仮想と現実の2.5次元で活躍するアルスマグナ、その実体に迫る
INTERVIEW

仮想と現実の2.5次元で活躍するアルスマグナ、その実体に迫る


記者:村上順一

撮影:

掲載:16年03月09日

読了時間:約17分

キャラクターとしての世界征服

コンスタンティンを抱える榊原タツキ

コンスタンティンを抱える榊原タツキ

――コンスタンティンはどのようなぬいぐるみ?

榊原タツキ コンちゃんはピンクの兎のぬいぐるみです。コンスタンティンのなかには、ドイツとスウェーデンのハーフの男の子の魂が幽閉されていて。ライブや舞台ではちゃんとお喋りできるんですけど、普段はしゃべらない。だけど声は常に僕たちには届いています。

――話しているんですね。

神生アキラ タツキックほど一緒にいないから、僕には声が届く時と届かない時がある(笑)

――コンスタンティンは世界征服が趣味のようですが、この世界征服というのは物騒ですね(笑)

榊原タツキ ぬいぐるみや着ぐるみキャラクターとしての世界征服を目指しているんですよ。

神生アキラ コンちゃんがキャラクター部門で世界的に有名になった時は、僕たちアルスマグナもそれなりに有名になっているじゃないですか。想いは一緒ですね、テッペン目指すっていうね。

九瓏ケント コンスタンティンは、アルスマグナの中で一番人気だもんね。大抵は、みんなに声が聞こえるのはライブの時ですね。ライブでタツキとコンちゃんの歴史も知れますよ。

神生アキラ タツキックとコンちゃんの関係は、漫画にもなっているからね。

メイトを良い意味で裏切れた

朴ウィト

朴ウィト

――今年1月3日に、日本武道館公演『ARSMAGNA Special Live 私立九瓏ノ主学園 迎春祭』を実施されました。メジャーデビューして1年で武道館はとても早いと思いますが、開催が決まった時はどのように感じましたか。

朴ウィト 武道館は目標だったので、嬉しかったですね。大きなところなので「僕たちがそこでやれるだろうか」という不安はありましたけど、素直に嬉しかったですね。

泉奏 聞いた時は、ZEPPツアーが間近に迫っていたので、現実感がなかったですね。ツアーが終わった時にようやく意識できてきました。決まったからには、ちゃんと観に来てくれるメイトさん(編注=ファンのこと)を楽しませないといけないし、その笑顔を観たいと思いましたね。

榊原タツキ すごく嬉しかったです。練習が始まってやっと実感が沸いてきました。本番の3日前に、通しで練習して、やっと緊張が取れたという感じでした。

神生アキラ アーティストだったら絶対に憧れるのが武道館じゃないですか。最初は「マジで?」と思いましたけど、実際、ステージに上がんないとわからないので、結構あっけらかんとしていましたね。武道館だから変に力が入っているという感じにはしたくないという気持ちもありました。

――その武道館では新曲「マシュマロ」も初披露されました。

朴ウィト しっとりしたラブソングというのがアルスマグナでは初めてだったので、新年明けて新たなアルスマグナがお披露目できると思って楽しみにしていまいた。ステージから見たメイトの皆さんは、実際に楽しむというよりも、しっかり歌を聴いてもらえている感じでしたので嬉しかったです。

神生アキラ アルスマグナのメイトを良い意味で裏切れたと思います。アルスマグナのことだからきっと「このまま終わらないだろう」と思わせながら、メロウなまま終わるという(笑)。僕も「まさかこのまま終わるとは」と、最初聴いた時は思いました。アルスマグナの良いところは、一生懸命に何かを背中で伝えることなんですが、初めて身体的に全力で伝えられない曲だったので。自分の身体が知らない曲でしたね(笑)

――レコーディングはどうでしたか?

泉奏

泉奏

神生アキラ レコーディングも大変でした。実は1回、録り直してるんです。1回やってみて、自分の中でたくさんわかったことがあったのが「マシュマロ」でしたね。

――11月にリリースされた1stアルバムも基本はアッパーな曲が多いですよね。今回はミディアムバラードの曲ということで、振り付けはどうでしたか。

神生アキラ いつもは(ケント)先生が振り付けをするんですが、今回はパクが担当しました。

朴ウィト しっとりしたミディアムバラードなんですけど、歌詞は熱いんですよね。歌詞をより伝えようと思って全身じゃなく手振りを心に考えました。いつもはアキラ先輩が歌って、僕たちが踊るという感じなんですけど、今回は僕らも一緒に歌ってるようにみせて、歌詞をより強調して伝えられるようにしました。

九瓏ケント パクが担当したことによって新しい要素が入って、新しいアルスマグナが観られて良かったんじゃないでしょうか。ただ、今までの激しい踊りの楽曲も今回のようなバラードも“伝える”というのは同じです。

榊原タツキ 振り付けは右手だけなんですけど、でも結構キャッチーで、皆さんも一緒に踊れるので。僕自身も間違えられないですし…。

神生アキラ それは全曲に言える(笑)

榊原タツキ (笑)そうなんですけど、より気持ちをたくさん伝えたいので。

泉奏 アキラが歌うのが難しいと言ったように、実は踊る方も難しくて、そんなに身体を動かさない分、より気持ちで届けないといけない。全身じゃなく、右手だけでどう伝えるかというのを考えた曲でしたね。

――右手にこだわった理由は?

朴ウィト アキラ先輩が左手でマイクを持って歌っているからですね(笑)。こちらの諸事情なんですけど、それってキャッチーじゃないですか。本当は両手を使いたいけど、アキラ先輩は右手しか使えない「僕らも同じように右手だけで伝えよう」という思いからですね。

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