倖田來未、デビュー15周年で涙「1日でも長く歌っていたい」
たまアリ初日公演のもよう
歌手の倖田來未が、デビュー15周年を迎えた12月6日に、さいたまスーパーアリーナでツアー『KODA KUMI 15th Anniversary LIVE The Artist』ファイナル2DAYS公演の初日を迎えた。倖田は「15歳になりました。皆がいるから頑張れる。1日でも長く歌っていたい」と語った。また、自身初の47都道府県ツアーを開催する事も発表した。
15年前の同日、シングル「TAKE BACK」にてデビューした倖田來未。記念すべきこの日に選ばれた会場は、同じくオープンから15周年を迎えたさいたまスーパーアリーナ。この日のスペシャルライブのために全国から1万5000人が集結し、多くのファンを前に感動と号泣のライブを展開した。
ライブのオープニングを飾ったのは新曲「NO ME WITHOUT YOU」。“あなたがいたから今の私がいる”というメッセージと共に、これまで支え続けてきてくれたファンに全身で感謝の想いを表現しているかのようなステージに、出だしから涙するファンも。敢えてこの曲を1曲目に選んだ理由は、“一番最初にファンに伝えたい想いを歌いたかったから”だという。
今回のライブはエンターテイメント、ヴォーカル、ダンスの3幕で構成。アーティスト倖田來未を説明するに欠かせない3つのキーワードで展開される、アニバーサリーに相応しいステージとなった。
衣装も、ファッション性の高いパンツスーツからミリタリースタイル、定番のドレス等全10パターンを用意。息つく間もない展開に、時折見せる笑顔や涙、そして圧巻のダンスパフォーマンスや珠玉のバラードに、会場は最後まで魅了されっぱなしだった。
アンコールではデビュー曲「TAKE BACK」も披露し、ラストのMCで、「大きな夢を持っているみなさんにこの歌を捧げたいと思います。聴いてください。」という言葉と共に、ライブの定番ラストナンバーとなっている「walk」を披露した。
この曲は彼女の1st アルバムに収録されている曲で、辛いときも嬉しいときも、歌い続けてきた楽曲。15年分の感謝の想い、そして、一人でも多くのファンやスタッフが自分たちの夢を叶えることができるようにという想いを込めて、披露したのだ。
倖田はアンコールで涙ながらに以下の通りに心境を語った。
――デビューから15年。15年も歌わせてもらえるとは思っていなくて、改めて感謝の想いを伝えたいです。本当にみなさんありがとうございます。
デビュー当時はなかなか倖田來未という名前を覚えてもらえず、自分という人間をどう確立したらいいのか、すごく悩んだ時期もありました。デビューすることがゴールじゃない、もっともっと頑張らなきゃいけないんだって必至でした。
くじけそうなときもあったけど、みんながいたから今の自分がいます。みんながいるから今があると思っているし、みんながいたから、頑張れた。支えてくれるファンや家族、友人、スタッフがいるからこそ、辛い時ほど笑っていたい、前を向いて頑張りたいって思えたんですね。
ステージから見る景色を見たくて、気づいたら15年。これからも倖田來未の歌を通して、みんなの背中を押せるような、みんなが笑顔になれるような歌を歌い続けていきたいと思います――
この場で、2016年に自身初の47都道府県ツアーの開催を発表した。常に新たなことにトライし、全力で走り続ける彼女の発信する音楽は、これからも聴いている人に前に進む勇気を与えてくれるだろう。。
15周年を迎えた彼女がリリースする2016年最初の作品はバラードコレクションアルバム「WINTER of LOVE」。今回のライブで披露された新曲「On And On」、「NO ME WITHOUT YOU」含む全17曲が収録される。
※後日、ライブレポートを掲載します。