SMAPの「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」が、出荷枚数300万枚を超え、日本レコード協会のゴールドディスク「3ミリオン」(ミリオン=100万枚)作品に認定された。同協会では毎月、同認定作品を翌月10日に発表しているが、今月は9日に。くしくもこの日はSMAPデビュー25周年の記念日であり、ネット上には「ありがとう」「素敵なプレゼントになった」などといった歓喜と感謝の声が広がった。

 日本レコード協会は9日、2016年8月度のゴールドディスク認定作品を発表。SMAPの「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」(2003年3月5日発売、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)が「3ミリオン」作品として認定された。シングルの3ミリオンは、1989年1月21日以降に発売された作品では、速水けんたろう・茂森あゆみ/ひまわりキッズによる「だんご3兄弟」以来2作品目となる。

 発表のあった9日はSMAPデビュー25周年の記念日。8日の定例会でNHKの籾井勝人会長は今年の紅白歌合戦にSMAPの出場を願い、自らジャニーズ事務所社長に出演要請をおこなう意思があるなどが伝えられていたものの、グループとしては周年に向けた記念行事などの開催は発表されていなかった。

 静かに迎えたこの日だが、ネット上にはファンを中心に25周年を祝うコメントが相次いだ。そのなかで、日本レコード協会が8月度のゴールドディスク認定作品を発表。くだんの要旨で「3ミリオン」を達成したことを公表した。同協会では毎月、出荷枚数など一定条件を満たした場合にゴールドディスク認定作品を翌月10日に発表しているが、9月は営業日も絡んで、たまたま1日前倒しになり9日になったとみらえる。

 しかし、「デビュー記念日に3ミリオン」という“吉報”はネット上に瞬く間に広がり、「3ミリオンおめでとう」と歓喜の声が次々と巻き起こった。

 ツイッターなどには、「花とはSMAPです」「背中を見て頑張ってる後輩がたくさん。みんなの誇り」「ぜったいに消えない伝説」「300万枚の花束 全力で協力する」「SMAPはまだまだ解散しないでほしいって事。メンバーに伝わってほしい」「さすが日本のスーパーアイドル。消せない記録が残ることになって嬉しいね」「300万枚の花束に託したファンの25年分の愛」など、歓喜のコメントが殺到した。

 今回のゴールドディスク認定は、正味の出荷枚数が基準となるが、ファンによる購買運動で売上枚数も着実に伸びている。オリコン発表によると、9月5日付時点での累積売上枚数は278万3000枚を記録しており、累積売上枚数「300万枚」の達成が視野に入ったといえる。

 またこの日は、地方新聞の投稿欄に祝福のメッセージが埋まり、聖地・西武園ゆうえんちには多くのファンが集結。更には、路面電車にも25周年を祝う仕様にかわり、統一仕様のフォーマットを使ったハガキによる祝福メッセージなどもテレビ・ラジオ各局に多く寄せられるなど、SMAPへの想いが各地に広がった。記念日はファンの手により特別な日として彩られた。

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