“ワイルド”な経験を持つ桐谷健太(撮影・桂 伸也)

公開アフレコに臨む桐谷健太(撮影・桂 伸也)

公開アフレコに臨む桐谷健太(撮影・桂 伸也)

 テレビCMで“浦ちゃん”こと浦島太郎を演じ、同CMで披露した曲「海の声」が異例のヒットを続けている俳優の桐谷健太(36)が19日、都内で、映画『ターザン:REBORN』(7月30日全国公開)の公開アフレコに臨んだ。桐谷は、日本語吹き替えで主役のターザンを担当する。

 本作は、映画やアニメなどでも度々映像化されてきた人気冒険小説を、『ハリー・ポッター』シリーズなどを手掛けたデヴィッド・イェーツ監督の手により新たに作り上げられた活劇。これまでの『ターザン』ストーリーとは一線を画し「全てを手に入れた男が、愛するものを救うためジャングルに戻る」という真逆の展開で進行するオリジナルストーリーとなっており、桐谷は従来のイメージと常識を覆す“英国貴族のイケメン過ぎるターザン”を演じる。

 本作で実写映画の日本語吹き替え初挑戦となる桐谷は、その出来栄えを「出せるものは出したので、100点を付けたい。まあそれは本来見てくれた方が付けてくれるものですけどね。でも自分としては100%の力は出しました」と自信を持って語った。

“ワイルド”な経験を持つ桐谷健太(撮影・桂 伸也)

“ワイルド”な経験を持つ桐谷健太(撮影・桂 伸也)

 桐谷はかつて、TBS系バラエティ番組『世界ウルルン滞在記』の収録で、ジャングルでの取材などをおこなった経験がある。自然が好きな点でターザンと共感するものを感じるといい、「裸族の方々と暮らした経験や、アフリカで奥さんが2人できた経験を持っているし」と振り返りながら「そんな草原の匂いみたいなものがわかるので、それは今回の収録でプラスになったんじゃないでしょうか」とその具体的な共感部分を述べた。

 また、『ターザン』では重要なポイントとなる動物との触れ合いについても、現在出演しているNHKドラマ『水族館ガール』で、イルカの調教を実際におこなっている経験から「イルカはこっちがピリピリしていると離れていくし、親しみを感じていると寄ってくる。そんな風に動物は言葉が通じないから、余計に相手の心を読むというか。そんな会話(の経験)はできていると思います」と同様にターザンとの共通した感覚を意識している様子を見せた。

 そんな桐谷は6月下旬に、米ロサンゼルスで開かれる『ターザン:REBORN』のUSプレミアに参加する予定。「本場の本作の役者と一緒にレッドカーペットを歩けるというのもすごく嬉しいし、日本代表として楽しみながら行けたらいいな、と思います」と登壇に対しての意気込みを語った。

 「海の声」のヒットに限らず、桐谷の名「ケンタ」でコラボするケンタッキーフライドチキンのCMと幅広い活躍で最近多くの話題を集める桐谷。浦島太郎で海、ターザンでジャングルと留まるところを知らないオファーに「トリッキーな役ばっかり。いやでも本当に役者冥利につきます。次はどこでしょう? 星? 月かな」とコメントし、笑いを誘っていた。(取材・桂 伸也)

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