アルスマグナが目指す「誰もが共感の共通言語」原点回帰の節目曲
INTERVIEW

アルスマグナが目指す「誰もが共感の共通言語」原点回帰の節目曲


記者:橋本美波

撮影:

掲載:17年10月04日

読了時間:約17分

 “2.5次元”コスプレダンスユニットのアルスマグナが10月4日に、通算10枚目となるシングル「チョークスリーパーまり子先生」をリリースする。今作は、アルスマグナのボーカロイドである“アルスロイド”をフィーチャーした初のDVDシングルで、「ギガンティックO.T.N」や「+♂(プラス男子)」など初期の踊ってみた動画を彷彿とさせる超高速ボカロナンバー。10枚目シングルという節目で改めてユニットの原点である「ダンス」にフォーカスするとともに、アルスマグナの全てを1枚の作品に落とし込んだ。これまでも「誰でも楽しめるもの」を追求してきた彼ら。表題曲では青春時代の淡い記憶に触れ、誰もが共感できる「共通言語」を目指した。夏の全国ツアーを経て今感じることは。そして同作品への思いとは。

最初の3曲で勝負

神生アキラ

神生アキラ

――7月から8月にかけて、全国ツアー『アルスマグナLIVE TOUR 2017 ROCK’N ARSFES『FULLTHROTTLE!』~イレギュラーで行こう!!~』をおこないましたが、ツアーを振り返っていかがですか?

神生アキラ 毎年そうなんですけど、ツアーで僕らを知ってる人達はもちろんいますが、初めてツアーでアルス(マグナ)のパフォーマンスを見られたという方も少なからずいるので、その人達が「楽しかった」と言ってくれる声が嬉しかったですね。僕らのライブは本当に、僕らの事を知っている人はより楽しめるけど、知らない方も参加できるようには心がけているので。「アルスの世界観についつい入っちゃう」というのが一つテーマというか、大きい目標なものでもあるので。特に今回のツアーは趣向が変わっているというか、普通のライブではなかったので。だから、そういう所では「楽しかった」と言ってくれたのが嬉しかったですね。

泉奏 ツアーをしてみて、ジャンルにとらわれないのがアルスマグナだなと凄く実感しました。純粋にただの音楽ライブをやるだけではなく、今回はヒーローショーなど色んな事に挑戦しました。先生(九瓏ケント)がいつも言っているみたいに「どんな手段を使っても楽しませる」という事を、実現できたのかなと思います。小さい子から年配の方まで、どこか好きなシーンが必ずあると思うのです。アルスマグナにしか出来ないツアーをやることができたのかなと思います。個人的には日替わりネタを初めてやったので、そこがいい経験になりました。

九瓏ケント 僕が思うのは、最初に「どうしたらお客さんの心を掴めるか」という所。最初から声を出させるというのが今回のテーマでしたが、僕たちが辛いと言われるようなものを最初にやって…。辛いですがお客さんを一気にこっちに引き込んでしまって、後は僕たちが中で楽しませるという。そこが一気に入ってくれたおかげで、今回、『ヒーローショー』という初めてのものでしたが、そこもちゃんと一緒の世界観で楽しませる事が出来たのかなと。「最初の3曲の勝負」、ここの勝負が僕たちにとってうまくできたとツアーをやってみて感じました。

 最初にセットリストとして3曲並べたときに、これは無理じゃないかな? とも思ったのですが、結果やって良かったなと思いました。例えば、食べ物で最初に好きな物を食べる人もいれば、後にとっておく人もいると思いますが、ライブにおいて引き込むというのも、最初に「僕たちこうなんです。こうやって欲しいんです」というのが、わかりやすくいけたというのが今回のツアーでした。先ほども辛いという話をしましたが、それは踊りです。激しいと言われるものを、セットリストの前にあえておきました。

榊原タツキ 今回の夏ツアーで、またアルスマグナの奥行きが広がったのかなと。今回初めてシルエット登場もあったんですね。僕たちは外観でも楽しめるのに、シルエットで登場するという。

全員 外観…?(笑)

神生アキラ マンションかよ、俺たちは。

泉奏 外観では俺たちは物件じゃないですか。

泉奏

榊原タツキ あっ! 違うよ(笑)。外見です! 僕ら外見でも楽しめるグルーブじゃないですか。それなのにシルエット登場で出てくる僕たちって異質じゃないですか! 凄く格好良く登場して、真ん中ではコメディーがあって、最後はダンスで魅せる事ができる。この3つの要点(要素)が存分に皆さんに提示できたのかなと。僕自身もまた課題が残ったツアーだったなあと思いました。

神生アキラ 毎回ツアーで課題が残ってるじゃん!(笑)

泉奏 毎回言ってますよね。

九瓏ケント 難しい言葉使ってるけど、何かズレてるよね(笑)。

泉奏 結果、ツアーは楽しかったですか?

