる。

 アコースティックギターをかき鳴らしながら歌うナオト。爽やかなサウンドが会場を包み込んでいく。青いサイリウムで応答するオーディエンス。ナオトも「最高のイルミネーション、ありがとう」と返答していた。

 「このハロウィーンを盛り上げる事ができて嬉しいです」と、軽くMCをしてから「涙の物語です」と添えて「Overflows~言葉にできなくて~」を歌い始めた。壮大なスケールを感じさせる楽曲で、ストリングスの切ないメロディが涙を誘う。最後のサビ前でピアノと歌だけになる部分から、復帰する瞬間の高揚感が心地よい。

 「みんなでお祭りにしようか」としてから「The World is ours!」が投下される。骸骨に扮したダンサーたちと一緒になって踊るナオト。爽やかな人力EDM風の楽曲で、要所で出てくるラテンっぽいリズムが面白い。さらにナオトのリードでサビを会場全体で合唱。その場の全員の声で会場が満たされる様だった。その後ボールを客席に蹴り入れるパフォーマンスも見せた。

欅坂46も巻き込んでのお祭り騒ぎ。ナオト・インティライミ(撮影・山内洋枝)

欅坂46も巻き込んでのお祭り騒ぎ。ナオト・インティライミ(撮影・山内洋枝)

 その後「おまかせピーターパン」へと繋げる。この日一番早いBPMだったように感じる。パフォーマンスを見て感じたのは、ナオトはポップスターだという事だ。斜に構えたアーティストやシンガーソングライターではなく、オーディエンスを楽しませる事に徹している様子にとても好感が持てた。彼の人気の理由が伺えるだろう。

 ここでバラードなどを入れる小賢しさは彼には無い様だ。セットリストの最後は「カーニバる?」。前曲を引き継いだ、ダンスホールレゲエとまではいかないが、とてもアゲアゲな楽曲で駆け抜ける。サビではタオルを振るファンたち。ナオトは早口のラップ調も披露。オールマイティなパフォーマーである。

 最後は欅坂46のメンバーも乱入。大人数で踊り狂う。欅坂46はデビュー時にナオトとある音楽番組で一緒になったのだとか。彼の音楽的なセンスだけではなく、人とのコミュニケーション能力、巻き込み力を見せつけられたステージだった。

 「みんな最高だったよ!」と叫んでから、会場全員でジャンプしてエンディングに着地した。まさに「お祭り」だったと思う。「年々ハロウィーンのイベント盛り上がってきてますね。色々規制とかあるじゃないですか。ああいうのは面白くないとも思いますけど、音楽で皆さんとイベントを盛り上げられたら最高です」とコメントしていた。(取材・小池直也)

セットリスト

ナオト・インティライミ
01.いつかきっと
02.Overflows~言葉にできなくて~
03.The World is ours!
04.おまかせピーターパン
05.カーニバる ?

 なお、本日の公演模様はCS日テレにて11月26日(土)24:00より放送予定。

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