フォークデュオのコブクロが、CDセールス50万枚以上、着うた配信300万DL以上を記録した大ヒット曲「蕾(つぼみ)」の誕生秘話を明かした。コブクロの小渕健太郎(39)がギターで弾いたメロディに、牛カツ弁当を食べていた黒田俊介(39)が反応。そのまま“弾き過ごす”小渕に「オイ、オイ、オイ!」とツッコんだ。それこそが「蕾」のメロディで、黒田が引き止めなければ誕生しなかった可能性もあったという。

 12日放送された、テレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』にコブクロがゲスト出演。番組MCの関ジャニ∞錦戸亮が「曲を作るのはメロディか歌詞、どっちから先に作るんですか?」と質問。コブクロの作詞、作曲を担当している小渕は「今は詞ですね。3年くらい前はメロディからだったんですが」と答えた。

 小渕が手探りでギターを奏で、それを黒田が聴きながら、良いと思ったメロディを伝えるという。黒田は「ベルトコンベアーのおっさんなんですよ。ずっと曲を流してて、たまに凄いのが来ているのに素通りするときあるんですよ」と小渕の曲作りをベルトコンベアーに例え、彼がいいフレーズにも気付かないことがあると説明した。

 小渕は2007年、「蕾」の作曲時もそうだったと当時を振り返った。コブクロにとって14作目のシングルにして初の週間オリコン1位を獲得し、第49回日本レコード大賞にも輝いたこの曲。黒田は「すごい美味しい牛カツ弁当食べながら」とその時の状況を思い出し、「蕾」のフレーズが聞こえてくると「オイ、オイ、オイ!」と牛カツ弁当の箸を下ろし、叫んだという。

 その後、「蕾」の出だしからもう1度小渕に演奏させ、曲を作り上げたという。関ジャニ∞の村上信五は「弁当食うてても引っかかるくらい、いい曲やったってことですね」と名曲のメロディラインならではのエピソードに感動。「けど、そのひっかかりも正解やったってことですね」とそのフレーズを見出した黒田の感性にも感嘆した。

 放送後、視聴者からはツイッターなどで「私にとってコブクロの曲は、全ての曲が1位」「こんなにコブクロの音楽を掘り下げる番組はなかった」などの声も見られ、番組企画に対する評価も高かったようだ。

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)