榊原タツキ うん! 楽しかった! 3つの要点を抑えたなーって思います!

――タツキさんにとって次の課題は何でしょうか?

榊原タツキ それがですね、個人個人毎回小ネタを挟んでくるんですけど僕自身、ピンポイントの小ネタを今回挟めなかったという…。後、ダンス面とかです…。

――ウィトさんはどうですか?

朴ウィト 今回のツアーは、本当にすごく楽しめたと思いますね。コントとライブで分かれていたのですが、ライブ部分はいつものように熱く、僕たちの熱量が見えて楽しんでもらえていると思うんですけど、コントの部分がヒーローの敵が東京でしか見えていなかったと思うんですよね。まだ、皆さんが心を開いてなくて、その時点での地方公演では敵が見えてないというか、いなかったんですよ。全11公演あるんですけど、9公演、敵が見えていない状態で僕たちはやっていたと思います。「見えてないんだー?」とお客さんに言っていたんですけど、それも中盤辺りからは辛くなってきましたね。だけど、それが自分の楽しさにも変わっていったんですけど…。だからこそ東京のファイナルの2日間は、皆さんも敵が見えてすごく楽しめたのかなと。完成形が見えたというか、それを見せたときの快感。「どうだ! これだったんだ、僕たちやってることは!」と思いました。

――焦らした感じの新しい見せ方ですね。

朴ウィト 今回そういう見せ方は初めてだったので、コントなどを入れて違う方向性も見せたんですけど、僕は全体を通してそういう見せ方もいいんだなと思いまして。アルスって全部を一気にグイッて見せていたのを、ちょっと焦らして余裕をもって、見せることが出来たのが新たな武器になりました。次は僕も、コントやギャグ、ダンスや歌以外の事もそういう手法でやっていきたいですね。今回のツアーで、朴ウィトとしての芯を強く持とうとテーマにあったので、「朴だったら、もっとこう行くよね」と思うダンスやMCなどについてを見つめ直して、ライブをしてきました。僕の中でも成長出来たかなと。

――「朴だったら、もっとこう行くよね」というのはご自身でも見られていたと思いますが、客観的に回りに見てもらっていましたか?

朴ウィト そうですね。もちろんメンバーやスタッフさん、メイト(ファンの呼称)さんの意見はTwitterなどでしかわからないので、直接は終演後の“ミート&グリート”で聞いたりしていました。自分の中でツアーのライブの動画を撮ってみて、もっとこうしようとか。毎公演、毎公演、試行錯誤して積み重ねて東京まで行ったという感じです。

――ご自身の動きを更に磨きをかけるには自分の意識以上にやらないといけない、と聞いたことがあります。

朴ウィト そうですね。僕はフリを覚えるときもそうなのですが、とにかく思いっきり動いて覚えるタイプなんです。大げさに全てやって、そこからちょっと削ぎ取っていくという事を結構してますね。

ケント先生の発案でサプライズ

九瓏ケント

九瓏ケント

――ツアー中に起こったハプニングなどはありましたか?

神生アキラ 大きいハプニングはなかったですね。毎公演会場の広さも違う中で、やることは変わらないんだけど、動き方などの細かい場所が1個1個違うので、結構みんな集中していたんですよ。箇所によって毎回同じものだから大丈夫っていう、気の緩みはなかったです。毎回スタッフさん込みでリハーサルをして、順を追ってね。そういった意味ではハプニングはなかったですね。

九瓏ケント ズボンのチャック開いてたぐらいだよね。

神生アキラ そうだね(笑)。

泉奏 タツキ先輩です。

九瓏ケント 生着替えショーというのがあって、それの後ズボンのチャックを閉め忘れてたみたいで。

榊原タツキ 間に合わなかったんです…。

神生アキラ それが一番ハプニングを起こしてもいいよというか。僕らの面白い所でもあって。一生懸命、ルールに沿って歩んでいるのだけど、たまに踏み外しちゃうっていう瞬間の面白さってあるじゃないですか。それを期待してやっている訳じゃないんですけど、今回はハプニングありきでモノを作っていた感じはありますね。

泉奏 思いのほか順調でしたよね。

神生アキラ まあ、そうだね。順調。それが良い意味でのハプニングとして毎回出来てたなと。

九瓏ケント 俺は順調じゃなかった気がするな…。

――順調じゃなかった?

