SMAP解散発表から4日が過ぎた。この間、様々な報道がなされ、ファンはやきもきしていることだろう。発表があった14日未明から呼びかけられた、ファンによるSMAP「世界に一つだけの花」の購買運動はその後も続けられ、ネット通販大手のアマゾンにおけるCDパッケージの音楽売れ筋ランキングは14日から連日1位。当該商品のページには「一時的に在庫切れ、入荷時期は未定です」とも掲載されている。

 オリコンが発表した22日付週間シングルランキングでは、2003年に発売された「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」が前週88位から大幅アップして17位にランクインした。1週間の売上枚数はおよそ5000枚。解散が発表されたのは14日。データの集計期間が8日~14日と考えると、短日で5000枚も売り上げたことになる。

 ちなみに、この時点での同シングルの累積売り上げは272万7000枚で、オリコンの歴代シングル売上は第8位だ。ファンの間では、9月にデビュー25周年を迎えるSMAPに華をもたせたいとして、売上300万枚を目指しているという。

 また、SMAP関連シングルやアルバムも軒並み上昇。オリコン14日付デイリーランキングでは、「世界に―」が売上4000枚で3位(前日30位)、「ありがとう」が売上1000枚で7位(前日47位)となったのを筆頭に、シングルTOP100内に9作、アルバムTOP100内に4作がランクインしている。

 前記のアマゾンの音楽売れ筋ランキングでも16日まではトップ10内にSMAPの関連シングルが軒並み顔を揃えるなど、ファンによる購買運動が数字となって表れている。

 ツイッターなどソーシャルメディアに寄せられたファンの声をみると、様々な意見が掲載されている。「腑に落ちない」や「悲しい」といった悲観や憤りもあれば、「楽にしてあげよう」「受け入れるしかない」「これまでの功績を讃えよう」と歯を食いしばり事態を受け入れようとする気持ちが交差する。

 今年1月の「SMAP解散騒動」で巻き起こった「購買運動」の主な動機は、解散を阻止しようとする署名活動にも近かったともみられている。「私たちの声が届かないのなら買って示すしかない」といった声が聞かれるように、ファンからすれば解散を覆すための限られたやり方でもある。

 しかし、今回の「購買運動」には、「せめて25周年を花で添えよう」というSMAPへの感謝と25周年をせめて買う事で祝いたいという切なる思いが加わっているとみられる。他方、外野は「買っても意味がない」と冷静なのだが、記念コンサートもやらないという報道があるなかで直接届ける方法は限られており、そうした思いが購買運動を駆り立てているようにも見える。

 報道によれば、SMAPのメンバーからはラジオなどで直接想いが伝えられるという。まずは18日の稲垣吾郎。文化放送『稲垣吾郎のSTOP THE SMAP』(木曜よる9時半)で何を語るのか。そして、ファンの想いをどう受け止めたか。注目される。

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)