ミュージシャンのGACKTが、自身が思うラブソングのベストに、DREAMS COME TRUEの「すき」を選び、吉田美和が書いた歌詞のメッセージ性に、強く感銘を受けたことを語った。

 3日放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』に出演したGACKTは、ミュージシャンが選ぶ「マイベストソング」のコーナーの中で「マイベストラブソング」として、DREAMS COME TRUEの1994年の16thシングル「すき」を選び、その曲を聴いていたときの淡い思い出を語った。

 この曲を選んだ理由として、GACKTは「失恋した女の子の気持ちが初めて初めて分かった」ことを挙げた。

 当時、GACKTが好きだった女性は、失恋したばかりでドリカムの「すき」をGACKTが運転する車中でよく聴いていたという。GACKTはその女性を何とか元気づけようと思っていたが、彼女はずっと無言でドライブ中この曲を聴き続けた。

 その時、曲中の歌詞「“×”と大きく腕で書いた 少し笑った」を通して、彼女の気持ちを理解できたと話した。GACKTは「ああ、吉田美和さん、スゴイなぁ」と感心したという。

 ヴィジュアル系アーティストとしてデビューしたGACKTは「僕らは“信号”とか“ポスト”とか、曲のイメージと合わないから書けない。そんな時、吉田さんは『“×”と大きく腕で書いた 少し笑った』と他の世界で歌っていて、何それ!?」って思ったと当時、自分には無かった斬新な歌詞の発想に驚いたという。

 続けて「僕にとって腕で“×”って言ったらX JAPANしかない」とGACKTらしいコメントにスタジオから笑いが起こった。

 GACKTの話に、視聴者からもTwitterで「今日の関ジャムは1曲毎にGACKTさんに感想を聞いて、GACKTさんがわかりやすく解説?してくれて、それをまた皆真剣に聞いていたのが良かった。ちゃんと音楽番組だったね」「こんなシチュエーション何か良いね」と好意的な反応が見られた。

 なお、吉田は、ドリカムデビュー以来、その楽曲の全ての作詩を手がけてきた。その世界観は定評で、一昨年は中村正人監修、書評家・豊崎由美氏の編集により、300近い曲の中から「LOVE」と「LIFE」というテーマでセレクト、2冊の歌詩集を発売している。

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