九瓏ケント ライブ映像を全部を通して僕は見るんですけど、僕がお客さんだったら「今までのを比べて」「今年のを比べて」という2つの視点でいくんですけど、何かいつもの、もっとコントやって笑わせているサプライズ感というのがないなって思っていて。それを探したら、いい所に入りそうな部分があって。それを僕がみんなにやるという。やりながら色々変わっていって、誕生日の人がいるときはサプライズするというのは決まっていたんですけど。

――ケント先生の発案でサプライズはやるんですか?

九瓏ケント 発案というより、勝手に僕はやる(笑)。サプライズは言わないですね。言わない方が面白かったりするんで。誕生日のサプライズは気づくと思うんですけど、気づいていても「それを超える何か」というのはいつも考えています。朴とよくやりますね。

――つい言ってしまう事はないですか?

九瓏ケント ないです。言うとしたらそれが仕掛けの時。

朴ウィト ただ、その打ち合わせをトイレ内でするんですよ(笑)。

九瓏ケント 基本的にみんな一緒にいるんでね。

――ツアーの土地土地で、アルスメイトさんの盛り上がり方も違っていたりしますか?

神生アキラ 盛り上がり場所は全体的に変わらないですけど、テンション感は違いますよね。その土地ならではだと思うんですけど。たまに、ショックを受ける時があるんですよね。盛り上がってはいるんだけど、「今日のお客さんってちょっとこういう感じで喜ぶんだ」みたいな。こっちは5人とも意地っ張りなんで、もっと盛り上げてやろうぜ! という風になっちゃうんで(笑)。

――土地によってテンションが変わるんですね。

神生アキラ 変わると思いますよ。「今日はこうなんだ」ってなりますし。

九瓏ケント 色んなものが飛んでくるのが大阪です。

全員 (笑)

九瓏ケント モノっていうか言葉ですけど、隙間があるとどんどん飛んでくる。

朴ウィト ツッコミが凄いんです。

神生アキラ でも、その土地で100%盛り上がってはくれているんですよ。ただ、それが100%の比重というか、それがちょっとずつ違うっていう感じですね。楽しんでくれているとは思うんですけど。

――心の高揚感を表に出すか、内に秘めるかということですね。

神生アキラ そうです。そうです。

100%アルスかな

榊原タツキ

榊原タツキ

――さて、「チョークスリーパーまり子先生」は初のDVDシングルですが、なぜDVDという形で発売しようとしたのでしょうか。

神生アキラ 10枚目でアニバーサリー的な部分があるというのと、僕らは元々ダンサーでニコニコ動画の「踊ってみた」で皆に知ってもらえたっていうことがあるので、もう一度原点に戻ってみたんです。ただ、昔はDVDとして作品を出しているので、そういう事もあって色んな意味が繋がっていったという。やっぱり俺たちには、ダンスだった。ただ、ダンス動画撮ってもあれなので、きちんと監督も入れて絵コンテ作って。ダンス知らない人が見ても面白いって思うDVDをもう一回作ろうとなったのが最初です。あと、アルスマグナのボーカロイド“アルスロイド”もあるっていう所で。

――“アルスロイド”からも発想が来てるんですね。

神生アキラ 最初は、“アルスロイド”っていうのもあるし、アルスマグナっていうグループ=2次元と次元を超えているものが、2つある訳じゃないですか。でも単体は一つでっていう時に、「これ一つで出すことってできないんですかね?」って話をスタッフさんとしたんですよ。例えば「+♂(プラス男子)」を“アルスロイド”とか、アルスと“アルスロイド”の掛け合いとか、そんな話を冗談でね。それにお客さんで、僕らのダンスを速いと言ってくれるんで、あれをリアルに歌っていたり踊っていたりしたら、面白いんじゃないかっていう話から色んな流れを得たっていう。そして、ボーカロイドとしてあれも歌手じゃなくて、僕らの分身だよねって。

――それを一つの作品に表現することができたという。

神生アキラ そうですね。何でも詰め込んだっていう(笑)。アルスマグナの良い所も詰め込んだし、使っているものも全部オリジナルだし。全てが僕ら発信で。100%アルスかなって思いますね。

――奥深いですね。

神生アキラ まあ、カッコつけてるだけなんですけどねっ!

