[写真]怒髪天“ラスト”渋公でツアーファイナル(5)

怒髪天(撮影・石井麻木)

 ロックバンドの怒髪天が29日、東京・渋谷公会堂で全国ツアー『怒髪天TOUR2015 オヤジだヨ!全員酒豪~人生航路、酔うSORROW~』のファイナル公演を行った。『(最終回)さよなら、渋公。キャプテンエレキとアコースティック船長~』と銘を打った今回のツアーファイナル。10月4日をもって建て替えのために一時閉館される渋公で熱気と気合いにあふれるパフォーマンスを展開、全21曲を披露した。この場では、来年1月15日から始まる新春公演『怒髪天 申年新春TOUR 猿の楽団、何するものぞ。』の開催も発表した。

[写真]怒髪天“ラスト”渋公でツアーファイナル(4)

怒髪天(撮影・石井麻木)

 今年31周年を迎えた怒髪天は、酒唄コンピレーションアルバム『怒髪天 酒唄傑作選 ~オヤジだョ!全員酒豪~』、セルフトリビュートアルバム『音楽的厨房』をリリース。更には、アコースティックフリーライブツアーや各フェス・イベント出演と精力的に活動を続けてきた。

 この日は、序盤から「酒燃料爆進曲」「俺達は明日を撃つ!」などの人気曲を展開。テンションが高まった観客に対して増子直純(Vo)も「ツアーを重ねて、いい感じで熟成されてます。今日は渋公を味わい尽くしていただこう!」と絶好調。さらに「己DANCE」(「音楽的厨房」ver.)では上原子がフラメンコ風のガットギターを演奏。酒をテーマにした「ちょいと一杯のブルース」ではメンバー全員がボーカルを取り、フォーキーな「望郷ドラ息子」は増子が客席を練り歩くなど、怒髪天らしい個性的なステージが展開された。

[写真]怒髪天“ラスト”渋公でツアーファイナル(7)

怒髪天(撮影・石井麻木)

 また、壮大なストリングスを取り入れたロックバラード「ひともしごろ」では、増子が感動的な熱唱を披露。「歌が上手いわけでもルックスがいいわけでもない。だから、一生懸命やるしかない。“伝える”とは、そういうことだと思う」というMCに大きな歓声が巻き起こった。

 アンコールでは「オトナノススメ」のイントロとともに法被を着たメンバーが客席後ろから登場。渋谷公会堂でも収録されていた「8時だヨ!全員集合」を思い起こさせる演出に、会場はお祭りムードに染まった。

[写真]怒髪天“ラスト”渋公でツアーファイナル(2)

怒髪天(撮影・石井麻木)

 10月下旬からは新たな全国ツアー『怒髪天TOUR2015 Oh mama God!』がスタートする。この日は、2016年1月15日から始まる新春公演『怒髪天 申年新春TOUR 猿の楽団、何するものぞ。』の開催も発表。東京3days・大阪2回公演・名古屋2daysで開催される。

 この公演では、東京は浅草雷5656会館・ときわホール、大阪はビルボードライブ大阪、名古屋は得三と、会場のセレクトも少々変わっている。バンドセットを中心に、全公演それぞれ趣向を変えたものとなるよだ。ちなみに、意味深なタイトルは、40歳以上の年代にはピンとくるだろうあの昭和のSFドラマのタイトルをもじったものだという。

セットリスト

01.酒燃料爆進曲
02.雑草挽歌
03.俺達は明日を撃つ!
04.生きててイイですか?
05.バガディ・ガッタ!
06.宿六小唄
07.蒼き旅烏
08.時代遅れTARO
09.愛の出番だ!
10.己DANCE(音楽的厨房ver.)
11.ちょいと一杯のブルース
12.望郷ドラ息子
13.放吟者
14.ジャガイモ機関車
15.今日という名の街
16.はじまりのブーツ
17.ゆきてかえらず
18.ひともしごろ
19.宜しく候
EN1.オトナノススメ
EN2.実録!コントライフ

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