中孝介、応挙館でライブ ポップス歌手では初公演
応挙館でライブを行う中孝介
奄美大島出身・在住のヴォーカリスト中孝介(あたりこうすけ)が、5月14日に東京国立博物館の庭園にある応挙館でコンサートを開催する。ポップス系のヴォーカリストがこの応挙館でコンサートを開催するのは初めて。琴演奏者の黒澤有美と共に演奏する。また、加島美術代表の加島林衛(シゲヨシ)氏を迎えトークセッションも行う。
東京国立博物館の庭園にある応挙館は、もともと名古屋の明眼院という寺の書院を移築した建築物。この建物内の襖などの障壁画は、その多くが江戸期を代表する画家=円山応挙によるもので、重要文化財に指定され、江戸期の空気そのままを感じられる空間が残されている。(※現在は文化財保護のため、大日本印刷による高品質印刷の複製。)
この空間において、奄美出身・在住のシンガー中孝介と、純邦楽の伝統を世界に広めようとする琴演奏者の黒澤有美の二人が、日本の四季と美、そして応挙にふさわしい江戸期の空気まで感じさせてくれるコンサートを企画。中孝介デビュー10周年のプロジェクトの一環として、年4回にわたり、日本の四季の移り変わりに合わせて、今回の春の部に始まり春夏秋冬開催される予定。50人あまりに観客を限定し、非常に親密な空間での特別なコンサートとなる。
中孝介は、季節にちなんだオリジナルやカヴァー曲や、江戸期から脈々と歌い継がれる奄美のシマ唄を披露する予定。黒澤有美もやはり江戸の空気を感じさせる琴の伝統曲に加え、自身の編曲で初挑戦となるヴィヴァルディの「四季」を順次季節ごとに披露していく。
更に、ゲストとして京橋にある画廊=加島美術代表の加島林衛(シゲヨシ)氏を迎え、扱われた応挙作品の解説や応挙館の障壁画の解説を交えた、トークセッションも予定。普段のコンサートで体験できないイベントとなる。


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