――今作は「ギガンティックO.T.N.」を彷彿させる超高速ボカロナンバーです。皆さんは今作を聴いてみてどうでしたか?

朴ウィト 僕は最初聴いてみて、凄く「ギガンティックO.T.N.」や「プラス男子」よりかはファンタジーな世界観を感じました。なおかつ激しさだったり、音の面白さや言葉の面白さが表現されているなと。初めて聴いたときから、凄く好きでした。これどうやって踊ろう? と考えたり。どういう動きを取り入れたら、この曲が楽しくなるとか、面白くなるかなって。主人公も凄くわかりやすいですし、男の子として想像が掻き立てたられる楽曲ですね。

――歌詞はお色気要素が入っていますが、ウィトさんは歌詞に共感できましたか?

朴ウィト うーん半々(笑)。

榊原タツキ 僕は、初めて聴いたとき、どこか懐かしいなって感じがしました。歌詞も聴いていて楽しいですし、楽曲も壮大な入りから一気にアルスワールドチックになるので、聴いていてあっという間。でも、どこかでアルスらしさが出るのも良いな、と思って。楽曲自体もアルスマグナの世界が詰め込まれてて、僕たちと楽曲が同時進行している感じがして。楽曲さんありがとうございます! って感じです。

朴ウィト

朴ウィト

――タツキさんは歌詞に共感できますか?

榊原タツキ 男子高校生ならあるんじゃないですかね…。恥ずかしくて言えないんですけど(笑)。

神生アキラ お前、年上好きだって言ってたじゃねーかよ。

泉奏 一番当てはまりそうですけどね。

榊原タツキ 当てはまる事しかないよね! 夢見ちゃいます!

――ケント先生はどうでしょうか?

九瓏ケント 僕、世にある楽曲全てそうなんですけど、初めて曲を聴くときは、歌詞を読みながら、ということを一切しなくて。女性は歌詞に共感できるから歌詞を読む人も多いと思いますが、僕は、自分の中に何が残っているかを凄く大事にしていて。その歌が僕を通過したときに残っていたワードがイメージに繋がって、こんな世界なのかな? こんなストーリーなのかな、と想像させます。

 フリを付ける時には、歌詞を読みますが、特に何が書いてある訳じゃないんですよね。それを、僕はフリに変換しただけというか。「男の子ってこんなんじゃない?」というだけなので。それで今回の楽曲を最初に聴いたときは、休み時間の「わー!」という教室移動みたいな感じがしましたね。

 アルスのみんなは学年が違うので、同じクラスにいない子もいるんですけど、アルスが「わー!」と廊下を走っていくというイメージが残りましたね。

――先生は若い頃を思い出して、共感できましたか?

九瓏ケント まっ、そんなもんだろうなっていう。若いとき、男なんてこんなもんですよ。丸を見たら何かに見えるとかそんなもんなんです、男の子って。

泉奏 俺は共感が出来ないですね。

神生アキラ いやいやあるだろ!!

泉奏 共感が出来ないですよ、既に。自分にないワードばかりですからね。授業中に居眠りとか。遅刻とか。

神生アキラ いや「悶々」とかさ。

九瓏ケント お前は悶々で出来てるだろ。

泉奏 悶々ってどういう事ですか…?

――曲はいかがですか?

泉奏 純粋に攻めてると思いました。速さもそうですし、歌詞もそうですし。変な話、速さだけだと音楽を聴かせようとしていない感じがしました。その時点で攻めていると感じました。それを自分たちが踊る事によって色んな所に攻めにいけるという風にも思いまして。この世界観を出せるのも、この曲で踊れるのも、それはアルスマグナにしか出来ないな、と全てにおいてしっくりきたといいますか、この曲に対して特に違和感はありませんでした。

神生アキラ これって日々の生活の中で、小さな会話だと思うんですね。でもこの時期って、一番この会話が面白くないですか? という感覚。一度はこういうのを面白がるじゃない! というね。例えば、「俺バニラの香りじゃなかったんだよね!」というのを話す歌!(笑)

一同 (笑)

神生アキラ 仮レコーディングをさせてもらったんですけど、その時に歌詞を見て<パパイパパイパパイパパイパイ>って歌っているときに、「俺何やってんだろう?」とは一瞬なるんですけど(笑)。こういう事って、男子の中での共通言語というか。これを女子が聴くと「えー! 男子!」となるのもわかってる。

――男子の中での共通言語なんですね。

神生アキラ 男なら誰でも通る道だと思うし、この歌詞に乗っかってくる女の子もいる訳じゃないですか。「何やってんの男子!」っていう。でも、逆にもっと引いちゃう女の子も中にはいるだろうし、このまり子先生に嫉妬をする女の子もいるかもしれない、中にはまり子先生に憧れる子がいるかもしれないし。

――「チョークスリーパーまり子先生」は前回のツアーファイナルで初披露されましたが、アルスメイトさんの反響はいかがでしたか?

