会見に出席した、左からSUGIZO、YOSHIKI、TAKURO(撮影・松尾模糊)

今年7月の会見時。V系シーンへの熱い思いを語った、SUGIZO、YOSHIKI、TAKURO(撮影・松尾模糊)

 ヴィジュアル系ロックバンドによる音楽フェス『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powered by Rakuten』が10月14日、千葉市美浜区の幕張メッセで始まった。14日・15日・16日と3日間に渡り、熱いライブが繰り広げられる。遡ること約3カ月前、発起人の一人、YOSHIKI(X JAPAN)、SUGIZO(X JAPAN/LUNA SEA)、TAKURO(GLAY)が都内で、同フェスの記者発表会を開いた。三氏はこの場で、ヴィジュアル系ロックシーンの現状を語っていた。フェス開幕に当たり、その内容を改めて紹介したい。

世界で感じた日本のV系シーンの影響力

 ▽YOSHIKI
 自分達は、海外のいろんなジャンルのバンドから影響を受けてきたが、それに縛られず自由に表現をしてきました。

 ヴィジュアル系は特殊なジャンルだと思います。僕らは、海外の様々なアーティストに影響を受けて、バンドを始めました。今は、その日本のヴィジュアル系に影響されて、活動を始めたというバンドが、アメリカやヨーロッパ、そして南米などでどんどん出始めています。

 そうしたこともあって、ヴィジュアル系を盛り上げていきたい、という思いが強くなってきました。世界に発信していきたい。フェス自体を海外に発信していきたいとも思っています。

 ヴィジュアル系は表現の自由がある。僕らは、どのジャンルも良いところを混ぜて表現してきました。何も決まりなんかはない。僕らの好きなようにやってきました。ここまで来られたのは、ファンの皆さん、そして、スタッフの皆さんのおかげです。

 本当はこの場に、HIDEとTAIJIにいて欲しかった。けど、HIDEとTAIJIの意志も背負って、この素晴らしい仲間たちと日本を背負って、世界に向かっていきたいと思います。

 ▽TAKURO
 今回のフェスがきっかけになって、ヴィジュアル系が日本の素晴らしい文化として世界に伝わればと思います。

 ▽SUGIZO
 世代と意識を超えて、ヴィジュアル系ロックが世界に誇れるカルチャーとして大きく羽ばたくように日本を背負ってステージに立ちたいと思います。

動員数10万人、総勢53組出演のV系最大フェス

 『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powered By Rakuten』は、世界で活躍するヴィジュアル系バンドが一堂に会する、動員数10万人規模の日本最大級のヴィジュアル系音楽フェス。出演者は、X JAPAN、LUNA SEA、GLAYをはじめ、清春、Mumiy Troll、SPEED OF LIGHTS、VANIRU、hide with Spread Beaver、ゴールデンボンバー、シド、MUCC、Angelo、己龍、Plastic Tree、A9、BY-SEXUAL、かまいたち、NoGoD、Anli Pollicino、グリーヴァ、ゴシップ、ぞんび、ALDIOUSなど。また、HYDE×YOSHIKIのコラボレーションも実現する。総勢53組。

 開催発表後から大きな反響があり、X JAPAN、LUNA SEA、GLAYの各ファンクラブ限定でおこなわれたチケット先行予約では、予定していたチケット全てが売り切れに。それに伴い、会場のキャパシティー拡大を実施するなどの対策もおこなったものの、チケットは全タイプが完売。そのため、観覧を希望するファンの要望に応えて、日本全国・アジアの映画館へ中継する『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 LIVE VIEWING』の実施も決定した。

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