音楽情報誌『CD&DLでーた』が、3月の卒業式シーズンにあわせて、心に残る思い出の「卒業ソング」ランキングを発表。今回はポピュラー・ミュージックを対象に、10~30代の男女を対象とした調査を行った。調査期間は2016年2月1日~2月2日まで。「心に残る思い出の「卒業ソング」を1曲、曲名とアーティスト名、またその理由やエピソードなどもあわせて教えて欲しい」という設問に対し、4424人の有効回答を得た。

 総合ランキング1位は、「卒業写真」(荒井由実)。昨年、一昨年も2位以下に大きな差をつけた得票で1位にランクイン、「卒業ソング」の定番となっています。 “歌詞に共感できる”(26歳・女性)、“卒業シーズンだけでなく、人生の節々で思い出され、口ずさむと歌詞と自分が重なって涙が出る”(31歳・女性)、“永遠の名ソング!”(34歳・女性)など、たくさんのコメントが寄せられた。この曲の発表は1975年となるが、卒業式の思い出とともに、20代半ば以降の女性から圧倒的な得票を集めた。

 総合2位は、昨年も2位にランクインした、「3月9日」(レミオロメン)。“心に響く歌”(18歳・女性)、“もうこれしか思い浮かばないほど有名だから”(19歳・男性)、“卒業式のときに全員で歌って感動した”(21歳・男性)、“好きな先輩が卒業するときにカラオケで一緒に歌った思い出の曲”(26歳・女性)といったコメントが挙げられた。2004年発表の曲ということもあり、10~20代男女の支持が高くなっている。

 総合3位は、昨年の5位からランクアップした「卒業」(尾崎豊)。“男心って感じがするから”(33歳・男性)、“歌詞が衝撃的だった”(36歳・男性)、“大学卒業時、カラオケに行ってみんなで歌い泣いてしまった”(37歳・男性)といったコメントとともに、30代を中心に、男性からの熱い支持を集めた。普段のランキング調査においては、女性と比べてコメント量が少なめであることの多い男性だが、この曲については長文の思い出や気持ちがコメントとして寄せられた。

 上位3位以外において世代別に得票が多かった曲は、10代は「YELL」(いきものがかり/総合7位)、「桜ノ雨」(absorb feat.初音ミク/総合8位)、「旅立ちの日に…」(川嶋あい/総合13位)。20代は「贈る言葉」(海援隊/総合4位)、「さくら」(森山直太朗/総合6位)。30代は「贈る言葉」(海援隊/総合4位)、「my graduation」(SPEED/総合5位)だった。総合ランキングTOP20は以下。

順位:曲名/アーティスト名
1位:卒業写真/荒井由実
2位:3月9日/レミオロメン
3位:卒業/尾崎豊
4位:贈る言葉/海援隊
5位:my graduation/SPEED
6位:さくら/森山直太朗
7位:YELL/いきものがかり
8位:桜ノ雨/absorb feat.初音ミク
9位:卒業/斉藤由貴
10位:道/EXILE
11位:栄光の架橋/ゆず
12位:乾杯/長渕剛
13位:旅立ちの日に…/川嶋あい
14位:さくら/ケツメイシ
15位:手紙 ~拝啓 十五の君へ~/アンジェラ・アキ
16位:想い出がいっぱい/H2O
17位:桜/コブクロ
18位:Best Friend/Kiroro
19位:振り向けば…/Janne Da Arc
20位:未来予想図II/DREAMS COME TRUE

 また、昨年の総合ランキングTOP20と比較すると、「Best Friend」(Kiroro/総合18位)、「振り向けば…」(Janne Da Arc/総合19位)、「未来予想図II」(DREAMS COME TRUE/総合20位)の3曲が、新たに入れ替わりでランクインした。今回の「卒業ソング」ランキングも、卒業式で自分自身が歌った曲、先生や後輩が歌ってくれた曲など、多くの人にとっての思い出が詰まった曲がランクインする結果となった。

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