九瓏ケント 踊る前にワンコーラスだけネットにアップしたんですけど、その時に既にアルスメイトの反応を知っている上で踊ったんで、もう下ネタっていうイメージが女の子たちで出来ていたみたいです。「公式が下ネタだした!」みたいなね。「わー!」とはなってくれてましたけど、それが踊った事に対してなのか、この曲に対してなのか、僕にはわからないんですけど。でも、一緒に楽しめる曲ですね。

――すごくスピード感がある楽曲ですが、踊っていて大変じゃないですか。

九瓏ケント 腕が取れそうになるんですよ(笑)。大変です。

みんなが共有できる共通言語

アルスマグナ

アルスマグナ

――カップリングの「Eureka moment」は、対照的な楽曲になっていますね。

神生アキラ この曲は、ある男の子が大きな壁にぶち当たった瞬間の歌なんですよ。それで、乗り越える術もわからなくて、どうしたらいいのかわかんない、という感じのね。でも、そういう事って皆あるじゃないですか? どん底になったときって、一瞬の閃きのような感情が出てくると思うんです。閃きの瞬間、それが「Eureka moment」っていう意味なんです。ただ、それを僕らから提示してやっぱり楽しいじゃんっていう事でもなく、辛かったじゃんっていう事でもなく、皆一緒じゃん! っていう。歌詞をあえて身近な言葉を沢山使って、一人称にしているんだけど、音楽を聴くとみんなが参加できるっていう。それってみんなが共有できる共通言語なのかなって。この曲も、タオル回したりできる曲なので、そういう風に捉えて欲しいですね。

泉奏 全く正反対の楽曲ですよね。

――こちらの曲の方が共感されますか?

泉奏 そうですね。好きです。

――11月23日にはひと月早いクリスマスライブ、MX祭 Vol.1『ARSMAGNA SPECIAL X'mas LIVE ~Several Winter Story~』を神奈川・パシフィコ横浜で開催します。どのようなステージにしたいか意気込みをお願いします。

神生アキラ アルスマグナのライブの良い所って、一人ひとりの輝く瞬間が見えるというか、アルスマグナは5人と1匹(コンスタンティン)だけど、その一人ひとりが見えてくるのが、アルスマグナの一番良いライブだと思うんです。今回はクリスマスっていうテーマで、皆さんにその部分をダンスや歌以外でも届けられたらいいなと思います。

泉奏 パシフィコ横浜という大きい会場ですが、武道館とは違ったアルスの世界が出来ると思います。来てくれるメイトの皆さんがいるおかげでアルスの世界は成り立っていますので、まずそこに僕たちがアルスの世界を作っていますので、気軽に遊びに来ていただいて、非日常を楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。

九瓏ケント 僕たちのライブは、笑いがあったり驚きがあったり色々なものがあります。クリスマスに合わせて、スーパーアミューズメントにしたいんですね。色んな驚きがあったりとかを一生懸命に練り込んでいるんで、絶対に楽しくなると思います。

榊原タツキ タイトルが『~Several Winter Story~』。つまり各々の冬の物語っていうことなので、昨年よりも今年の方が、もっともっと深くしていきたいです。僕とかアキラくんの動きを見ても楽しいですけど、その近くにいる人たちの事を知れて、もっと楽しめるライブだと思います。本当のクリスマスよりも、11月23日のアルスのクリスマスの方が良かったなって絶対言ってもらえるライブになると思うので、お楽しみにっ!

朴ウィト クリスマスまで1カ月と早いですが、クリスマスライブなんで華やかにしたいなって思いますね。とにかくパシフィコ横浜をクリスマスムードにして、クリスマスパーティーみたいな感覚で皆さんと一緒に楽しめたらと思います。アルスサンタからのプレゼントを受け取ってもらいたいなって思います!

【取材=橋本美波/撮影=冨田味我】

撮り下ろしインタビューカット

アルスマグナ-「チョークスリーパーまり子先生」MV(Short Ver.)

アルスマグナ~半熟男子の野望2~告知映像@UMチャンネル

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