カメリハ
▽15時40分 メイク
この日はレーベルメイトのTHE ORAL CIGARETTSの姿もあった。(1月18日OAの「MJ」に出演予定)楽屋に設置されたテレビモニターに映る出演アーティストを一緒に見ている。待ち時間はTHE ORAL CIGARETTSや共演者と談笑。今日という日を楽しんでいるようだった。
▽16時00分 メイク明け
先にメイクを終えた健司が戻ってくる。音合わせを振り返る。「緊張は全くないです。マイクを触ったら静電気が走って痛かった(笑)」と笑みをこぼす。更に続ける。「僕らが東京で頑張っているんだということを、家族や友人にテレビを通じて言えることが嬉しい」。この番組に出演する嬉しさを率直に語った。隆児も「緊張はしていないです」と笑顔。台本をみて「ここにお立ち台って書いてあるけどここに乗ってやるのかな(笑)」とおどけた。相変わらずである。
▽16時20分 衣装着付け
鏡越しにチェック。スタイリストと話し込む隆児。ファッションの話などで盛り上がっていた。スタッフがフレデリックに話しかける。「(音合わせでのフレデリックの姿は)水を得た魚のようイキイキしていたよ」。3人とも笑顔だった。
▽16時34分 カメリハまで待機
モニターを見ながら次の出番と移動タイミングを計るスタッフ。どのアーティストがリハをやっているかで慌ただしく動く。そのなかで一緒に画面に食い入る康司。一方の健司と隆児はじゃれ合っていた。健司も興味を持ちモニターへ。足首を回すなどストレッチも。隆児は再び衣装チェック。ギターを演奏する仕草で右腕の張り具合を入念にチェックする。移動の声がかかる。ドラムスティックを手にとるサポートドラムの高橋武。彼は全国ツアーに帯同している。
▽16時47分 スタジオへ移動
再びホールへと繋がる廊下へ。溢れかえる人影の奥に司会を務めるPerfumeの姿があった。
▽16時55分 カメリハ
カメラリハーサルのためステージに立つフレデリック。記者は観客席からその様子を見守った。ステージ上部に備え付けてあるスクリーンにフレデリックの紹介映像が流れる。「トウメイニンゲン」に続いて「オドループ」のMV。それが終わると健司が軽く挨拶する。「関西から来たフレデリックです」。それを合図に隆児が「オドループ」のイントロを奏でた。彼らの表情は和らいでいた。力強い歌う健司。笑顔の康司。クールに弾く隆児。あっという間に時間は過ぎた。
▽17時15分 コメント撮り。
その流れでコメント撮りをした。
トークコーナー収録
▽18時00分 別室でトーク収録
別室でトーク収録に臨む。司会はPerfumeののっちとかしゆか。BLUE ENCOUNT、Mrs. GREEN APPLEとともにトークを繰り広げる。収録スタジオは、白色の床にクリーム色の壁、清潔感があった。3組が座る椅子はピンク。のっちとかしゆかが「宜しくお願いします」と登場。フレデリックたち3組も挨拶する。かしゆかが「みんなでドレスコードを決めたみたい」と3組の衣装に触れて場を和ませる。スタッフが「楽しく盛り上がって撮りましょう」とトークの流れを説明する。
テーマは「日本の音楽を真剣に考えたい。若手バンドは普段何を考えているのか、バンドマン意識調査」。ある質問に出演者が◯×で答える。健司は落ち着きなく、○×のパネルをぐるぐると回している。最初のテーマは「こんなバンド辞めてやると思ったことはあるか」。意外にも健司が「○」と答えた。その理由は「3人だと必ず1人になる」というもの。“3人組の先輩”であるPerfumeの2人からは「寂しくはないよ。私は、仲良い2人が見られて幸せだと思っているよ」とアドバイスした。
トークは軽やかに進んだ。フレデリックは“隆児の天然ネタ”で笑いも誘った。「対バン相手についてどう思うか」という問いには「一緒に盛り上げたい。ラブ&ピースなんです。いろんなものを巻き込みたい」と答えた康司。バンドの野望には「みんなのうた」というパネルを掲げ、「昔から絵本は大事にしていた。小さい頃から知っているもの。老若男女に愛される『みんなのうた』に僕らの楽曲が流れたら嬉しい」と笑顔で答えた。
▽18時23分 トーク収録終了
終始、和やかな雰囲気のもとに収録を終えた。Perfumeに挨拶するフレデリック。「お忙しいと思いますが聞いてください」と「OTOTUNE」を渡した。Perfumeはジャケ写をみて「すごい」と手を叩いていた。隆児にその後聞いてみる。「Perfumeのお2人は何に対してすごいと?」、隆児「ジャケットの裏側を見て褒められました」。健司にはこう尋ねた。「収録はどうだった?」、健司「めちゃくちゃ緊張しました! トーク苦手なんですよ」、「でも笑い取っていたね」、「いや」と照れ笑い。
オープニング収録
▽18時40分 再び楽屋
モニター画面には、収録に臨むTHE ORAL CIGARETTSの姿が映し出されていた。「肉食系ライブバンドで日本を席巻!」という音声が流れる。それを見入る3人。
▽19時30分 オープニング収録
司会のユースケ・サンタマリアが出演者と談笑する、あのオープニングの収録に臨む。時間の経過とともに緊張の度合いが増すが、彼らはあくまでも「緊張はしていません」。通路にいる人の数も更に増えた。ごった返すなかで待機する出演者とスタッフ。「フレデリックさん」と呼ばれ、立ち位置に移動する。出演者が大人数のため、番組スタッフが急きょ、通路に寄せてあった台を持ち出してセットする。それに乗るフレデリックたち。まばゆいライトが浴びせられる。「10秒前!」カウントが始まる。「5、4、3…」。ユースケの声が響く。「新年明けましておめでとう。10組。めでたいフレッシュな企画なのだ。近い将来。日本の音楽シーンの未来を明るくする!」。
▽19時44分 オープニング収録終了
リハーサルから徐々に高揚感が満たされて行くフレデリック。再び楽屋で、THE ORAL CIGARETTSや共演者とテレビモニターで収録の様子を見ていた。
▽20時05分 本番収録へ移動
いよいよ本番へ。収録場所となるホールへと向かう。健司が発声練習を始める。楽屋を出てエレベーターに乗り込む。笑顔をみせるがどこか緊張感が漂っていた。