「あ~よかった」「さよなら 大好きな人」のヒット曲で知られる人気女性デュオ「花*花」が27日深夜、テレビ東京系『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告』に出演。デビュー年の2000年にNHK紅白歌合戦に出場するなど人気を博しながら、わずか4年で活動休止した理由に言及。メンバーの「おのまきこ」は「事務所がなくなるというまさかの…」などと真相を語った。

 「花*花」は、同い年のおのと「こじまいづみ」で結成された音楽デュオ。1988年にインディーズで発表した「あ~よかった」が、関西のFMラジオを通して大人気に。2000年に同曲を引っさげてメジャーデビューを果たし、同年10月に発表した2枚目シングル「さよなら 大好きな人」はおよそ53万枚のセールスを記録するなど人気を博した。同年のNHK紅白歌合戦にデビュー年ながらも出場し、今後の活躍が期待されていたが、2003年に活動休止を発表。以降、テレビ画面に登場することはなくなった。

 その背景について語ったメンバーのおのは、「事務所がなくなるというまさかの…」と衝撃的な発言から切り出した。おのによると、「花*花」が所属していた事務所は、クレーンゲームのぬいぐるみなどの製造会社を親会社とする音楽マネジメントの会社で、所属アーティストは「花*花」だけだったという。

 2003年に、その親会社の中国工場が災厄に見舞われる。2002~2003年、中国に端を発した重症急性呼吸器症候群「SARS」が大流行。おのは「(親会社の)売り上げが下がり、社長が音楽事業部を止めますみたいな」と所属先が突然、閉鎖されることが決まり、来年へ向けたコンサートの話し合いがなされた直後、マネージャーから「実は事務所なくなります」と報告を受けたという。

 ただ、あまりの忙しさに「すごい疲れていた」とこじま。ライブだけではなく取材対応などをこなし、披露困ぱいの中での事務所閉鎖だったこともあり、番組司会のネプチューン名倉潤が「2人が休みたいときに、ちょうど潰れてくれたんや」と話を切り返すと、2人は苦笑いしながら首をタテに振っていた。

 活動休止ではなく「解散」を選択しなかった理由を問われたおのは、「2人でまたやり出すときに足取りが重くなるかなとか色々思って」と、再始動を想定して活動休止を選んだと話した。メジャーでの活動から去った後、インディーズ時代の生活へ戻ることに抵抗はなかったという2人。メジャーデビュー10周年となる2009年に「花*花」としての活動を再開している。

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