flumpool、「皆の存在があったから歩いてくることが出来た」
撮影・上飯坂 一
4人組バンドのflumpoolが30日に横浜アリーナで初の単独カウントダウンライブとなる『「flumpool COUNTDOWN LIVE 2015→2016「ヒツジの皮を被ったサルたちの歌合戦」』を行った。ドラムス小倉誠司のケガによって開催さえも危ぶまれた本ライブは急遽レミオロメンの神宮司 治をサポートメンバーに迎え30日、31日と併せて2日間行われた。「未の忘年会」と題した30日は、16年2月10日にリリースされる新曲「夜は眠れるかい?」や代表曲「君に届け」、「ビリーバーズ・ハイ」などを披露。約3時間にも及ぶライブは大盛況のうちに幕を閉じた。(取材・村上順一)
この日は更に約3年半ぶり、通算4枚目となるオリジナルフルアルバム『EGG』を来年3月にリリースすることを発表、そして、4月から始まる全国ツアー「flumpool 7th tour2016 WHAT ABOUT EGGS?」の開催も発表されファンには嬉しい1日となった。このカウントダウンライブ初日となる30日の模様をミュージックヴォイスが以下にレポートする。
■初の単独カウントダウンライブ
横浜アリーナには1年の締めくくりをメンバーと過ごそうと、全国各地から集った数多くのファンで会場は超満員。開演15分前になると、ギターの阪井一生がパーソナリティとなり、今年1年を振り返る番組プログラム「プレイバック2015」を放映。ゲリラ豪雨でライブが中断してしまった時の話や、今年のツアーでギターのカポタストの付け間違いによって不協和音を出してしまった話などで2015年を振り返った。
定刻を少々過ぎたところで暗転し、ライブはスタート。「会いたかったぜ横浜〜!!」とボーカルの山村隆太がオープニングで歓喜の声を上げるとオーディエンスもそれに応え割れんばかりの大歓声を返した。セットにはLEDのスクリーンを数多く使用し、美麗な映像とライティングで華やかなステージを演出した。
MCでは「年末は大事な仲間と過ごしたい。大切なみんなが来てくれたことが本当に嬉しい」と山村が訪れたファンに喜びを語ると阪井も「どこにも負けないくらい幸せな1日にします!!」と今日のライブへの意気込みを語った。「最高に燃えつきましょう横浜!」と今年8月にリリースされた「夏よ止めないで ~You're Romantic~」を披露。向日葵を連想させる黄色のライティングで、師走のこの時期を一気に夏色に変えていった。
ライブの目玉企画とも言えるリクエストランキングも発表され、ランキング上位の楽曲を演奏。楽曲が発表される度に大歓声が上がった。今回、骨折のため出演できなかったドラムの小倉誠司の代わりに急遽参加となったレミオロメンの神宮司 治がMCで「軽い気持ちで引き受けてみたものの、全部新曲みたいなものじゃないですか?ものすごい曲数があって止めれば良かったかなと一瞬思った(笑)でも今日皆さんと共に年末を過ごせることができて嬉しく思います」とこのライブに参加できたことへの喜びを語った。
■3年半振りのオリジナルアルバムをリリース
そして、ここで嬉しい発表が報告された。「来年、約3年半振りのアルバムリリースが決定しました!!久しぶりすぎて新曲をいっぱい入れてます」と山村が告げると盛大な拍手と大歓声で横浜アリーナが震撼した。そのニューアルバムの中から”大切な人が明日も幸せであるように”と作られた楽曲「明日キミが泣かないように」が初披露された。叙情的なヴァイオリンの音色が美しくホールに響く。楽曲をイメージしたアニメーションがスクリーンに映し出され、山村のピュアでストレートな歌声、優しい詞とメロディにオーディエンスも耳を傾けていた。
更に、2月にリリース予定の「夜は眠れるかい?」を演奏。シリアスなメッセージがスクリーンに流れると山村もフードを被って楽曲のイメージを強調させた。ステージから湧き上がる炎の演出と激しいロックナンバーにオーディエンスのボルテージも最高潮に。
阪井が滝 廉太郎作曲による童謡「お正月」をコール&レスポンスでファンとの一体感を楽しむコーナーも。「みんなが知ってる名曲行こうかな」と阪井がレミオロメンの「粉雪」のワンフレーズを歌唱すると裏返った歌声に会場が笑いに包まれた。山村もYeah!とシャウトし会場を更に盛り上げ「Hydrangea」へ。山村、阪井、尼川とボーカルをチェンジしカラフルに楽曲の色を変えていった。
■2年振りとなる全国ツアーを開催
「まだまだ行けるか横浜!!一人残らず届けるぞ」とオーディエンスを煽ると「君に届け」を披露。銀テープが客席に向かって発射され大歓声が巻き起こった。この後もテンションは最高潮のまま本編を終了した。
アンコールのMCでは、このカウントダウンライブについて山村が「ドラムの誠司がケガしちゃって出れなくなってしまったんだけど、どうしようかなっていう答えが見えない中で、サポートメンバーとスタッフが頑張ってくれて今日最後の曲まで来ることが出来ました。メンバースタッフだけじゃなく今日ここに集まってくれたみんな本当にありがとう」とこのライブが出来たことに感謝。更に、「光のようなみんなの笑顔に包まれて年越しを送れたこともそうだし、1年間色んな瞬間をみんなの存在があったから歩いてくることができました」とファンに感謝を告げ「未の忘年会」の幕を閉じた。
最後にニューアルバムを引っさげて全国ツアー『flumpool 7th tour2016「WHAT ABOUT EGGS?」」を行うことを発表した。前回の「MOMENT」以来約2年振りとなるツアーは16年4月2日の福岡サンパレスホテル&ホールから6月26日の東京国際フォーラムホールAまで全国14都市22公演を予定。
ドラムの小倉誠司が右尺骨骨折のため開催さえ危ぶまれた本ライブは、メンバーとスタッフとの話し合いの結果、急遽サポートメンバーとしてレミオロメンの神宮司 治を迎え、神宮司のドラミングによって普段とはまた違ったスペシャルなライブとなった。来年は小倉の復活も約束しニューアルバムのリリース、全国ツアーと更に進化したflumpoolが観れそうだ。
『「flumpool COUNTDOWN LIVE 2015→2016「ヒツジの皮を被ったサルたちの歌合戦」』
2015年12月30日 「未の忘年会」横浜アリーナ
セットリスト
01.星に願いを
02.覚醒アイデンティティ
03.Touch
04.夏よ止めないで ~You're Romantic~
05.君のための100のもしも
06.Calling
07.Present
08.ギルト
09.タイムカプセル
10.流れ星
11.明日君が泣かないように
12.明日への賛歌
13.ビリーバーズ・ハイ
14.夜は眠れるかい?
15.reboot~あきらめない詩~
16.Hydrangea
17.イイじゃない?
18.君に届け
19.プレミアム・ガール
ENCORE
01.とある始まりの情景~Bookstore on the hill~
02.two of us
03.フレイム
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